アフリカ大陸の南部に位置するザンビアは豊富な鉱物資源を有する国だが、そのために有害な重金属による汚染が社会問題となっている。中でも鉛の生産地であるカブウェは汚染が深刻で、早急な対策が求められている。北海道大学大学院獣医学研究院の石塚真由美教授が率いる研究チームは、ザンビア大学の研究チームとタッグを組み、汚染状況や健康被害に関する研究や環境修復技術の開発に取り組んでいる。
「水の惑星」と呼ばれる地球。表面積の約70パーセントを水で覆われているが、その大半は海水と氷河で、生活や工業に使用できる淡水は全体の0.01パーセントに過ぎない。センター・オブ・イノベーション(COI)プログラムの信州大学アクア・イノベーション拠点は、ナノカーボン材料や物質分離技術を生かして、水に含まれる不純物を除去できる水処理膜を産学官連携で開発している。海水から淡水をつくり、また、汚れた水をきれいに再生し、世界中の誰もが豊かな水を手に入れられる未来を目指す。
紫外線の中でも波長の短い深紫外線は、殺菌灯などさまざまな分野で利用されている。光源としては水銀ランプが主流だが、水銀を使わず効率良く深紫外線を発生させられるLEDの開発が進められている。その最前線を走るのが理化学研究所平山量子光素子研究室の平山秀樹主任研究員だ。
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