日本血管外科学会雑誌
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24 巻 , 7 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
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原著
  • 小林 平, 濱本 正樹, 小澤 優道, 児玉 裕司, 吉村 幸祐
    24 巻 (2015) 7 号 p. 939-943
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨:【目的】慢性総大腿動脈閉塞性病変に対する総大腿動脈への内膜摘除術の有用性について検討した.【方法】2009 年4 月から2015 年3 月まで当院で慢性総大腿動脈閉塞性病変に対して内膜摘除術を施行した26 例29 肢を対象とした.【結果】24 肢で内膜摘除後,大伏在静脈を用いたパッチ形成術を施行し,5 肢で単純縫合した.手術時間は123.8±32.7 分であった.術前ABI は0.62±0.21 であり,術後は0.92±0.15 と改善した.術直後から全例跛行は消失した.入院死亡はなかった.観察期間は24.7±17.8 カ月(2~65 カ月),遠隔期追跡率96.1%で,内膜摘除部は全例遠隔開存していた.【結論】慢性総大腿動脈閉塞性病変に対する内膜摘除術で良好な中期遠隔期成績をえた.慢性総大腿動脈閉塞性病変に対する内膜摘除術は血管内治療全盛の時代においても未だ第一選択となりうる治療法であると考えられた.
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  • 古田 晃久, 小出 昌秋, 國井 佳文, 渡邊 一正, 前田 拓也, 神崎 智仁, 岡本 卓也, 高柳 佑士, 東 隆
    24 巻 (2015) 7 号 p. 945-951
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/11/11
    ジャーナル フリー
    要旨:【目的】合併症を有するStanford B 型急性大動脈解離および逆行性Stanford A 型急性大動脈解離に対する胸部ステントグラフト内挿術の臨床成績について検討する.【対象】当院で急性大動脈解離に対して胸部ステントグラフト内挿術を施行した20 例を対象に後方的調査を行った.【結果】平均年齢64.9±11.6歳,男女比は16:4,形態的分類はStanford A 型・B 型はそれぞれ3 例,17 例,Stanford B 型のうち合併症を有する症例は8 例(分枝虚血4 例,破裂3 例,下肢虚血1 例)であった.発症からTEVAR までの平均期間13.9±25.0 日,使用デバイスはTAG 1 例,Conformable TAG 15 例,RELAY Plus 2 例,VALIANT 1 例,Najuta 1 例であった.4 例で非解剖学的バイパス術を追加した.デバイス成功率100%,術後死亡なく,術後合併症は不全対麻痺1 例,脳梗塞1 例であった.デバイス関連合併症を認めず,標的部位の偽腔血栓化は全例で術後急性期に得られ,術後早期~中期にかけて真腔径の拡大,偽腔の縮小を認め,エンドリーク等による瘤径拡大はみとめなかった.【結語】急性大動脈解離に対する胸部ステントグラフト治療は有効で安全に施行可能であった.
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症例
  • 南村 弘佳, 小谷 真介, 村上 忠弘, 石川 巧
    24 巻 (2015) 7 号 p. 953-957
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/10/21
    ジャーナル フリー
    要旨:症例は61 歳男性.腰痛のため臀部の鍼治療をうけた3 日後に左臀部痛と39 度の発熱,歩行困難,左下肢のしびれを認め入院した.MRI 検査にて左臀部の動脈瘤と膿瘍形成を認めた.3DCT 検査にて太い左内腸骨動脈は膝窩動脈と交通し,左臀部に約3 cm の動脈瘤形成を認めた.以上から感染を伴った遺残坐骨動脈瘤と診断し手術を行った.仰臥位で右下腹部傍腹直筋切開と膝上切開にて左内腸骨動脈-膝窩動脈に,リング付き8 mm ePTFE 人工血管を端々吻合し血行再建を行った後右側臥位で臀部後方切開し感染性遺残坐骨動脈瘤を切除した.術前の血液培養と術中の臀部膿瘍の細菌培養からメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)を検出した.術後経過良好で症状は改善し,感染の再発なく経過した.
