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Print ISSN : 0912-0726
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18 巻 (1996)
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2 号 p. 77-
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14 巻 (1992)
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6 号 p. 577-
5 号 p. 457-
4 号 p. 343-
3 号 p. 223-
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1 号 p. 1-
13 巻 (1991)
6 号 p. 431-
5 号 p. 327-
4 号 p. 235-
3 号 p. 151-
2 号 p. 75-
1 号 p. 1-
12 巻 (1990)
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5 号 p. 415-
4 号 p. 309-
3 号 p. 199-
2 号 p. 85-
1 号 p. 1-
11 巻 (1989)
6 号 p. 609-
5 号 p. 455-
4 号 p. 309-
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2 号 p. 101-
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10 巻 (1988)
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4 号 p. 293-
3 号 p. 193-
2 号 p. 97-
1 号 p. 1-
9 巻 (1987)
6 号 p. 473-
5 号 p. 385-
4 号 p. 283-
3 号 p. 177-
2 号 p. 87-
1 号 p. 1-
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原著
破裂脳動脈瘤に対する開頭手術とコイル塞栓術:当院における治療成績の比較と今後の課題
白神 俊祐, 赤井 卓也, 高田 久, 岡本 一也, 飯塚 秀明
2015 年 37 巻 1 号 p. 1-6
発行日: 2015年
公開日: 2015/01/23
DOI
https://doi.org/10.3995/jstroke.37.1
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要旨:【目的】過去10 年間の当院における破裂脳動脈瘤の治療成績を開頭手術とコイル塞栓術の点から比較検討し,現状と課題を明らかにする.【方法】対象は開頭手術93 例,コイル塞栓術42 例である.手術適応は画像所見や患者側因子を各々の術者が総合的に勘案して決定した.【結果】開頭手術と塞栓術の比較で,3 カ月後のmRS 0~2 は66.7 対64.3%で差がなく,平均年齢,水頭症手術も差がなかった.脳血管攣縮44.1 対26.2%,高次脳機能障害16.1 対4.8%,てんかん4.3 対2.4%は開頭術群で多い傾向だったが,統計学的有意差はなかった.再治療,再破裂は開頭術群で認めず,塞栓術群は,各々14.3%,7.1%であった.【結論】当院での破裂脳動脈瘤に対する開頭手術と塞栓術の治療成績は,3 カ月後のmRS では,ほぼ同等な結果であった.開頭手術では手術による脳損傷,塞栓術では再破裂をきたさない塞栓が今後の課題と考えた.
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(2880K)
症例報告
脳幹出血を来したS状静脈洞部硬膜動静脈瘻の1例
岸田 夏枝, 戸井 宏行, 松原 俊二, 松村 浩平, 高井 洋樹, 萩野 寛隆, 松下 展久, 横須賀 公彦, 平野 一宏, 宇野 昌明
2015 年 37 巻 1 号 p. 7-11
発行日: 2015年
公開日: 2015/01/23
DOI
https://doi.org/10.3995/jstroke.37.7
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要旨:【目的】橋出血で発症したS 状静脈洞部硬膜動静脈瘻に対して経静脈的塞栓術を行った1 例を報告する.【症例】症例は77 歳女性.突然の右片麻痺で発症し,当初は高血圧性橋出血と診断されていた.5 カ月後も脳幹部の浮腫が改善せず,脳血管撮影を行うとS 状静脈洞部に硬膜動静脈瘻が確認された.静脈洞閉塞を伴っていたため短絡血は上錐体静脈洞を経由しさらに脳幹,小脳の静脈に逆流していた.これが出血源と判断し,経静脈的コイル塞栓術を施行した.【結論】橋出血で発症したS 状静脈洞部硬膜動静脈瘻を経験し塞栓術で治癒しえた.脳幹出血の原因として硬膜動静脈瘻も鑑別疾患の一つとして認識すべきである.
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(4389K)
肝動脈塞栓症による肝梗塞を剖検で確認できた心原性脳塞栓症の1例
鈴木 由希子, 米田 行宏, 中島 直樹, 鷹巣 晃昌, 熊原 加奈, 市川 桂二, 影山 恭史
2015 年 37 巻 1 号 p. 12-16
発行日: 2015年
公開日: 2015/01/23
DOI
https://doi.org/10.3995/jstroke.37.12
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要旨:糖尿病性腎症により維持透析を受けていた72 歳男性が,右内頸動脈領域に広範な脳梗塞を発症した.脳MRA では責任血管は再開通しており,心房細動を認めたことから心原性脳塞栓症と診断した.第8 病日に,突然,重篤な肝機能障害が出現し,腹部CT では肝右葉が淡い低吸収を呈していた.左上肢の透析シャント閉塞,両下肢の末梢動脈塞栓症も併発し,第11 病日に死亡した.剖検にて,急性および陳旧性心筋梗塞と心内血栓を認めた.右肝動脈は血栓により閉塞しており,肝動脈塞栓症による肝梗塞を確認した.他の腹腔内臓器には虚血病変はなかった.肝臓は,肝動脈と門脈による二重の血流支配を受けているため,肝梗塞が生じることは稀であるが,本症例では肝動脈の急性塞栓性閉塞により肝梗塞が生じたと考えた.
