地域の非脳卒中診療施設へstroke teamで出張教育を行い, 施設を丸ごと教育し, かかりつけ医機能を強化した. 次に地域連携パスを導入し, 脳卒中の地域医療連携を開始した. stroke teamは急性期脳卒中病棟の脳神経外科医, 神経内科医, 看護師, 理学療法士, 言語聴覚療法士, ソーシャルワーカーで構成した. 対象はrt-PA静注療法を念頭に救急搬入が行われうる半径約30km圏内の非脳卒中診療施設の医師, 看護師, 看護助手, 薬剤師, 事務職員ら施設構成人員であった. 教育内容は脳卒中急性期診療の概要と, ストロークユニットで転帰改善に寄与したとされるクリニカルインディケーター, 特に, 誤嚥対策, 早期からのリハビリテーションプログラムの作成と介入, 出張教育先のニーズに基づいた認知症のケア, 抗血小板薬, 抗凝固薬の使用方法とリスク管理, などで, 脳卒中治療ガイドライン2004に準拠して複数回行った.
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