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  • 阿部 陛之, 村上 優, 宗像 宏, 摩文仁 克人, 久貝 忠男
    24 巻 (2015) 7 号 p. 959-962
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/10/19
    ジャーナル フリー
    要旨:79 歳男性.以前より糖尿病,高血圧を指摘されていた.今回,右側腹部痛を自覚し,近医受診した.造影CT にて右腎梗塞,上腸間膜動脈塞栓を認め,その際,胸部下行大動脈に20 mm 大の浮遊性の突出した血栓を認め,当科紹介となった.造影MRI にて周囲が造影された構造物を認めた.塞栓症状があり,診断的治療もかねて準緊急的に手術を行った.陰影欠損像は悪性腫瘍も鑑別に挙げられるため,大動脈壁を一塊に切除する方針とした.周囲との癒着は軽度であり,Direct-aortic echography および経食道エコーにてTh10 レベルに構造物を同定した.人工心肺補助下に大動脈を切除したところ,内部にカリフラワー状の構造物を認めた.病理所見では比較的新しい血栓であり,大動脈壁の内膜は平滑であった.術後26 日目に退院となった.浮遊性大動脈内血栓症に対して手術による切除を行った.再発なく術後1年を良好に経過している.
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  • 古田 晃久, 小出 昌秋, 國井 佳文, 渡邊 一正, 神崎 智仁, 前田 拓也, 岡本 卓也
    24 巻 (2015) 7 号 p. 963-966
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/10/21
    ジャーナル フリー
    要旨:症例は21 歳の女性.WEST 症候群,痙性四肢麻痺の診断で挿管管理を要し,呼吸器感染を繰り返していた.15 歳時に気管切開術を行い,側彎症の進行により20 歳時に喉頭気管分離術を施行された.定期的気管支鏡検査で気管内に腕頭動脈の拍動を認め気管腕頭動脈瘻のリスクと判断された.術前CT で腕頭動脈の走行,脳底動脈交通を確認した.手術は左鎖骨,胸骨左上縁を切除後,腕頭動脈を剝離しクランプして右上肢の著明な血圧低下や脳内酸素飽和度の低下がないことを確認し離断し,断端は結紮・縫合した.術後脳血管障害や右上肢の虚血,創部感染などの合併症は認めず術後9 日目に退院となった.
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  • 宗像 寿祥, 加藤 亙, 田中 啓介, 酒井 喜正, 井尾 昭典, 田嶋 一喜
    24 巻 (2015) 7 号 p. 967-970
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/11/02
    ジャーナル フリー
    要旨:腎移植後患者に発症した多発性感染性大動脈瘤に対して分割手術を施行し良好な結果が得られたので報告する.症例は57 歳,男性.8 カ月前に慢性腎不全に対して生体腎移植術を施行している.発熱を主訴に来院し,胸部CT 検査にて下行大動脈に不整形の動脈瘤を認め感染性大動脈瘤の疑いにて入院した.血液培養検査にてメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)が検出され,入院後のCT 検査にて腹部大動脈にも囊状瘤を認めた.MSSA を起因菌とする胸部下行大動脈および腹部大動脈に発生した多発性感染性大動脈瘤と診断し,同時手術は侵襲が大きいことから胸部と腹部に分けた分割手術を行った.第1期手術は胸部下行大動脈瘤切除術を施行し,4 週後に第2 期手術として腹部大動脈瘤切除術および大網充填術を施行した.両手術ともにリファンピシン浸漬人工血管を用いてin situ に血行再建を行った.現在術後から2 年経過し感染の再発なく良好な経過である.
