北九州市障害者雇用支援センターの実施した、3年間にわたる「障害者就業・生活支援の拠点づくり」の試行的事業における拡大ケース会議と運営協議会の設置・運営の状況から、ケアマネジメントによる支援を進める上でのシステムの整備、関係機関の連携に関わる具体的方法と内容についての実際を検討した。
支援センターと障害者職業センター支所の間で合意、作成された『雇用支援センター業務連携要領』は関係機関に周知され、この要領に基づいて、拡大ケース会議が開催され、援助対象者の個別カリキュラムにおいて、基礎訓練プログラム、職場実習プログラムから職場定着プログラムまで、系統的な就労マネージメントが展開されている。運営協議会においては、支援センターの業務の周知と状況確認を通して、各機関の合意の段階から発展し、事例の報告を通した状況説明、それに対する各機関の支援についての意見等が交換できるようになっている。
抄録全体を表示