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(3887K)
単純CT において静脈洞内の異なる吸収域が混在する所見が脳静脈洞血栓症を疑わせた1例
土屋 敦史, 鈴木 孝昭, 渡邉 裕文, 大島 淳, 秋山 久尚, 長谷川 泰弘
2015 年 37 巻 1 号 p. 17-20
発行日: 2015年
公開日: 2015/01/23
DOI
https://doi.org/10.3995/jstroke.37.17
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要旨:症例は64 歳の男性.約6 日の経過で進行する頭痛と複視で来院した.左外転神経麻痺を認めたが,項部硬直は認めなかった.CT にて上矢状静脈洞,右横静脈洞に血栓を疑う高吸収域を含む所見を認めたためCT angiography,MR venography を施行し,上矢状静脈洞,右横静脈洞内の血栓陰影,血流の途絶を確認し脳静脈洞血栓症と診断した.急性期にはヘパリン,ワーファリンによる抗凝固療法を行い,症状,画像ともに改善した.脳静脈洞血栓症は治療のタイミングを逃せば,致死的になりうるため早期の精査,診断が必要である.本症例では単純CT における静脈洞内の異なる吸収域が混在する所見が診断に有効であった.一般的に上矢状静脈洞血栓症にみられることのあるデルタサインは感度特異度ともに低いとされているが,静脈洞内に不均一な吸収域が混在する所見は,早期診断に有用と思われる.
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(3208K)
帝王切開後に可逆性脳血管攣縮症候群により脳底動脈先端症候群を来した1例
渡辺 淳志, 濱田 真輝, 田鹿 安彦, 宮崎 一秀, 川畠 弘子
2015 年 37 巻 1 号 p. 21-25
発行日: 2015年
公開日: 2015/01/23
DOI
https://doi.org/10.3995/jstroke.37.21
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要旨:症例は31 歳女性.予定帝王切開術後にメチルエルゴメトリン内服開始.分娩後5 日目に雷鳴様頭痛の後,全身痙攣が出現した.MRI,MRA にて多発性脳梗塞と脳血管狭窄を認め,可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)による脳底動脈先端症候群を疑いシロスタゾール,エダラボン,ベラパミルにて加療を行った.第40 病日のMRI にて脳血管狭窄は改善し,RCVS と確定診断となった.後遺症として四肢不全麻痺,構音障害,嚥下障害などを認めmodified Rankin Scale 4 の状態にてリハビリテーション目的に転院となった.RCVS は転帰良好例が多いとされるが,脳底動脈高度狭窄症例は後遺症を残すリスクファクターである可能性があり早期の治療を検討するべきと思われる.また,片頭痛既往がある分娩後患者のメチルエルゴメトリン投与に関してはRCVS 発症のリスクを考慮し慎重に検討するべきであると思われる.
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(2786K)
アルテプラーゼ投与後の心破裂
橋本 憲一郎, 松田 信二, 赤荻 悠一, 小島 一歩, 本間 甲一, 藤川 厚, 石毛 聡, 町田 利生, 小野 純一
2015 年 37 巻 1 号 p. 26-30
発行日: 2015年
公開日: 2015/01/23
DOI
https://doi.org/10.3995/jstroke.37.26
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要旨:88 歳の女性.日常生活動作は自立しており降圧薬内服中.ショートステイ中に倒れているところを発見され当院に救急搬送された.来院時,右共同偏視と左片麻痺を認めNIHSS スコア12点.心電図で心房細動を,頭部CT およびMRI で右中大脳動脈領域の新鮮梗塞像を認めた.超急性期心原性脳塞栓症と診断し,最終未発症確認時刻から3 時間58 分でアルテプラーゼ静注療法を開始しエダラボンを併用した.アルテプラーゼ投与開始1 時間37 分後に全身の発汗と血圧低下が出現し,心エコーで心囊液貯留および心尖部からの血液流出を確認した.胸部造影CT では大動脈解離は認めず心破裂の所見を得た.心囊ドレナージを行いつつ,カテコラミン投与と輸液負荷を継続したが,アルテプラーゼ投与開始20 時間27 分後に死亡した.非常に稀ではあるがアルテプラーゼ静注療法に伴って前兆のない心破裂があることを念頭に置く必要がある.
