脳卒中
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12 巻, 2 号
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  • 竹下 幹彦, 加川 瑞夫, 井沢 正博, 鰐渕 博, 及川 明博
    1990 年 12 巻 2 号 p. 85-90
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    人工弁置換術後や重症心筋梗塞後等のWarfarinを中心とした長期の抗凝血薬療法下における頭蓋内出血は脳動脈塞栓症とともに重篤な合併症である.
    我々は, 過去6年間に人工弁置換術後, 並びに重症心筋梗塞後の抗凝血薬療法下における頭蓋内出血を5例経験した.5例の頭蓋内出血の内訳は慢性硬膜下血腫4例, 皮質下出血2例 (1例は皮質下出血ののち5年後に慢性硬膜下血腫を起こした例) で, 男性1例, 女性4例であった.診断確定時よりWarfarinの中断ないしビタミンKの投与を行いWarfarinを中和し, トロンボテストが約50%にまで上昇した時点で全例, 外科的療法 (脳内血腫除去ないし洗浄術) を行った.凝固系検査を行いながら, 約1~3週間後よりWarfarinの投与を再開した.術後早期に再出血した1例を除き, 術中ないし術後に出血傾向及び脳動脈塞栓症を起こしたものはなく経過は全例良好であった.
    頭蓋内出血, なかでも慢性硬膜下血腫, 皮質下血腫は手術成績がよいことから長期間の抗凝血薬療法中に発症した頭蓋内出血に対しても, 抗凝血薬療法の中断ないしビタミンKの投与により, 凝固系因子のコントロールを行いながら積極的に外科的療法を行う必要がある.
  • 吉川 正三, 吉本 尚規, 太田 桂二, 高橋 勝, 魚住 徹
    1990 年 12 巻 2 号 p. 91-96
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2010/05/07
    ジャーナル フリー
    著者らは特発性延髄出血により不全型Wallenberg症候群を呈した28歳男性例を経験したので報告する.殊に延髄出血の診断と出血部位の立体的把握及び経過観察にMRIが極めて有用であることを確認した.
    原発性脳幹出血は, 出血部位からみれば大部分が橋出血であって延髄出血は稀であり, また年齢的には若年者には稀である.そのことを, 脳幹部の血管構築学的特異性と脳内血管奇形の部位別頻度の面から文献的に考察を加えた.
  • 馬原 孝彦, 朝長 正徳, 吉村 正博, 山之内 博, 勝沼 英宇
    1990 年 12 巻 2 号 p. 97-105
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    虚血性脳血管障害例における脳梁の病理学的検索を行い以下の結果を得た. (1) 脳梁に限局した梗塞を限局性脳梁梗塞と定義し, 60歳以上老人1,000例 (東京都老人医療センター剖検例) 中21例に限局性脳梁梗塞を認めた.梗塞巣の大きさは1cm (前後方向にて) 程度のものが多かった. (2) Binswanger型白質脳症38例の脳梁につき検討し, 脳梁に限局した小梗塞巣を15例に認めた. (3) ACA梗塞19例 (ACA梗塞+MCA梗塞を含む), MCA梗塞7例, PCA梗塞15例検討の結果, ACA梗塞例では, 大脳半球部の梗塞巣から連続した脳梁部の梗塞を, 脳梁前半部の正中 (左右方向にて) から患側に認める例が多かった.MCA梗塞では直接は脳梁部梗塞を来さないが, 脳梁に二次変性を来す例があったが, その程度は, 皮質病変の大きさと時期を考慮すると軽度であった.PCA梗塞例では, 脳梁膨大部に梗塞巣が波及する頻度は低かった. (4) 生前のMRIにて脳梁部の小梗塞が検出された.
  • 長堀 毅, 遠藤 俊郎, 高久 晃, 神山 和世, 鬼塚 圭一郎
    1990 年 12 巻 2 号 p. 106-110
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    症例は31歳女性, 頭部外傷による頭痛を主訴として受診した.神経学的所見に異常を認めなかったが, CTで左Sylvius裂にクモ膜下出血の所見を認めた.さらに脳血流測定にて, 右大脳半球の血流低下所見を認めたため, 脳血管撮影を施行したところ, 右頚部内頚動脈分岐部に膜状の狭窄病変を認めた.他の脳血管に動脈硬化性変化を示唆する所見は認められなかった.虚血発作予防を目的として, 病変部を含む内膜切除術を施行した.病変部は血管内壁に連続するうすい膜状の病変で, 血管腔の約70%を狭窄していた.周囲の動脈に動脈硬化性病変は認めなかった.病理所見は動脈硬化のfibrous plaqueと同様であったが, 患者の年齢が若いこと, 病変がきわめて限局していること, 他の血管に病変を認めないことから, 通常の動脈硬化とは異なる病変と考えられた.本病変の発生機序と意義につき若干の考察を加え報告する.