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  • 酒井 麻里, 松田 均, 宮本 直和, 村上 博久, 吉田 正人, 向原 伸彦
    24 巻 (2015) 7 号 p. 971-974
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/10/26
    ジャーナル フリー
    要旨:55 歳男性.約300 kg のステンレス板と鉄骨の間に挟まれ受傷.左肺挫傷,左第3–5 肋骨骨折とともに,大動脈弓部~下行大動脈と左総頸動脈に解離を認めた.受傷1 時間後から3 時間後にかけて縦隔血腫の増大がみられたため,右腋窩-左総頸/左腋窩動脈バイパス術,胸部大動脈ステントグラフト内挿術,左鎖骨下動脈コイル塞栓術を施行した.手術時間3 時間45 分,出血量50 ml で,手術室で抜管の後,術後14 日目に退院.術後1 カ月で職場復帰した.術後CT ではエンドリークやステントグラフトの変形,マイグレーションを認めなかった.致命的合併外傷を伴わない鈍的大動脈損傷に対し頸部動脈バイパス術を併施したTEVAR が有効であった.
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  • 諸隈 宏之, 蒲原 啓司, 内野 宗徳, 田中 厚寿, 古川 浩二郎, 森田 茂樹
    24 巻 (2015) 7 号 p. 975-979
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/10/28
    ジャーナル フリー
    要旨:症例は82 歳,男性.胸部CT にて,遠位弓部大動脈に80 mm 大,胸部下行に75 mm 大の動脈瘤を認め,左胸水貯留あり.胸部大動脈瘤の切迫破裂の疑いにて手術適応と判断.高齢で耐術能が低いこと,二期的手術は待機中の動脈瘤破裂の危険性があること,腹部大動脈以下のアクセスが不良で逆行性TEVAR が困難であるあることを考慮し,全弓部置換+ オープンステント+ 順行性TEVAR という一期的ハイブリッド治療を選択.手術は胸骨正中切開,低体温循環停止,選択的脳分離使用下にオープンステントを併用した全弓部置換を施行.その後,体外循環離脱の後に,4 分枝管の側枝より順行性TEVAR を施行.術後合併症なし.高齢者の広範囲胸部大動脈瘤に対して,手術侵襲を抑えた一期的治療を行い良好な結果を得た.その際に,腹部大動脈以下のアクセスに問題のある本症例において,4 分枝管の側枝からの順行性TEVAR は有用であった.
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  • 小林 平, 濱本 正樹, 小澤 優道, 児玉 裕司, 吉村 幸祐
    24 巻 (2015) 7 号 p. 981-985
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/11/02
    ジャーナル フリー
    要旨:症例は65 歳,男性.以前より慢性心房細動を指摘されていた.大腸ポリープの切除のため4日前よりワルファリンカリウムを休薬されていたが,腹部全体の突然の疼痛を主訴に発症7 時間後に救急搬送された.腹部造影CT では上腸間膜動脈の起始部が血栓閉塞しており,血栓閉塞部より末梢は造影されていた.腸管虚血の評価と血行再建術を目的に緊急開腹術を施行した.術中所見で腸管の壊死は認めなかった.上腸間膜動脈の中枢は石灰化を伴う動脈硬化性病変が強く,血栓除去用のカテーテルは通過できなかった.このため大伏在静脈を用いて,腹部大動脈から上腸間膜動脈へのバイパス術を行った.術後経過は良好で術後第16 病日に軽快退院となった.本症例は腸管壊死を認めず,バイパス術による血行再建のみで救命しえた稀有な1 例であった.
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  • 寒川 顕冶, 神野 禎次, 大朏 祐治
    24 巻 (2015) 7 号 p. 987-990
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/11/02
    ジャーナル フリー
    要旨:腋窩動脈瘤は比較的稀な疾患である.症例は47 歳の男性.運動中に右前腕のしびれが出現した.2 週間後当科紹介受診.右鎖骨下に径4 cm の拍動性腫瘤を認めた.右橈骨・尺骨動脈の拍動を触知せず,右手関節の血圧は70 mmHg で体血圧との比は0.54 であった.造影CT で右腋窩動脈第1~2 部分に,径35×33×50 mm で内部に壁在血栓を伴う紡錘形の動脈瘤を認めた.右上腕動脈は末梢で閉塞していた.瘤の破裂と塞栓症再発の可能性があるため手術適応とした.全身麻酔下,三角胸筋アプローチで瘤を露出し,リングサポート付き8 mm ePTFE グラフトで置換した.手術時に右上腕動脈は再開通していた.病理所見では中膜平滑筋層の消失を認めたが,動脈硬化の所見はなかった.術後4 年を経過しグラフトは開存している.
