東京大学生産技術研究所教授から日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)の研究所長になり、日本TIの社長を務め、この10月にJST研究開発戦略センター長に就任した生駒さん。その迫力ある変身で培った研究者精神と経営者マインドの双方を駆使して、いま日本の科学技術戦略を構築中だ。
自分が病気だと診断されたとき、その病気について十分な知識をもっている人はまれだ。しかし、忙しい医師にゆっくり説明してもらうのは難しい。マスメディアやインターネットは情報の洪水で、なかなか目的の情報にはたどり着けない。こんな状況への「助け船」となる動きが、活発化している。
かつてカイワレは料亭でしかお目にかかれない高級食材だった。しかし巻き寿司人気によってまたたく間に普及し、いまや日本の食卓に欠かせない野菜となった。ビタミンB12を豊富に含む「機能性野菜」の新顔カイワレも登場し、大好評だ。
学校でもIT化が進むなか、理科のデジタル教材システム「理科ねっとわーく」がスタートして3年。コンテンツも充実してきた。実験や観察が重視される理科の授業に、デジタル教材をいかに取り入れたらよいのか。コンテンツの制作に携わったり、それを活用して多彩な授業をおこなっている現場教師たちに話を聞いてみた。
傷や火傷の治療は、いまや「モイストヒーリング」が常識。乾かしてかさぶたをつくるのではなく、湿潤な環境で細胞の治癒力を活かす治療には、ガーゼに代わる適切な材料がいる。このほど登場したその切り札は、電子線照射技術から生まれた。
冬の到来とともに、またインフルエンザの季節がやってきた。アジアでは、依然、強毒の鳥インフルエンザが猛威をふるい、「鳥からヒト」のみならず「ヒトからヒトへの感染」を疑わせる例も出た。対策が急がれる中、ウイルスの強毒化や増殖のしくみが解明されつつある。