  • 荒木 厚, 福島 豊, 松本 光弘, 佐古 伊康, 北 徹
    1990 年 12 巻 2 号 p. 111-115
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    先天性代謝異常症のホモシスチン尿症では, 若年性に動脈硬化, および脳梗塞をきたしやすい。また, 血中ホモシステインの蓄積は, 動脈硬化を惹起するという仮説が提唱されている.ホモシステインの成人における脳梗塞発症に対する関与の可能性を検討する目的で, 慢性期脳梗塞患者42例の血漿総ホモシステイン濃度を測定し, 年齢, 性, および高血圧をマッチさせた対照84例と比較した.両群間のBody mass index, 空腹時血糖値, 血清コレステロール, 中性脂肪, クレアチニン, 尿酸濃度, および喫煙者の割合には, 有意差がなかった.血漿総ホモシステイン濃度 (nmol/ml) は, 脳梗塞群13.2±5.8, 対照群8.5±3.7であり, 脳梗塞群が対照群に比して有意に高かった (p<0.000001).以上の成績は, ホモシステイン仮説を支持し, 血漿ホモシステインの高値が, 脳梗塞の独立な危険因子の一つとなりうることを示唆する。
  • 下村 辰雄, 鈴木 孝輝, 高橋 暁
    1990 年 12 巻 2 号 p. 116-122
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    MRIにより延髄内側に限局性病変を同定し得たDejerine症候群の1例を報告した.症例は68歳男性.既往に高血圧症を有する.右手足の脱力にて発症し入院した.神経学的には, 意識は清明, 顔を含まない右弛緩性片麻痺, 右半身の触覚, 深部覚の低下, 左舌下神経麻痺及び軽度の左軟口蓋麻痺を認めた.入院後, 左軟口蓋麻痺は改善し, 以後, 典型的なDejerine症候群を呈した.脳血管撮影ではC1の高さでの左椎骨動脈閉塞を認めた.X線CTではboneartifactの為, 脳幹部に異常を指摘し得なかった.MRIでは左延髄内側即ち錐体より舌下神経核にかけて梗塞巣が明瞭に描出されるとともに, 左椎骨動脈閉塞が示唆された.MRIで描出しえた病巣部位はDejerine症候群の神経学的所見に矛盾せず, 本例の責任病巣と考えられた.Dejerine症候群は極めて稀で, MRIにてその病巣部位が明瞭に描出し得た症例は未だ本邦では報告されておらず, 本例が最初の報告例である.
  • 芦田 敬一, 今泉 昌利, 滝沢 哲, 森脇 博, 阿部 裕
    1990 年 12 巻 2 号 p. 123-129
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    Bモード法と超音波パルスドプラ血流計の複合装置により頸部内頸動脈の狭窄性病変の診断を試みた.対象は陳旧性の脳梗塞または一過性脳虚血患者32名35血管である.狭窄性病変の診断は, 内頸動脈の最高流速 (VmaxICA) および総頸動脈の最高流速 (VmaxCCA) を測定して, VmaxICAおよびflow velocity ratio (VmaxICA/VmaxCCA) を使用して診断を行った.VmaxICAの2,500Hzを基準にすると, sensitivityが不十分であり, VmaxICAの2,000Hzを基準にするとspeci負cityが不十分であった.Flow velocity ratioの1.10を基準によるとsensitivity 100%, specificity 86%であった.Flow velocity ratioを使用する本方法は頸部内頸動脈の狭窄性病変の診断に有用と考えられる.
  • 松村 憲一, 松田 昌之, 半田 譲二, 木戸岡 実, 藤堂 義郎
    1990 年 12 巻 2 号 p. 130-138
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    MRIは, 微細な病変や詳細な解剖学的構築の描出に優れている反面, 金属類を使用している症例では, 強力な磁場におけるその可動性や加熱効果が問題となる.我々は, 非磁性体であるSugitaのクリップを用いてネッククリッピングを行った患者を中心に, 脳動脈瘤32症例で術後のMRIを施行し, その所見, 診断上の有用性について検討した.1) MRI上のmetal artifactは, 楕円形のsignal voidとring状の高信号域を呈し, その領域はCTに比し有意に小さく限局していた.2) MRIは, 脳梗塞, 脳内出血などの合併病変の描出により優れていた.3) 脳血管攣縮による虚血部位はMRIでより明瞭に見られたが, その広がりと検出率はCTと変わらなかった.しかし, 術後のMRIでは, 深部白質や基底核の小梗塞巣の数が増加しており, 脳血管攣縮による循環障害の関与が推測された.4) クモ膜下出血の信号強度の経時的変化に一定の所見は得られず, 今後の検索が必要と思われた.
