脳卒中
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14 巻 , 5 号
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  • 小暮 久也, 加藤 宏之
    1992 年 14 巻 5 号 p. 457-461
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    虚血による急性死を免れた脳細胞は, いわゆるストレス反応を発動して傷害を修復しようとする.この反応は, 発熱や外傷, てんかん発作などの後にみられる反応と同一であり, かつ, アルツハイマー病脳に特有と思われてきた反応の結果にも良く似ている.このことからわれわれは, (1) 各種ストレスに対する脳細胞の反応の仕方 (ストレス反応) は画一的である.そして, (2) アルツハイマー病は, 未だ特定されていないストレスによって発病する, と推定するに至った.
  • 佐藤 玲子, 内山 真一郎, 丸山 勝一
    1992 年 14 巻 5 号 p. 462-466
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    抗血小板薬 (ticlopidine, aspirin) を投与した虚血性脳血管障害患者74例について再発の有無とADP, アラキドン酸 (AA), PAFによる血小板凝集能の成績を検討した.非再発群65例では抗血小板薬投与後ADP, AA, PAF凝集のいずれも有意に抑制されたが, 再発群9例ではいずれも投与前後で有意差を認めなかった.再発群では心房細動 (Af) 合併率が有意に高かったが, 再発群中のAf合併例はAf非合併例と比較して血小板凝集能が抑判されていた.Af合併例では心内のフィブリン血栓が塞栓源になっていたため血小板凝集能が抑制されたにも拘らず再発しやすい傾向にあった可能性も考えられた.Af非合併例68例について検討すると, 抗血小板薬投与後2種類以上の惹起剤による血小板凝集能が投与前の75%以下に抑制された群は再発率が有意に低く, 複数の血小板凝集経路を抑制することが再発予防上有用であると考えられた.
  • 山崎 峰雄, 濱本 真, 長尾 毅彦, 宮崎 徳蔵, 赫 彰郎
    1992 年 14 巻 5 号 p. 467-471
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    高齢者におけるhypervolemic hemodilution therapy (HH療法) の有用性について, 対象を臨床的に脳血栓症急性期と考えられる症例に限定し検討した.対象は発症24時間以内, 頭部CTで低吸収域を認めず, 脳塞栓症を示唆する種々の所見を認めない症例10例 (HH群) で, 同様の条件を満たし, グリセロールで治療を行った9例を対照群 (S群) とした.全症例とも心・呼吸・腎機能は一定基準を満たしており, Ht値に応じて低分子デキストランを投与し, 治療開始前後で神経学的所見の改善度を検討した.S群ではHt値, 神経学的所見共に有意の変化をきたさなかったのに対して, HH群では3日後にHt値の有意な低下と共に神経学的所見が改善し, 脳血栓症急性期におけるHH療法の有用性が認められた.
  • 岩本 俊彦, 阿部 晋衛, 久保 秀樹, 羽生 春夫, 高崎 優
    1992 年 14 巻 5 号 p. 472-481
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    脳血栓の再発と診断された22例を対象として, 症状より3型に分類し, 再発時期, 画像所見, 危険因子, 治療経過を検討した.すなわち再発時の症状が初発時と異なる併発型, 初発症状が悪化した進展型およびこれらの混合型で, 各々12例, 6例, 4例あった.併発型の多くは片麻痺に対側片麻痺や仮性球麻痺の合併例で, 再発時期も画像所見も多様であった.責任病巣は異所性で, 梗塞巣24個中ラクネ梗塞が13個と多かった.進展型は不全片麻痺や視力障害が早期に増悪し, 画像上PCA領域梗塞が対側に進展するか, MCA皮質枝領域の白質病変が拡大していたが, 左大脳半球での病巣は小さかった.一方混合型は右片麻痺の増悪と失語の合併がみられ, 画像は左大脳半球の広範な虚血を示していた.後2型は全例高血圧を有し, 経過中血圧コントロール不良例, 抗血小板剤非投与例が過半数を占め, 再発の病態は併発型と異なることから, 再発予防に初発画像の検討も重要と考えられた.
  • 河野 輝昭, 平田 勝俊, 森 和夫
    1992 年 14 巻 5 号 p. 482-486
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    原因不明のクモ膜下出血で入院した33症例の長期追跡調査を行った.脳動脈瘤によるクモ膜下出血に対する比率は4.9%であり, 男18人, 女15人で男性優位であった.平均発症年齢は51.2歳で破裂脳動脈瘤よりも若年傾向を示した.CTで診断された21症例で8例が脳幹周囲に限局する出血 (localtype) を呈し, Sylvius裂に拡がるdiffuse typeは4例と少なかった.出血後に脳室拡大を来したものがlocal typeで1例, diffuse typeで2例あったが, 何れもシャント術など必要としなかった.最長18年間にわたる追跡調査で再出血を来したものはなく, 高血圧性脳内出血で死亡した症例が1例で, 残り4例は脳疾患以外の原因で死亡していた.33例中23人が正常人と変らず生活しており, 予後は極めて良好であった.しかし, diffuse typeの中には依然として脳動脈瘤など出血源が隠されているものがあり注意が必要である.
