脳卒中
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5 巻 , 3 号
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  • 長沢 治夫, 東儀 英夫, 山之内 博, 朝長 正徳
    1983 年 5 巻 3 号 p. 159-164
    発行日: 1983/09/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    基部閉塞例における梗塞巣の広がりや分布が如何なる要因によって修飾され得るかを追求する目的で, 脳血管写あるいは剖検により, 中大脳動脈基部閉塞または内頸動脈閉塞を確認した117例を対象に, (1) 心房細動の有無, (2) 側副血行の発達の程度, (3) 糖尿病の合併の有無, (4) 急性期におけるヘマトクリット上昇率および血圧の諸因子について検討し, 以下の結果を得た.
    結果 : (1) 大梗塞に心房細動を有する例が多く認められた. (2) 大梗塞例で側副血行の発達が悪く, 深部梗塞例および境界領域梗塞例では良好の例が多かった. (3) 深部梗塞例および境界領域梗塞例では, 大梗塞例に比べて, 発症直後の血圧の低い例が多かった. (4) 剖検例では, ヘマトクリット上昇率は, 大梗塞例ほど高くなる傾向がみられた.以上から, 脳血管閉塞による梗塞巣の範囲は, 側副血行のほか血圧やヘマトクリット値など脳循環に影響を及ぼす諸因子も関与していると考えられた.
  • 成冨 博章, 澤田 徹, 田川 哲三, 清水 寛, 金子 尚二
    1983 年 5 巻 3 号 p. 165-172
    発行日: 1983/09/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    一過性脳虚血発作 (TIA) 型ウイリス輪閉塞症小児 (3~16歳, n=13) および成人TIA症例 (n=29) の局所脳血流量 (rCBF) を測定し, ウ症のTIA出現における年齢と脳循環の役割を検討した.ウ症小児のrCBFは成人TIA群に較べ有意に高く, 中でもTIAを頻発中の低年齢児で最高であった.rCBFは加齢とともに減少したが, これにともないTIA頻度は減少した.ウ症小児では悌泣や過呼吸によりTIAが誘発されるのが特徴的であった.しかし過呼吸時に測定したウ症小児のrCBFは成人TIAのそれより高値を示した.10歳未満小児期の脳代謝は成人期に較べ著しく高いことが知られているが, このような小児期の脳機能を正常に保つためには成人より高いレベルの脳血流量が必要である可能性が強い.ウ症小児, 特に10歳未満例にTIAが起こりやすいことの背景にはこの年代の脳の代謝要求が高いことが関与している可能性がある.
  • 古場 群己, 三輪 哲郎
    1983 年 5 巻 3 号 p. 173-179
    発行日: 1983/09/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    過去6年間に257例の脳動脈瘤を治療したが, 内, 13例 (5%) のcarotid-choroidal aneurysmを認めた.全例に直達手術-クリッピングを施行した.術後1週目に脳血管写を行ったが, 13例中7例の高頻度にA.choroidal arteryの消失を認めた.この内の5例に術後意識障害・各種の精神症状・対側の片麻痺-知覚障害・同名半盲を来し, C.T.scanにおいてA.choroidal arteryの支配領域に梗塞巣を証明した.内訳けは, (1) 2例は術中に破裂し大出血を来たしA.choroidal arteryを剥離出来ぬままやむなくクリッピング施行されたもの, (2) 3例は脳動脈瘤が比較的大きくbroad neckを有し, 剥離・確認が困難であって, クリッピングされたものである. (3) 残り2例は, 無症状であった.
    これらの神経症状の予後は, きわめて悪く, 手術の際には, A.choroidal arteryの温存には細心の注意がはらわれねばならない.
  • 北原 正和, 小川 彰, 小松 伸郎, 桜井 芳明, 鈴木 二郎
    1983 年 5 巻 3 号 p. 180-185
    発行日: 1983/09/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    発症8時間以内の高血圧性脳内出血症例においてcontrast-enhanced CTscan上大脳半球に瀰漫性のenhancement効果を認めた21例について検討した.このうち両側大脳半球にenhancement効果を認めたもの (CE (++)) は7例, 血腫側大脳半球のみのもの (CE (+)) は4例, enhancement効果を認めなかったもの (CE (-)) は10例であった.以上の3群について入院時意識レベル, 血腫量等との関係について検討した.入院時意識レベルは, CE (-) では3-3-9度で0-3 : 9例, 10-30 : 1例, CE (+) は0-3 : 2例, 10-30 : 2例, CE (++) は10-30 : 1例, 100-300 : 6例, 血腫量は, CE (-) では38±22cm3, CE (+) は50±12cm3, CE (++) は114±27cm3であり, 発症急性期の高血圧性脳内出血におけるenhancement効果の出現は, 血腫量及び臨床症状の重症度と有意に相関した.また, このenhancement効果の出現機序は, 脳血管反応性の障害あるいは頭蓋内圧亢進による脳血管床の増大が考えられた.
  • 増山 祥二, 新妻 博, 鈴木 二郎, 桜井 芳明, 小沼 武英, 樋口 紘
    1983 年 5 巻 3 号 p. 186-191
    発行日: 1983/09/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    発症24時間以内に搬入された原発性橋出血を26例経験した.男20例, 女6例で発症年齢は33~68歳 (平均50歳) であり, これら26例につき, 臨床症状, CT所見, 予後につき検討した.
    26例中15例は植物状態あるいは死亡と予後不良であったが, 残る11例 (42%) は軽快退院した.
    予後不良群の多くは, 発症2時間以内に昏睡に陥り, 瞳孔は両側散大あるいはpin point pupilを示し, CT上の血腫横径は21mm以上のものが多かった.
    予後良好群では, 意識低下は清明~半昏睡にとどまり, 瞳孔は正常, CT上の血腫横径は20mm以下のものが多かった.これらは, 臨床症状からはたとえpons lesionとの診断までは可能であっても, CTなしには橋出血の確定診断は困難であり, 以前は看過されていた症例と思われる.
  • 1983 年 5 巻 3 号 p. 192-270
    発行日: 1983/09/25
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
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