新しい年がスタートした。今年は第3期の科学技術基本計画(5カ年、以下基本計画)が4月に始動する。日本の科学技術をめぐる動きが新たなステージに差し掛かっている今、これからの科学技術をどうリードしていくか。学術、行政、ジャーナリズムでそれぞれ責任ある立場の黒田玲子総合科学技術会議議員、沖村憲樹JST理事長、北村行孝読売新聞東京本社科学部長(司会)に、基本計画に向けた思いや期待を語っていただいた。
世界物理年「秋のイベント」が昨年10月15日に東京で開かれた。多彩なプログラムの中でも、特に熱気にあふれていたのはノーベル賞受賞者など著名な研究者と直接対話できる「高校生・大学生のための特別懇談セミナー」であった。
「フォトニック結晶」が新しいタイプの発光ダイオードやレーザーとして期待されている。これは「わざと発光できない構造を作る」という、一見非常識な原理に基づく。それが可能であることを世界で初めて実証し、トップをひた走るのが野田進・京都大学教授だ。
科学と芸術は一見、遠く離れた存在に思える。しかし、難解な現代科学の核心をとらえ、その意味をわかりやすく表現することを、アーティストは何よりも得意としているのかもしれない。ドイツを中心にした新しい芸術と科学のコラボレーションを紹介する。
アイディアをプランに昇華し、そこからモノをつくり出す作業は、人間の普遍的な営みです。工学、科学、芸術における人間の創作活動には、共通する雰囲気のあることを直観的に感じていただければ嬉しいです。