ウイルス
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53 巻, 2 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 糖鎖ウイルス学 (Glycovirology) のすすめ
    鈴木 康夫
    2003 年 53 巻 2 号 p. 127-131
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • ウイルス学はエピジェネティクスの分子機構の解明を担う
    伊庭 英夫, 山道-仁科 光恵, 水谷 壮利
    2003 年 53 巻 2 号 p. 133-139
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 松下 修三
    2003 年 53 巻 2 号 p. 141-146
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    強力な抗ウイルス剤を用いる多剤併用療法 (highly active antiretroviral therapy; HAART) が導入され, HIV感染症の臨床は大きく改善した. わが国でも1997年以降, つぎつぎと新規抗ウイルス剤が使用可能となり, 以前であれば数ヵ月の余命であったエイズを発症した症例も社会復帰できるほどとなった. しかし, 最近の研究で長期間残存する潜伏感染細胞が証明され, 現在の薬剤ではHIV感染の根治は不可能と考えられるようになった. また, 抗ウイルス剤の慢性毒性や薬剤耐性ウイルスの出現などの問題から, HAARTの長期継続も困難と考えられる症例も増加した. これらから, 最新の治療ガイドラインでは治療開始をできるだけ遅らせることにより長期間・良好なコントロール (Long-term control) を得ることを目標とするようになった. すなわち, 現在使用可能な抗ウイルス薬は, 長期使用で副作用の蓄積が見られるばかりでなく, 効果も不十分であるため, できるだけ治療開始を延期し, 治療が必要になった場合も, 使用できる抗ウイルス剤を温存するという考え方となっている.
  • 中野 正和, 近藤 小貴, 鐘ヶ江 裕美, 斎藤 泉
    2003 年 53 巻 2 号 p. 147-153
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 西山 幸廣, 川口 寧
    2003 年 53 巻 2 号 p. 155-162
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    ウイルスを病気の治療に利用するというアイデアはウイルスの発見当時にまで遡ることができると言って良い. 1917年, バクテリオファージの発見者 d'Herelle は赤痢にたいする“Phage therapy”について言及し, その可能性について模索している. また, 1950年代初め, 動物ウイルスの研究が盛んになり始めた頃には, 既に米国NIHのグループにより子宮頚癌患者 (30症例) を対象に, アデノウイルスの野生株による治療的臨床試験が行われている. その後も間歇的に, ウイルスを用いて悪性腫瘍を治療するための実験的, 臨床的な試みが行われてきた. しかし, いずれも中途半端な結果と報告に終わっている.
    ウイルスが実際, 医学的に利用できる有効な道具となるためには, 1970年から80年代にかけての分子生物学と遺伝子工学技術の発展, そしてウイルスの増殖機構に関する理解の深まりが必要であったといえる. そのような進歩を背景に1990年にはレトロウイルスをベクターとしてアデノシンデアミナーゼ (ADA) 欠損症患者に対する初の遺伝子治療が試みられ, ある程度の有効性が確認された. その後, 遺伝子導入のための道具としてのウイルスの利用は, さらにアデノウイルス, アデノ随伴ウイルスなどにも拡張され, 各々の特徴を生かした利用法が今日に至るまで探索されてきた. こうした中でヘルペス群ウイルスのベクターとしての開発は, ゲノムの大きさ, 複雑さが障害となって, これら3種のウイルスと比べかなりおくれることになった. 一方, 癌治療へのウイルスの応用性に関する再評価が始まり, そこではアデノウイルスとともに単純ヘルペスウイルス (HSV) についての研究が先行することになった. 現在, 弱毒化した増殖型ウイルスの利用が主流となっているが, その端緒となったのは1991年の Martuza らの Science 論文である. 彼らは,チミジンキナーゼ (TK) を欠損したHSVを用いてマウスにおける脳腫瘍の治療を試み, 生存率の延長を観察した. 癌に対する増殖型ウイルスの利用は, 現在, レオウイルスや水泡口内炎ウイルス (VSV) などのRNAウイルスにまで広がりを見せ, 活発な研究が展開されている.
  • 小澤 敬也
    2003 年 53 巻 2 号 p. 163-170
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 飯田 章博, 加藤 篤
    2003 年 53 巻 2 号 p. 171-175
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    センダイウイルスベクターは分裂細胞, 非分裂細胞にかかわらず鳥類及びホ乳類の細胞に遺伝子導入が可能なRNAウイルスベクターである. 伝播型第一世代ベクターと非伝播型第二世代ベクターの二つの型がある. どちらのウイルスベクターもすばやく細胞に導入され, その後2~4時間で発現が認められる. ウイルス自身の性質として細胞傷害性が低く, また細胞質で増えるため宿主染色体に影響を与えないという特徴を持つ. 第一世代型ベクターは物質生産系としての利用が可能であり, 第二世代型は遺伝子治療などの生体内発現系への利用が計画されている.
  • 塙 秀樹, 島田 隆
    2003 年 53 巻 2 号 p. 177-183
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 哺乳動物細胞への遺伝子導入
    谷 英樹, 阿部 隆之, 林 昌宏, 望月 理加, 山岸 潤也, 北川 善紀, 渡辺 理恵, 宮本 大伸, 森石 恆司, 松浦 善治
    2003 年 53 巻 2 号 p. 185-193
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
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  • 濱田 洋文
    2003 年 53 巻 2 号 p. 195-199
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 田口 文広
    2003 年 53 巻 2 号 p. 201-209
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • 尾山 卓, 中村 栄男
    2003 年 53 巻 2 号 p. 211-216
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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