これからの地域経済を支える科学技術の振興を図るため、JSTでは様々な事業を行ってきたが、 2006年4月に地域振興施策を一本化し、新たに「地域イノベーション創出総合支援事業」として再出発した。全国16カ所の研究成果活用プラザやJSTサテライトは、地域の拠点として一層の活躍が期待されている。5人のプラザ館長に新体制の評価や要望などを語ってもらった。
大気中に浮遊する微粒子(エアロゾル)には謎が多い。その解明には組成分析が不可欠だが、個別粒子を測定する方法が確立されていなかった。レーザー技術を熟知していた研究者が、新しい分析装置を生み出した。
実用化は困難といわれたクラスターイオンビーム技術が、いよいよ花開こうとしている。大学のアイデア、企業の技術力、そして国からの資金、三者の協力によるものだ。ナノテクノロジーに革命をもたらすこの技術は、産業化に向け着々と歩みを進めている。
日本の科学技術に関する情報の海外向けウェブサイトやデータベースが充実してきた。科学技術振興機構(JST)は今年6月、海外向け科学技術情報源の総合案内ウェブページ、"Science Links Japan"(SLJ)を開設。また、8月に失敗知識データベースの英語版の公開を始めた。
9月13~15日の3日間、国内最大の産学マッチングイベント「イノベーション・ジャパン2006‐大学見本市」が開催された。大学研究者によるパネル展示やプレゼンテーション、国内外の有識者による講演・パネル討論会などのイベントが催され、3日間で来場者は約4万人に上った。