  • 後藤 文男, 福内 靖男
    1992 年 14 巻 5 号 p. 487-494
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    昭和59年から昭和63年までの5年間に11施設 (慶應義塾大学神経内科およびその関連病院) に発症24時間以内に入院し, CTスキャンを施行し得た小脳出血118例 (男性77例, 女性41例, 年齢は35~90歳, 平均年齢64±10歳) を対象とした.
    これらの患者を内科的治療群87例と外科的治療群31例 (25例は開頭血腫除去術) に分け, 入院時神経学的重症度 (NG), 血腫の最大径, 血腫量, 脳室穿破の有無, 水頭症の有無と退院時予後の関係を検討した.NG分類, 予後は日本脳卒中外科研究会の分類に準じた.その結果は, (1) 意識障害が昏迷またはそれより軽度, 血腫最大径が3cm以下, 血腫量が10ml以下, 脳室穿破のない症例, 水頭症のない症例では内科治療で良好な成績が得られた. (2) 意識障害が半昏睡以上, 血腫最大径が3.1cm以上, 血腫量が11ml以上, 脳室穿破の認められる例, 水頭症が認められる例では内科的治療で死亡率が高率になった.これらの群では外科的治療で死亡率は減少し機能予後の点でも良好な症例が見られた.
  • 足立 智英, 小林 祥泰, 山下 一也, 岡田 和悟, 恒松 徳五郎
    1992 年 14 巻 5 号 p. 495-498
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    視床出血は片麻痺, 意識障害, 知覚障害等の症状にて発症することが多い.いわゆる視床症候群では, その一症状として小脳性と考えられる運動失調を呈することが知られているが, 他の神経症状を伴っていることが多く, 運動失調のみを呈することは極めて稀であるとされている.
    今回我々は, 運動失調を主徴とし, CT上左視床外側に限局した視床出血を認めた例を経験した.視床出血で, 運動失調を主徴とした症例は, 過去にも自験例を含めて4例の報告しかなく, いずれの例も視床外側部に一致した出血巣を認めている.
    本例は, 運動失調を主徴とする場合に小脳のみならず視床出血の可能性を考える必要があることを示しており, 病巣の局在診断上注意を要する症例と考えられたので報告する.
  • 鄭 秀明, 内山 真一郎, 柴垣 泰郎, 望月 温子, 丸山 勝一
    1992 年 14 巻 5 号 p. 499-504
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    低血糖性片麻痺hypoglycemic hemiplegia (HH) の1例を報告した.症例は28歳女性.インスリン依存性糖尿病で13歳よりインスリン治療を受けていた.2度の一過性の左半身の脱力発作があり入院した.頭部CT, MRIおよび脳血管撮影で異常を認めず, 入院後同様の左片麻痺発作があり, その際の血糖値が54mg/dlで, 糖質の摂取により改善傾向がみられたことから低血糖性片麻痺と診断した.入院時 (HbA1c6.3%) のSPECTでは右基底核~内包の血流が低下していたが, 血糖を高値に保った4ヵ月後 (HbA1c7.7%) は同部の血流低下は改善しており, 以後片麻痺発作を生じなかった.HHは比較的まれといわれているが, 脳血管障害と誤認されている可能性があり, 糖尿病症例においては本症も念頭におく必要があると考えられた.
  • 守本 祐司, 中島 伸二, 西岡 亮治, 中村 治雄
    1992 年 14 巻 5 号 p. 505-510
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    胞状奇胎の摘出後に脳静脈洞血栓症を引き起こした一女性例を報告する.不正性器出血と下腹部腫瘤を自覚し, 胞状奇胎と診断され子宮内容除去術を施行された.術後5日目より頭痛, 右上肢麻痺, 随意眼球運動の制限, 意識障害, 痙攣が出現。検査では, 凝固系, 線溶系, 血小板機能の亢進を認めた.また血中胎盤絨毛性ゴナドトロピンは胞状奇胎摘出の前後で大きく変化した (200,000から20,000IU/L).MRI, CT, 脳血管造影で上矢状洞前半部・左横静脈洞血栓症を認めた.抗凝固・血栓溶解療法が奏効し, 検査値上, 凝固機能亢進も正常化した.類妊娠状態といえる胞状奇胎に脳静脈洞血栓症を合併したとの報告はなく, 脳静脈洞血栓症の成因を考える上で興味ある症例と考えられた.
