我が国の交通事故総死亡者数は交通安全対策の普及・自動車の安全装備の発展などにより減少傾向にあるが、未だに自動車乗車中の交通事故死者数は多く、事故削減により注力する必要がある。本研究では交差点直前に傾斜・カーブを有する、追突危険性の高い交差点付近の交通安全対策の実証実験行い、ラバーポールの導入による自動車速度・走行位置の事前事後変化について検証した。結果として、事前事後で自動車の平均速度が直線部分で 2.5km/h、曲線導入部分で 3.5km/h 低下し、車種別にみると、小型車/普通乗用車の直線部分の速度が約 5.0km/h 低下したことが明らかになった。また、走行位置は軽自動車・小型車/普通乗用車、バス/普通貨物車の全車種で中央車線から約 30cm 離れ、走行位置別に事前事後の速度の平均値の差の結果より、同じ位置を走行していても平均速度が大幅に減少していることが示された。
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