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(3290K)
入浴を契機に著明な血圧上昇を伴う雷鳴頭痛を繰り返したreversible cerebral vasoconstriction syndromeの1症例
秋山 英之, 齋藤 実
2015 年 37 巻 1 号 p. 31-35
発行日: 2015年
公開日: 2015/01/23
DOI
https://doi.org/10.3995/jstroke.37.31
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要旨:症例は44 歳,女性.入浴を契機として,著明な血圧上昇を伴う雷鳴頭痛を繰り返した.頭痛以外には神経症状を認めなかったが,頭部MRI において両側後頭葉および左前頭葉白質内にFlair画像およびT2 強調画像にて高信号となる病変がみられ,またMRA では複数の頭蓋内動脈に狭窄所見を認めた.これらの所見からPRES を合併したRCVS と診断し,カルシウム拮抗薬の点滴投与を行った.入院6 日目以降は雷鳴頭痛や血圧上昇発作を来すことはなく,退院後も再発を認めなかった.入院13 日目の頭部MRI ではPRES によると考えられた異常所見は消失していたが,頭蓋内動脈の狭窄所見は残存しており,カルシウム拮抗薬の経口投与を3 カ月間継続した.RCVS の発生機序には未だ不明な部分が多いが,当症例では入浴を契機とした全身的な交感神経系の異常興奮が頭痛および血圧上昇の原因となった可能性が考えられた.
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(3416K)
Crescendo TIAを呈したJAK2変異陽性本態性血小板血症の1例
岡田 陽子, 加藤 丈陽, 山下 泰治, 越智 雅之, 永井 勅久, 越智 博文, 伊賀瀬 道也, 羽藤 高明, 小原 克彦
2015 年 37 巻 1 号 p. 36-40
発行日: 2015年
公開日: 2015/01/23
DOI
https://doi.org/10.3995/jstroke.37.36
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要旨:症例は53 歳男性,右上肢の感覚障害と脱力発作を繰り返し,脳梗塞を指摘され入院した.本態性血小板血症と診断され,JAK2 遺伝子変異を有した.入院後も右上肢の脱力症状を繰り返し,急性期には低容量アスピリンと抗凝固薬の併用を要したが,骨髄抑制療法の効果発現後にはアスピリンが中止可能となった.JAK2 遺伝子変異陽性例では,血小板数や機能の異常のみでなく,凝固因子の異常や血管内皮の機能障害を認めることが指摘されており,高齢,血栓塞栓症の既往などに加えて,本態性血小板血症における血栓塞栓症のリスク因子の一つであるといわれる.本症例はアテローム血栓性脳梗塞に類似した臨床経過を呈し,血管内皮の機能障害を背景とした血管壁の血栓易形成性が,脳梗塞発症に関連している可能性を推測した.本疾患における最適な抗血栓療法を検討する上で貴重な症例であると考えられ,報告する.
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リバーロキサバン内服中に発症した脳内出血の3例
出端 亜由美, 立石 洋平, 濵邊 順平, 堀江 信貴, 出雲 剛, 林 健太郎, 鎌田 健作, 松尾 孝之, 永田 泉, 辻野 彰
2015 年 37 巻 1 号 p. 41-46
発行日: 2015年
公開日: 2015/01/23
DOI
https://doi.org/10.3995/jstroke.37.41
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要旨:症例1 は71 歳男性.慢性心房細動に対しリバーロキサバン15 mg を内服中に左視床出血を発症した.降圧療法を行い,出血の増加はみられなかった.症例2 は76 歳男性.慢性心房細動に対しリバーロキサバン15 mg を内服中に,脳室穿破を伴う右尾状核出血を発症した.脳室ドレナージ術,内視鏡による血腫除去術を行ったが,血腫の増大があり第3 病日に死亡した.症例3 は80 歳男性.深部静脈血栓症に対しリバーロキサバン10 mg を内服中に,脳室穿破を伴う右視床出血を発症した.脳室ドレナージ術を施行したが,血腫の増大があり,第2 病日に死亡した.リバーロキサバンは第Xa 因子阻害薬であり,非弁膜症性心房細動による塞栓症予防に有効である.しかし,出血性合併症のリスクはある.特に,脳内出血を発症した場合は致死的になることもあり,注意を要する.
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短報
サーフィン後に異常行動で発症し,多発脳梗塞,両側椎骨動脈解離を認めた39歳男性例
仲野 達, 山浦 弦平, 横山 睦美, 田中 章景, 小山 主夫
2015 年 37 巻 1 号 p. 47-49
発行日: 2015年
公開日: 2015/01/23
DOI
https://doi.org/10.3995/jstroke.37.47
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要旨:症例は39 歳男性.サーフィン後に他人の自転車を乗っていこうとする異常行動のあとに意識障害が進行したため救急搬送された.MRI では両側小脳,両側視床に新規脳梗塞を認め,MR angiography(MRA)では頭蓋外から頭蓋内への移行部に両側で椎骨動脈解離を認めた.MRA で経時的に観察を行い,両側で同様な解離腔の信号変化を呈したことから両側同時に解離が生じたものと判断した.保存的治療で意識状態は改善したが,見当識障害,記銘力障害が残存した.外的要因で椎骨動脈解離が生じることは知られているが,サーフィンも例外ではない.また,両側椎骨動脈解離を認める症例は少なく,発症機序を考察する上でも貴重な症例と考えた.
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正誤表
正誤表
2015 年 37 巻 1 号 p. 51
発行日: 2015年
公開日: 2015/01/23
DOI
https://doi.org/10.3995/jstroke.37.51
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