電気抵抗がゼロになる超電導現象。物理学上でも珍しい振る舞いをする物質だが、これまで産業応用は医療などに限られていた。ところが、日本人研究者の努力により材料技術が進歩し、送電や運輸などの分野で飛躍しようとしている。
かご、箱、おわん、カプセル、チューブ、プリズム……。ナノスケールの中空分子を次々に生み出してきた化学のキーワードは「配位結合」と「自己組織化」。微小空間に液体が入った生たまご分子も登場した。
高校生が大学や研究所に集まり、合宿形式で実験や実習を行うサイエンスキャンプ。開始から12年目、今年の夏休みには全国33の会場でこのキャンプが開かれ、過去最高の436名が参加した。会場の1つを訪ね、高校生たちの体験を追った。
産学連携の要ともいえる、学と産の橋渡し役「目利き」。要求される能力は、学の持つ技術の見極めから実用化に向けた事業化プランの作成まで幅広い。JSTでは、技術移転の仕事に役立つ知識・スキルを習得できる「目利き人材育成研修会」を開催している。昨年度までの開催数は70回。内容は、知的財産からビジネスプランまで多種多様である。延べ参加人数は1500名を超えた。