脳卒中
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1 巻 , 4 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 後藤 文男
    1979 年 1 巻 4 号 p. 303-312
    発行日: 1979/11/25
    公開日: 2009/09/16
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 敬, 高松 滋, 作田 茂, 水野 成徳, 目時 弘文
    1979 年 1 巻 4 号 p. 313-318
    発行日: 1979/11/25
    公開日: 2009/09/16
    ジャーナル フリー
    シアル酸の影響を除外した特異的な血清過酸化脂質の比色測定法を開発し, 脳血管障害後遺症患者117例と, 健康人129例の血清について測定を行った.新しく確立された方法においては, 低濃度の酸を溶媒として, 硫酸ナトリウムの存在下でTBA反応を行うことがシアル酸の影響を除外するうえで重要と考えられた.本法によって測定した血清過酸化脂質は, 健康人では加齢とともに高値となり, 49歳以下と50~59歳及び60歳以上との間には有意差が認められた.脳血管障害患者の値は, 脳梗塞例, 脳出血例ともに健康人より高く, その差は60歳以上を除いて明瞭であった.また, 血清tocopherolとの間には, 健康人において有意の負の相関関係が認められた.これらの結果は, 老化や動脈硬化性疾患における過酸化脂質の重要性を示すものと考えられる.
    シアル酸の影響を除外した血清過酸化脂質の比色測定法を開発した.本法は特異的で, 血清過酸化脂質を正確に測定することができる.
    本法によって測定した血清過酸化脂質は, 健康人では加齢とともに高値となり, 脳血管障害患者の値は健康人に比べて高かった.これらの結果は, 老化や動脈硬化性疾患における過酸化脂質の重要性を示すものと考えられる.
  • 中川 翼, Y. Lucas Yamamoto, Ernest Meyer, Charles P. Hodge, William Feind ...
    1979 年 1 巻 4 号 p. 319-328
    発行日: 1979/11/25
    公開日: 2009/09/16
    ジャーナル フリー
    <目的>24匹のネコを用い, 1側中大脳動脈閉塞後, 4時間以内の虚血脳の血流増加に, 軽度のhypercapniaが有効か否かを, 頭蓋閉鎖腔下で調べた.また頭蓋内圧 (ICP) も測定した.<結果> (1) 左中大脳動脈閉塞後, 85Kr皮質血流量は74.8→46.9cc/100g/min (37.3%減少), 133Xe脳血流量は29.9→23.1cc/100g/min (22.7%減少) に低下した. (2) 動脈閉塞後, 動脈血CO243-50mmHgで, 85Kr皮質流量は20.6±6.5 (SE) %, 133Xe脳血流量は18.2±5.8%と各々有意に増加した. (3) 動脈血CO2の上昇に対するICPの上昇は, 2.1±0.4 (SE) mmH2O/1mmHg PaCO2と軽度でありかつ一過性であった.<結論>ネコを用いた頭蓋閉鎖腔に近いこのモデルにおいても, 43-50mmHgの動脈血CO2は, 虚血脳のかん流血流量を増加させる上に明らかに有効であった.
  • 田中 友二, 宮原 忠夫, 村井 淳志, 亀山 正邦
    1979 年 1 巻 4 号 p. 329-332
    発行日: 1979/11/25
    公開日: 2009/09/16
    ジャーナル フリー
    平均59.7歳の脳梗塞男子症例16例, 対照として平均38.8歳の健康男子15例について, ヘハリン・カルシウム沈殿法により血清を各リポ蛋白に分離し, 血清, HDL, LDLについて遊離および総コレステロールを酵素法で測定した.1.脳梗塞男子では対照例に比してHDLコレステロール値, 総コレステロールのHDL/LDL比が低値を示した.2.皮質枝系梗塞ではそれらの傾向は一層強くなり, 総コレステロールのHDL/LDL比は穿通枝系梗塞よりも有意に低かった.
  • 関 顕, 今鷹 耕二, 伴野 祥一, 藤井 潤
    1979 年 1 巻 4 号 p. 333-335
    発行日: 1979/11/25
    公開日: 2009/09/16
    ジャーナル フリー
    家兎の両側総頚動脈を狭窄し, 脳底部動脈の血行動態を変化させ, 同部に短時日内に, 動脈壁透過性亢進を伴う血管病変を作製した.家兎57羽を用い, 47羽では両側総頚動脈狭窄を, 10羽では偽手術を行った.狭窄度の左右等しいもの32羽 (クリップ内径0.7~2.5mm), 右が高度のもの15羽 (0.7~1.2mm) である.動脈壁透過性亢進の指標とするためcolloidal carbonを術後3日間静注し, 3~14日目に屠殺した.肉眼的にWillis輪および脳底動脈にcarbon沈着が認められ, その頻度は狭窄の高度のもの程高頻度であった.即ち, 内径が1.1mm以下では37羽中30羽に認めたが, 1.2mm以上のものには認められなかった.また左右差のある群では, 高度狭窄側に高頻度であった.組織学的には, carbon粒子は主に中膜に沈着し, さらに内弾性板の破壊, 消失, 中膜筋細胞の壊死などもみられた.本病変の成因として, 副血行路となる部位の急激な血流増加とこれに伴う透過性亢進が考えられた.