  • 穿通枝梗塞と皮質枝梗塞の比較
    吉利 味江子, 篠原 幸人
    1990 年 12 巻 2 号 p. 139-147
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2010/01/22
    ジャーナル フリー
    脳梗塞64例を対象として赤血球凝集形成速度 (RBC-A・T1/2) を自家製RBC-aggregometerで測定し, 穿通枝梗塞と皮質枝梗塞とに分けてその結果を比較した.症例の内訳は穿通枝梗塞34例, 皮質枝梗塞30例で, 年齢をマッチさせた対照群は67例である.RBC-A・T1/2はそれぞれ4.8±1.0秒 (n=34), 5.3±1.7秒 (n=30), 6.4±2.0秒 (n=67) で, 穿通枝梗塞, 皮質枝梗塞共に対照群に比しRBC-A・T1/2の推計学的に有意 (P<0.01) な亢進を認め, 穿通枝梗塞では皮質枝梗塞に比し推計学的に有意ではないが赤血球凝集能がより亢進する傾向を認めた.またRBC-A・T1/2の値と発症後の期間および梗塞巣の大きさには有意な関係はみられなかった.赤血球凝集能の亢進は, 発症前から存在する赤血球自身の性質にも依存すると考えられ, 特に脳梗塞病巣付近を中心とした血流低下部位ではこの凝集能亢進が血流低下を更に増長するばかりでなく, 脳梗塞発症の一因ともなる可能性が考えられた.
  • 松崎 隆幸, 和田 啓二, 佐々木 雄彦, 武田 利兵衛, 中村 順一
    1990 年 12 巻 2 号 p. 148-153
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    破裂脳動脈瘤に対する急性期治療において多発性の場合, 一期的手術あるいは二期的手術のいずれが選択されるべきかのコンセンサスは, 十分にえられているとは限らず急性期手術の外科的リスクを明らかにする目的で検討を加えた.
    対象は過去5年間における急性期手術348例のうちの多発例80例 (平均年齢52.5歳) である.これらにつきGrade別, 一期的手術群, 二期的手術群, 未処置群の比較及び多発例の組合せ別に検討した.結果としてGrade別ではGrade IVが転帰不良であり両側性一期的手術は不要と思われた.また未破裂後頭蓋窩脳動脈瘤についても同時に処置することは慎重に施行すべきものとおもわれた.Anterior circulationの瘤については, 一側性一期的手術の外科的リスクは6.9%であり両側性一期的手術では13.6%であった.
  • 岩佐 綱三
    1990 年 12 巻 2 号 p. 154-163
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    脳血管攣縮のメカニズムに血管透過性変化がどのように関与しているかを検討した.ネコ大槽内に自家血を注入72時間後に, 露出した脳底動脈に血液髄液混合液を4時間局所投与する実験モデルにおいて, 血管内腔側よりHRP (horseradish peroxidase), NF (native ferritin), CG (colloidal gold sols) の3種のトレーサーを注入し, 血管壁を透過型電子顕微鏡で観察することにより血管透過性の変化を評価した.HRP, NFは攣縮血管において, 主としてtight junctionの破綻した内皮細胞間隙を通過し平滑筋層に達していたが, CGは血管壁内には認められなかった.またcontrolではいずれのトレーサーも血管壁内には認められなかった.以上より攣縮血管では透過性が亢進し, 分子量約560000のNF程度の高分子蛋白までは容易に平滑筋に到達しうることが明らかとなった.脳血管攣縮が発現, 進行, 持続していく上で, 血管透過性亢進が重要な役割を持つと考えられた.
  • 島 健, 岡田 芳和, 西田 正博, 山田 徹, 山根 冠児
    1990 年 12 巻 2 号 p. 164-170
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    術前の脳血流, 脳波測定, 術中のモニタリングより頸動脈血流遮断による血行動態について検討を行った.Xe-433吸入法SPECTによる一側総頸動脈圧迫前及び圧迫中の中大脳動脈領域平均血流量は各々47ml, 37mlで, 圧迫により有意に減少した.頸動脈圧迫により二次元脳電図で同側delta-activityの出現, または増加が認められたのは21例中6例で, 他の15例では特に変化が認められなかった.このdelta-activityの出現あるいは増加した例の血流量は33mlで, 平均内頸動脈stump pressureは40mmHgであった.一方, 無変化群では42ml, 63mmHgであり, いずれにおいても変化群で有意に低値を示した.術中測定のSEPはearly componentの振幅で50%以上の高度低下を示したものは18例中5例で, この内4例では術後一過性の神経症状を示し, 術中脳虚血のよき指標となることが判明した.
