交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
2 巻 , 4 号
特集号
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特集号A(研究論文)
  • 宮之上 慶, 鈴木 美緒, 細谷 奎介, 屋井 鉄雄
    2016 年 2 巻 4 号 p. A_1-A_8
    発行日: 2016/04/01
    公開日: 2016/04/01
    ジャーナル フリー
    自転車走行空間の整備が進む中、路上駐車によって自転車走行空間が本来持つ機能性が損なわれている。そこで近年、自転車シミュレータ(以下、CS)が走行安全性、交通安全教育、道路空間評価のためのツールとして注目され、特に、危険場面において高齢者や子供でも安全に走行挙動を取得可能であるという利点がある。本研究では、路上駐車車両追い越し場面での安全性分析のための CS 開発及び再現性検証を行った。次に、路上駐車車両追い越し走行 CS 実験を行い、自転車専用レーンの有無や後方接近車両の走行位置によって、速度調整行動や追い越し開始距離に有意に影響があることを明らかにした。 また、二重課題法によるメンタルワークロード評価では、後方接近車両の走行位置が自転車側に接近するほど負荷が増加することを明らかにした。
  • 井ノ口 弘昭, 奥嶋 政嗣, 秋山 孝正
    2016 年 2 巻 4 号 p. A_9-A_15
    発行日: 2016/04/01
    公開日: 2016/04/01
    ジャーナル フリー
    わが国の都市高速道路では、近年対距離料金制が導入され、多様な料金設定が可能となっている。これまで都市高速道路料金は償還原則に基づき決定されることから、料金の弾力的な運用よる交通運用は想定されていない。本研究では、対距離料金の多様性と ETC の普及による料金徴収技術の進展を踏まえて、路線別対距離料金の適用性について実証的分析を行う。すなわち、現実規模の都市道路網を想定して、都市高速道路の対距離料金設定に基づく利用者均衡状態(UE)を推計するモデルを作成する。これより、路線別に料金水準の相違する対距離料金を設定して、路線別料金の組み合わせによる妥当な料金設定方法を提案する。すなわち、一律の対距離料金に対して、限界費用価格を考慮した都市高速道路の弾力的な料金設定を定量的に提案することができる。
  • 高山 雄貴, 桑原 雅夫
    2016 年 2 巻 4 号 p. A_16-A_24
    発行日: 2016/04/01
    公開日: 2016/04/01
    ジャーナル フリー
    本研究では、フレックスタイム制と駐車場混雑が通勤交通需要の時間分布やピーク時の交通渋滞に与える影響を明らかにする。そのために、Arnott et al. (Arnott, R., de Palma, A., and Lindsey, R.: A temporal and spatial equilibrium analysis of commuter parking, Journal of Public Economics, Vol. 45, No. 3, pp. 301–335, 1991) に基づく、労働者の出発時刻・駐車位置選択を表現したモデルを構築する。そして、フレックスタイム制の導入の有無別に、その均衡状態の特性を調べる。その結果、フレックスタイム制が導入されていない場合、駐車場混雑は交通需要の時間的分散化・交通渋滞の緩和をもたらす一方で、フレックスタイム制が導入されると、駐車場混雑は交通需要を時間的に集中させてしまうことが示される。また、フレックスタイム制の導入と共に労働者の駐車位置を事前に指定すれば、ボトルネック渋滞が完全に解消されることが明らかにされる。
  • 川崎 智也, 安倍 智紀, 西内 裕晶, 轟 朝幸
    2016 年 2 巻 4 号 p. A_25-A_32
    発行日: 2016/04/01
    公開日: 2016/04/01
    ジャーナル フリー
    都市鉄道では、朝ラッシュ時の混雑により、ホーム上の出口に通じる階段付近において歩行者の滞留が生じている。本研究では、階段付近の滞留を緩和するための一策として、混雑車両への課金を提案する。分析では、生存分析により混雑課金に対する乗客の支払意志額を把握し、適切な混雑課金額を検討した。次に、混雑課金を実施した場合を想定し、乗客を混雑車両から非混雑車両へシフトさせた。その後、シミュレーションソフト Viswalk を用いてホーム上の混雑緩和効果を計測した。分析の結果、混雑課金が 20 円と 100 円の場合、船橋日大前駅西口階段付近におけるピーク時の歩行者数は、それぞれ 27 人と 25 人減少し、一人当たり遅れ時間はそれぞれ 12.25 秒と16.81 秒短縮され、混雑車両への課金がホ ーム上における歩行者の滞留緩和効果が示された。
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