  • 後藤 昇, 金子 満雄, 保坂 泰昭, 古賀 博明
    1979 年 1 巻 4 号 p. 336-342
    発行日: 1979/11/25
    公開日: 2009/09/16
    ジャーナル フリー
    原発性橋出血15剖検例の血腫量を画像解折装置を使用して得られた面積計測値から体積を算出して求め, さらに血腫の進展の形式, 出血部位と合わせて検討を行なった.出応部位と血腫の進展傾向から原発性橋出血を橋底部被蓋進展型 (TB型) と片側橋被蓋限局型 (T型) とに分け, また, 血腫量と血腫の進展との間に一定の関係があることを明らかにした.原発性橋出血の2型の典型的な症例各1例を供覧した.
  • 額田 忠篤, 芦田 敬一, 恵谷 秀紀, 米田 正太郎, 今泉 昌利
    1979 年 1 巻 4 号 p. 343-344
    発行日: 1979/11/25
    公開日: 2009/09/16
    ジャーナル フリー
  • 松本 昌泰, 額田 忠篤, 田中 健一, 恵谷 秀紀, 宮井 元伸
    1979 年 1 巻 4 号 p. 345-350
    発行日: 1979/11/25
    公開日: 2009/09/16
    ジャーナル フリー
    脳血管障害の血漿レニン活性 (以下PRAと略す) に及ぼす影響を検索する目的で, 急性期脳血管障害患者21名 (脳硬塞16名, 脳出血5名) においてそのPRAを発症後48時間以内に測定し, 年齢, 脳血管障害の病型, 臨床的重症度, 尿中カテコラミン排泄量, 平均体血圧値との関連において検討した.その結果, 1) 脳血管障害急性期において, 年齢とPRAの間に有意の負の相関関係 (r=-0.764, P<0.001) が認められた.2) 脳出血例におけるPRAは脳硬塞例におけるそれよりも高値を示す傾向にあった.3) 臨床的重症度が軽症のものにPRA高値を示すものがみられ, 中, 重症例ではともに低値を示した.4) 尿中カテコラミン排泄量, 血圧値ともにPRAとの間に一定の関係を認めなかった.5) 経過追跡例においてPRAは大きな変動を示さなかった.以上, 脳血管障害急性期のPRAは年齢と強い相関を示し, 各種病態時のPRA動態検索時における年齢因子考慮の必要性が示唆された.
  • 小林 祥泰, 田崎 義昭, 神田 直, 古橋 紀久, 林 英人
    1979 年 1 巻 4 号 p. 351-359
    発行日: 1979/11/25
    公開日: 2009/09/16
    ジャーナル フリー
    血性髄液, 脳血管写およびCT所見などにより, 臨床的に診断した大脳半球の出血性梗塞41例について, その臨床的特徴を検討した.1) 出血性梗塞は脳塞栓によると考えられる突発完成型発症例に起り易く, 皮質症状を高率に伴っていた.また項部硬直が過半数にみられた.2) 意識障害は出血性梗塞で高率にみられたが, 発症2~3日後に増悪する例が多かった.3) 出血性梗塞の発症当日の血圧は貧血性梗塞と差がなかったが, 後者では経過と共に低下を示すのに対し, 前者では発症2~3日後に最高値を示した.4) 出血性梗塞の機能予後は貧血性梗塞に比し不良で, 死亡率は明らかに高かった.5) 脳血管写上, 出血性梗塞は主幹脳動脈および分枝の閉塞ならびに再開通, residual stenosis, capillary blushおよびmass signが貧血性梗塞に比し高率にみられた.6) CTL上広汎な低吸収域を示すものが多く, mass signが高率にみられた.高吸収域の散在は26%に認められた.
  • 北原 孝雄, 早川 功, 神田 直, 田崎 義昭
    1979 年 1 巻 4 号 p. 360-364
    発行日: 1979/11/25
    公開日: 2009/09/16
    ジャーナル フリー
    症例は46歳, 右利きの男性.昭和47年6月右半球, 昭和53年4月左半球の2回の脳血管発作後, 聾となった.失語などの皮質症状は認められなかった.CTにて, 左被殻から島にかけての限局したhigh density areaと, 右基底核部を中心に散在するlow density areaを認めた.純音聴力検査では, 13日目には右40dB, 左85dB以上 (1,000Hz) の聴力損失は, 25日目には右20dB, 左10dBにまで回復した.最高語音明瞭度は23日目で右66%, 左0%であったが, 40日目には右84%, 左40%にまで回復した.AERは40日目になり右刺激にて反応が出現したが, 左刺激での反応はみられなかった.本症例は臨床的にも, またCT所見からも皮質下での聴放線損傷に基づく聾と考えられた.皮質下病変に基づく聾の症例は現在までに3例の報告をみるのみであり, 本症例はいわゆる皮質聾の責任病巣を検討するうえで, 貴重な症例であると考え, 文献的考察を加えて報告する.
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