職業リハビリテーション
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20 巻, 2 号
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  • 名古屋市総合リ八ビリテーションセンター職能開発課退所者98名の分析から
    松田 妙子, 稲葉 健太郎, 松井 和夫, 阿部 順子
    2007 年 20 巻 2 号 p. 2-9
    発行日: 2007/03/31
    公開日: 2011/03/23
    ジャーナル フリー
    脳外傷者の職場定着要因を分析するために、名古屋市総合リハビリテーションセンター職能開発課の退所者98名に「退所者追跡アンケート」を実施し、各種アセスメントデータとともに統計的処理を行った。一般就労定着群、就労離職群、福祉的就労群の3群に分け結果を比較したところ (1) 一般就労群は認知能力が一定のレベルに回復していた (2) 作業能力に最も関係していたのは動作性IQであった (3) 就労に満足している者は、障害認識があり仕事は自分に合っていると考えていた (4) 作業・適応能力が低いにもかかわらず一般就労をしていた者には多くの支援法が利用されていた (5) 離職群には適応上の問題がみられた。以上のことから、脳外傷者の一般就労やその後の定着を促進するためには、認知機能の改善、障害認識の促進、ジョブマッチ、環境調整や多機関連携が重要と考えられた。また、離職の原因となる適応上の問題への対応や支援策は今後の課題として残された。
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