ウイルス
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30 巻, 2 号
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  • 北村 敬
    1980 年 30 巻 2 号 p. 87-97
    発行日: 1980/12/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 川出 由己
    1980 年 30 巻 2 号 p. 99-109
    発行日: 1980/12/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 下村 徹, 大橋 祐子, 石田 名香雄
    1980 年 30 巻 2 号 p. 111-118
    発行日: 1980/12/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    植物でも動物におけるインターフェロンシステムと類似したウイルス感染に対する宿主の獲得抵抗性が報告されている. 本研究では, マウスのインフルエンザウイルス感染症に対する有効なインターフェロン誘起剤として報告されている 9-methylstreptimidone (9-MS) が植物で抗ウイルス性を示すかどうか, 主としてタバコとタバコ・モザイク・ウイルス (TMV) の組み合わせを用いて検討した.
    Samsun NNタバコの葉にTMVを接種後9-MSを塗布すると, 局部病斑の形成が著しく阻害された. また接種葉を9-MS液に浮遊させた揚合には, より低濃度で阻害された. しかし, TMV接種液と9-MSを混合してタバコの葉に接種した場合には病斑の形成はあまり阻害されず直接効果は否定された. TMVの全身感染宿主である Samsun タバコまたは Bright Yellow タバコの葉にTMVを接種したのち9-MSに浮遊させると, この葉におけるTMVの増殖も著しく阻害されたことから, 9-MSはTMVの増殖を抑制することによって局部病斑の形成を阻害するものと考えられた. なお, 9-MSは感染葉における細胞質リボソーム画分よりもTMVの画分で核酸および蛋白の合成を著しく阻害することが認められた.
    Ross (1961) が報告した獲得抵抗性が発現しない30℃の条件下でも9-MSによる抗ウイルス性はそれほど低下せず, また同じく獲得抵抗性の発現を阻害するアクチノマイシンDの存在下でも9-MSの抗ウイルス性はそれほど低下しなかった.
    このような9-MSの効果はササゲ葉におけるキュウリ・モザイク・ウイルス感染による局部病斑の形成に対しても同様に示された.
  • 韓 行徳, 加藤 哲雄
    1980 年 30 巻 2 号 p. 119-124
    発行日: 1980/12/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    Morbillivfrus のプラック形成による定量および中和試験のマイクロタイター化を, Vero 細胞とCMC重層法を利用して試みた.
    麻疹ウイルスについては, 使用したいずれの株においでも明瞭なプラック形成がみられ, 従来のマクロ法に劣らない成績が得られた. マイグロプラック形成数とウイルス希釈との間には, 明らかに直線関係がみられ, また測定法の再現性も極めて高いことが示された. この方法により, マイクロダイリューターとトランスファープレートを用いて血清希釈中和試験を行なったところ, 従来のマクロCPE法よりは4倍高く, マクロプラック法とはほぼ同値の中和抗体価が求められた.
    牛疫および犬ジステンパーウイルスのマイクロプラックは計数可能であるが, 麻疹ウイルスに比較してプラックサイズがかなり小さく, マイクロ法で得られたPFU値はマクロ法によるそれより低かったので, 重層液組成などプラック形成に関与する因子の改良の必要性が示唆された.
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