  • 高松 和弘, 滝沢 貴昭, 宮本 勉, 佐藤 昇樹, 村上 裕二
    1992 年 14 巻 5 号 p. 511-517
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    われわれは後大脳動脈の血栓化脳動脈瘤の1例についてMR Angiography (MRA) の経時的変化を報告した.1990年10月4日58歳の男性が回転性めまい, 頭痛を主訴に入院した.頭部単純CTで右迂回槽に淡い高吸収域を示す円形病巣を認めた.頭部MRIのT1強調像ではほとんどの部分が等信号強度を示し, 一部が高信号域を示す円形病巣を認めた.T2強調像では同じ部位に低信号域を示す円形病巣を認め, T1強調像の高信号域とほぼ一致して一部に高信号域を認めた.GD-DTPAによる造影MRIでは部分的に淡い造影効果を認めた.血管撮影では右後大脳動脈は後外側脈絡叢動脈を分岐した直後で閉塞していた.rephase MRAでは血管撮影の閉塞部位に一致して円形病巣が血管に接して描出されたがsubtraction MRAでは描出されなかった.以上の所見から頭部単純CTの淡い高吸収域を示す円形病巣は, 右後大脳動脈と後外側脈絡叢動脈分岐部の血栓化した動脈瘤と診断された.2ヵ月後のrephase MRAでは血栓化した脳動脈瘤の描出が不鮮明となり, 約4ヵ月後のrephase MRAでは血栓化した脳動脈瘤は描出されなくなった.本症例の血栓化脳動脈瘤のrephase MRA所見の経時的変化はmethemoglobinがhemosiderinに変化するに伴い描出が不明瞭になっていると考えられた.また, rephase MRAでは血栓と動脈瘤の鑑別がむずかしいが, subtraction MRAを用いると血栓と動脈瘤の鑑別が可能となる.
  • 加世田 繁, 井林 雪郎, 高野 健太郎, 佐渡島 省三, 藤島 正敏
    1992 年 14 巻 5 号 p. 518-522
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    症例は61歳男性.椎骨脳底動脈系の心原性脳塞栓症を発症し, 入院.神経学的に顔面を含む左片麻痺があり, 正面視にて右眼が外下方位に偏位し, 右眼上下左方注視麻痺, 左眼上方注視麻痺がみられた.近見反射, Be11現象は左右とも陽性だったが輻輳反射は障害されていた.頭部CT, MRI上, 右視床内側下部から中脳上部, 右動眼神経核, 小脳に梗塞巣が散在していた.本例の眼球運動障害は, 右のrostral interstitial nucleus of MLF (riMLF) から後交連線維を経由し同側の動眼神経核群へ至る経路の障害, すなわちいわゆるvertical'one-anda-half'症候群に同側の動眼神経不全麻痺が加わったものと考えられた.
  • 福井 俊哉, 杉田 幸二郎, 武内 透, 市川 博雄, 野沢 胤美
    1992 年 14 巻 5 号 p. 523-532
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    皮質下梗塞発症に伴い不随意運動を呈した3例を報告した.その臨床像は, 患肢近位部の規則的・常同的で粗大なバリスムと患肢遠位部の非衡動的・不規則・迅速なヒョレアの要素を合わせ持つことが特徴で, hemiballism-hemichoreaやlimb shakingの臨床的特徴に合致した.
    3症例に共通して認められた画像上の主病巣は, 不随意運動の反対側の中心前回・運動前野の皮質下白質であり, 視床下核を含む基底核には病変は認められなかった.
    発症機序としては, 運動制御に関与する皮質-線条体-淡蒼球-視床下核-淡蒼球-視床一皮質で構成されるnegative feedback系が皮質下で障害された結果, 皮質が脱抑制されて不随意運動が生じ, また, その系の障害程度, 運動麻痺の合併などが不随意運動の重症度や予後に関与することが推測された.
  • 寺井 敏, 宮澤 由美
    1992 年 14 巻 5 号 p. 533-539
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    症例は48歳の男性.意識障害と全身痙攣を初発として当院へ入院し, CT上左大脳半球皮質下出血と診断された.その後, 急性期に頭痛, 嘔気に続く脳出血を同側半球皮質下に繰り返し, 脳血管撮影により上矢状静脈洞血栓症と診断された.本例では右側と比べ左大脳半球での皮質静脈の発達は悪く, この結果, 同領域では強い静脈還流障害を呈していたものと思われた.このことから, 本疾患の急性期には, とくに側副血行路の乏しい領域では再出血に対し十分な注意が必要であると考えられた.
