線形誘導標示板であるシェブロンマーカーは、設置基準が明確に定められていないため、設置の過多や設置位置の不統一などにより、設置効果の低下が懸念されている。本研究の目的は、シェブロンマーカーが、ドライバーの注視行動に与える影響を昼間と夜間に分けて調査を実施し、シェブロンマーカーなどの設置基準やマニュアルを作成するための基礎資料を収集することである。アイマークレコーダーを用いた供用道路における調査を実施した結果からシェブロンマーカーの高い誘目性が明らかとなり、カーブ手前の直線(ストレート)区間の走行中に視認している傾向が強いことがわかった。また、設置数が増加することにより、ドライバーの注視点が分散される傾向が認められた。