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  • 滝内 宏樹, 本田 威, 柚木 靖弘, 正木 久男, 杭ノ瀬 昌彦, 種本 和雄
    24 巻 (2015) 7 号 p. 991-995
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/11/02
    ジャーナル フリー
    要旨:我が国における末梢動脈疾患治療はTASC II に準じて行われており,血行再建術後の抗血小板薬の投与が推奨されている.薬効評価については触れられていないが,日本人の約20%はクロピドグレルに抵抗性を示すと言われている.われわれは,60 歳代男性で内服コンプライアンスが良好であったにもかかわらず,下肢血行再建術後にグラフト血栓閉塞をきたした症例を経験した.血小板凝集能を測定したところ,VerifyNow PRU 209,抑制率0%であり,クロピドグレルの抵抗性が疑われた.CYP2C19 の遺伝子多型はGenotype が*2/*2 で,poor metabolizer と確定した.術後よりアスピリン+シロスタゾール+ワルファリンの投与に変更し,現在まで良好な開存を得ている.PAD 治療に抗血小板療法は必須であり,出血や血栓性合併症予防において抗血小板療法中の凝集能評価は重要であると考える.
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  • 猪狩 公宏, 工藤 敏文, 豊福 崇浩, 井上 芳徳
    24 巻 (2015) 7 号 p. 997-1000
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/11/17
    ジャーナル フリー
    要旨:Ehlers-Danlos 症候群(EDS)は,稀な結合組織疾患であり,皮膚の過伸展,関節の過可動性,血管の脆弱性を特徴とする.とくに血管型EDS においては動脈破裂が最も重篤な合併症のひとつである.今回われわれは,両側後脛骨動脈瘤を契機に血管型EDS と診断した1 例を経験した.症例は27 歳,男性.兄に頸動脈瘤の既往があり,左下腿腫脹を主訴に来院した.身体所見では皮膚の透見性および過伸展を呈し,またCT 検査では最大短径10 mm の両側後脛骨動脈瘤を認め,左後脛骨動脈瘤破裂による左下腿腫脹と診断した.これらの所見より血管型EDS が疑われたことから,皮膚生検によるIII 型コラーゲンの生化学検査にて血管型EDS と診断した.比較的症状が軽微であることより保存的治療を施行し奏功した.血管型EDS においては早期の診断が重要であり,かつ治療においては皮膚や結合織および血管の脆弱性を考慮した治療法を選択する必要がある.
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  • 大澤 晋, 正木 久男, 柚木 靖弘, 藤井 泰宏, 増田 善逸, 佐野 俊二
    24 巻 (2015) 7 号 p. 1001-1005
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨:症例は58 歳女性.42 歳時に脳出血後左片麻痺となり,50 歳時に深部静脈血栓に伴う肺塞栓症にて左総腸骨静脈内に下大静脈フィルターが留置されていた.その後,フィルター部の左総腸骨静脈完全閉塞となり,続いて左下肢腫脹を伴う症候性動静脈瘻(arteriovenous fistula: AVF)が出現した.近医にて左鼠径部AVF 結紮術を試みたが,有効ではなかった.当院にて両大腿静脈間圧較差30 mmHg 以上を確認の上,両大腿静脈間自家静脈バイパス(Palma bypass)を施行した.術後は,左下肢の腫脹軽減および静脈圧低下を認めた.本邦では,Palma bypass の報告例が少ないが,片側性腸骨静脈閉塞に動静脈瘻を合併した症例に対し,有用な手術方法と考えられた.
