自転車と自動車を車道で混在通行させる「車道混在」は、両交通の安全性や円滑性について特に留意する必要がある整備形態といえる。本研究では、自転車を追い越す自動車の挙動に着目し、片側 1 車線の車道混在型道路で、どの程度の車線・路肩幅員でどの程度の交通量であれば自動車の走行に影響を及ぼさないかを検討した。
普通車のみが走行する仮想空間での走行実験から、路肩のない車線幅員が2.75mの道路では、実験を行った交通量の範囲においてはどの水準の交通量でも車道混在としての通行形態は影響が生じることが明らかになった。路肩幅員が0.5m確保されている場合では、750台/hまでの交通量であれば影響は生じず、さらに車線幅員が3.00mで路肩幅員も0.75m確保されている道路では実験を行った交通量の範囲においては影響は生じないことを明らかにしている。
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