  • 堀本 長治, 陶山 一彦, 堤 健二
    1990 年 12 巻 2 号 p. 171-176
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    Optic gliomaの術後照射8年後に, 頭蓋内主幹動脈の閉塞とモヤモヤ血管を呈した症例を報告した.症例は12歳の女児で4歳時optic gliomaの摘出術および49.5Gyの術後照射をうけたが, 8年後に腫瘍の再発と同時に左内頸動脈終末部から前大脳動脈Al部および中大脳動脈Ml部にかけての狭窄と右中大脳動脈M1の狭窄があり, 同時に前頭葉底部およびburrholeの直下においてモヤモヤ血管の発達をみとめた.本例での主幹動脈閉塞の成因として, 腫瘍による圧迫や放射線照射による血管壁の変化が考えられたが, 腫瘍は良性でしかも主幹動脈閉塞前よりmass effectは軽度であることから, 放射線照射による影響が強く示唆された.
  • 穿通枝梗塞87例を対象としたsingle blind control study
    土谷 隆, 藤掛 邦彦, 奥 憲一
    1990 年 12 巻 2 号 p. 177-184
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2010/01/22
    ジャーナル フリー
    急性期脳血栓症に対するUrokinase (UK) の臨床効果を評価するため, 穿通枝脳血栓87例 (発症3日以内, 初回発作例) を対象に, 無作為に分けたUK・heparin投与群 (UK-H群) と非投与群 (C群) 間で, 3ヵ月後の歩行機能を比較検討した.対象はUK-H群44例とC群43例であり, 両群間に年齢, 合併症, 入院時の麻痺レベルの差はなかった.入院時の下肢筋力がDeJongの分類で0/5~2/5の重度麻痺例において, 3ヵ月後の歩行機能はUK-H群の方がC群に比し, 有意に良好であった (p<0.05).さらに70歳以上の重度麻痺例では, 入院後2W以内に麻痺の改善をみた例がC群4/12に対し, UK-H群6/7とUK-H群に多かった.入院時の下肢筋力が3/5以上の例では, UK-H群とC群の間に転帰の差はなかった.また, UK・heparinの投与量による差も認めなかった.以上より, 穿通枝脳血栓の片麻痺重度例に対するUK-heparin併用投与の臨床的有用性が客観的に認められた.投与量は1日6万単位で充分であった.
    急性期穿通枝脳血栓87例を対象に, UKの臨床的効果を明らかにする目的で, UK・heparin併用投与例と非投与例の間で, 3ヵ月後の歩行機能を比較検討した.
    1.入院時の下肢運動機能障害が重度な例において, UK・heparin投与による下肢機能改善と良好な転帰が有意に認められた.下肢運動機能障害が軽度な例では, UK・heparin投与の有用性は認めることができなかった.
    2.有効機序は血栓溶解ではなく, 微小循環改善に求めるのが妥当であると考えた.
  • Large, giant aneurysmの長期予後
    安藤 隆, 中島 利彦, 清水 言行, 坂井 昇, 山田 弘
    1990 年 12 巻 2 号 p. 185-194
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    海綿静脈洞内のlarge, giant動脈瘤18例について最高16年 (平均6年6ヵ月) 間の長期予後の面から検討した.60歳以上の高齢者が13例 (78%) で, 性別は男女比3 : 15で女性に好発した.発症は脳神経麻痺が15例で最も多く, 無症候2例で, 出血はクモ膜下出血の1例 (再出血で死亡) のみであった.外科的治療は8例でIC ligation 6例, trapping 1例, balloon occlusion 1例であった.IC ligationの6例中3例で外眼筋麻痺の改善, trapping, balloon occlusion例でも動脈瘤の著明な縮小と外眼筋麻痺の完全回復が得られた.合併症はIC ligationの1例に早期の脳虚血, 2例に遅発性の脳虚血がみられた.保存療法の遠隔成績は良好で8例中1例に動脈瘤の増大による脳神経麻痺の再発がみられたのみであった.この部の動脈瘤は出血することは稀で高齢者に好発すること, 保存療法でも良好例が多いことより手術適応は慎重に決定すべきである.
  • 1990 年 12 巻 2 号 p. 196
    発行日: 1990年
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
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