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  • 小池 則匡, 高橋 徹, 茂原 淳, 渋谷 圭, 坂入 徹, 竹吉 泉
    24 巻 (2015) 7 号 p. 1007-1011
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/11/11
    ジャーナル フリー
    要旨:症例は67 歳男性.胃癌に対し胃全摘,脾臓および横行結腸合併切除を施行された.その2 カ月後,著明な炎症反応高値状態下で意識消失発作を伴う血圧低下を認めたため緊急CT を施行された.後腹膜血腫を伴う腹部大動脈瘤破裂の所見であったため,感染性腹部大動脈瘤破裂の診断で緊急ステントグラフト内挿術を施行した.術後はβ-ラクタム系を含む広域スペクトラムの抗菌薬を投与した.術後の腎機能は徐々に悪化していた.術後13 日目に腹痛を伴う発熱があり,このとき好酸球優位の白血球上昇が認められたため,β-ラクタム系抗菌薬による急性間質性腎炎を併発したものと判断した.被疑薬の中止,一時的な血液透析およびステロイド投与により腎機能は改善した.今回われわれは感染性腹部大動脈瘤破裂に対するステントグラフト内挿術後に薬剤性急性間質性腎炎を併発した1 例を経験したので文献的考察を加え報告する.
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  • 郡谷 篤史, 山岡 輝年, 岡留 淳, 三井 信介
    24 巻 (2015) 7 号 p. 1013-1016
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/11/11
    ジャーナル フリー
    要旨:症例は50 代男性,主訴は両下肢間欠性跛行で,鼠径部以下の脈拍は触知困難であった.ABI(ankle-brachial pressure index)は右0.55,左0.造影CT にて下腸間膜動脈分岐後の大動脈は閉塞していた.また下腸間膜動脈レベルから分岐する異所性腎動脈を右2 本,左1 本確認した.大動脈-両腸骨動脈ステント留置後,ABI は右1.00,左1.00 と改善し,跛行症状は消失した.術後3 カ月の造影CT で,複数の異所性腎動脈はいずれも開存し,腎機能の悪化は認めなかった.
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  • 三重野 繁敏, 吉井 康欣, 東 修平, 森田 雅文
    24 巻 (2015) 7 号 p. 1017-1020
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/11/02
    ジャーナル フリー
    要旨:真性腹部大動脈瘤(AAA)に対する腹部大動脈ステントグラフト内挿術(EVAR)後にStanford B型大動脈再解離を生じ,胸部大動脈ステントグラフト内挿術(TEVAR)と腹腔動脈にカバードステントを留置し,偽腔の完全血栓化に成功した症例を経験した.症例は64 歳,男性.造影CT 検査で血栓閉塞型Stanford B 型急性大動脈解離と最大径53 mm のAAA の診断を得た.入院32 日目にAAA に対してEVARを行った.術後8 日目,突然の腹部違和感を訴えた.CT 検査で遠位弓部から上腸間膜動脈分岐部の大動脈まで直径40–45 mm の偽腔開存型再解離を認め,腹腔動脈にも解離が進展していた.その3 日後にTEVAR と腹腔動脈にPalmaz stent を留置した.その4 日後のCT 検査で腹腔動脈のステント末梢から残存偽腔血流を認め,再解離発症後66 日目にカバードステントを留置し,偽腔は完全血栓化された.
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  • 國本 秀樹, 西村 好晴, 本田 賢太朗, 湯崎 充, 打田 俊司, 岡村 吉隆
    24 巻 (2015) 7 号 p. 1021-1024
    公開日: 2015/12/25
    [早期公開] 公開日: 2015/12/07
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    要旨:症例は75 歳男性.2003 年7 月感染性腹部大動脈瘤に対して大動脈を腎動脈下で閉鎖し,感染瘤切除,右腋窩-両側大腿動脈バイパス術を施行した.術後2 カ月間に2 回の血栓閉塞をきたしたため,knitted Dacron 人工血管で左腋窩-両側大腿動脈バイパス術を施行した.術後8 カ月頃から人工血管に沿って腫瘤が出現し,造影CT で漿液腫の診断.穿刺吸引により経過観察されていたが,巨大化したため当科紹介.2009 年5 月expanded polytetrafluoroethylene(ePTFE)人工血管を用いた左腋窩-両側大腿動脈バイパスを施行した.摘出人工血管の病理組織では,人工血管周囲はコラーゲン線維に乏しく,人工血管の治癒過程に問題があったことが示された.以降,患者が通院を自己中断するまでの1 年1 カ月間漿液腫の再発なく経過した.
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