  • 犬塚 貞利, 高野 健太郎, 佐渡島 省三, 岡山 昌弘, 藤島 正敏
    1992 年 14 巻 5 号 p. 540-543
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    症例は80歳, 男性.心原性脳塞栓症の発症15分後に来院.意識障害, 左半側空間無視, 右への共同偏視, 左片麻痺および左半身感覚障害を認めた.発症30分後より, これらの神経症候は劇的に改善し, 発症4時間後には軽度の左半身感覚障害を残すのみとなった.頸部ドプラ検査では, 右総頸動脈の拡張期血流が発症初期には消失しており, 臨床症候の改善に伴い明瞭に出現したことから, 塞栓性内頸動脈閉塞の超早期自然再開通が示唆された.本症例の臨床経過はspectacular shrinking deficitに相当し, ドプラ検査所見からも興味ある例と思われ報告する.
  • 喜田 智幸, 本間 温, 伊藤 輝一, 長尾 省吾
    1992 年 14 巻 5 号 p. 544-550
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    中大脳動脈穿通枝領域に梗塞を生じ急性発症した悪性神経膠腫の1例を画像診断を中心にして報告する.患者は61歳の男性で, 突然左不全片麻痺, 構音障害をきたし入院した.発症直後のCTで右側頭葉深部に占拠性病変を認め, 造影CTにて同部は不規則に増強され, 悪性神経膠腫が疑われた.翌日症状は増悪し, 発症29時間後のCT再検で, 新たに右レンズ核より放線冠にかけての梗塞巣の出現を認めた.MRIで梗塞巣は, 側頭葉深部からレンズ核前方に位置する腫瘍に接し, その後上方に明瞭に区別して捉えられた.血管写では右レンズ核線条体動脈の伸展, 内方への偏位を認めた.手術にて右中大脳動脈近位部を後方より圧排する悪性神経膠腫を認め, レンズ核線条体動脈起始部も圧迫されていた.本例では腫瘍による機械的圧迫等によりレンズ核線条体動脈に血流障害が生じ, その灌流領域に梗塞を発生し, 急性発症したと推測された.
  • 城倉 健, 小宮山 純, 河内 葉子, 長友 秀樹, 長谷川 修
    1992 年 14 巻 5 号 p. 551-554
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    CTで描出されずMRIで初めて出血像を確認した延髄小出血の2例を報告した.患者は54歳と41歳の男性で, いずれも軽度の下部脳幹症状で発症し, MRIにより延髄出血と診断した.これら2例では共に高血圧を認めなかった.一般に延髄部の出血は稀と考えられているが, 小出血のためCTで捉えきれず梗塞と診断され見過ごされた例もあるものと思われる.
  • 持尾 聰一郎, 蓮沼 武雄, 岡 尚省, 佐藤 健一, 栗田 正
    1992 年 14 巻 5 号 p. 555-558
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    脳血管障害患者における中枢運動伝導路障害に関して, 磁気刺激検査法を用いて電気生理学的に検討を行い, 患側と健側及び健常者と比較検討した.テント上脳血管障害患者18名と健常者26名を対象とした.刺激はMAGSTIM Model 200を用いて頭部, 項部, 腰部で行った.記録装置にはNicolet Compact 4を用いて母指球筋と短趾伸筋で筋活動電位図の記録を行った.その結果, 患側の頭部~項部・腰部の中枢運動伝導時間及び頭部~腰部の中枢運動伝導速度の有意な延長・遅延を認めた.従って磁気刺激法は脳血管障害患者での中枢運動伝導路障害の電気生理学的診断法の一つとして有用であると考えられた.
  • 長谷川 修, 青葉 重光
    1992 年 14 巻 5 号 p. 559
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
  • 金井 秀樹
    1992 年 14 巻 5 号 p. 560-571
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    虚血後の神経細胞とアストロサイトの骨格蛋白の免疫組織化学的抗原性を, 中大脳動脈領域の虚血 (梗塞) 巣と遠隔部位 (視床, 黒質) で検討した.樹状突起の微小管関連蛋白 (MAP) 2の染色性低下は, tubulinや68kDneurofilament (NF) よりも早く, 30分虚血後の線条体に生じ, 有髄軸索では細胞体や樹状突起よりもtubulin, 68kDと200kD NFの染色性が長く保たれたことから, 虚血後の骨格蛋白の抗原性変化は, 蛋白の種類や局在部位により異なると考えられた。梗塞巣周囲と遠隔部位には, 軸索輸送障害による200kD NF陽性像が神経細胞体や樹状突起に出現した.遠隔部位の神経細胞骨格蛋白の染色性は, 2時間虚血後7日目から徐々に低下したが, 5~14日目にはtubulinの一時的な合成亢進を示唆する強陽性像も認めた.GFAP強陽性の梗塞巣辺縁の反応性アストロサイトにはvimentin, tubulin, MAP2も陽性であったが, 遠隔部位では陰性であり, 骨格蛋白の構成は両部位間で異なっていた.
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