下水道協会誌
Online ISSN : 2434-2475
Print ISSN : 0021-4639
最新号
2025年11月号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
学術論文
  • 小松 俊哉, 松本 賢人, 姫野 修司
    2025 年62 巻757 号 p. 95-103
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/11/10
    ジャーナル 認証あり
    下水汚泥と生ごみの混合嫌気性消化における余剰汚泥のオゾン前処理および生ごみ追加投入量の影響を検討するため,生ごみの追加重量投入量10%,15% の条件で混合消化の連続実験を行った。安定状態の運転結果において下水汚泥単独系と比べ生ごみ投入によりバイオガス発生量は大幅に増加した。生ごみの正味のバイオガス発生量は全条件で898 NmL/g-VS 以上の高い値に算出され,生ごみ投入量15%の運転ではオゾン処理系が未処理系よりも有意に高い値を示した。消化汚泥の微生物叢解析の結果,菌叢変化はオゾン処理系で大きく,一方で生ごみ投入の影響は少なかった。 さらに,実験結果をもとに実規模における混合消化システムのランニング時のエネルギー消費・回収量をバイオガス発電シナリオで算出した。その結果,生ごみ10% 投入よりも15%投入で正味のエネルギー回収量が増加し,またオゾン処理を適用した場合に高まると試算された。
実務論文
  • 吉見 敏彦, 平出 信彦, 西村 敏和
    2025 年62 巻757 号 p. 104-109
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/11/10
    ジャーナル 認証あり
    ステンレス鋼は普通鋼や鋳鉄より耐食性が高く腐食リスクが低いため,無塗装でも設備の長寿命化,メンテナンスフリーによる維持管理費削減などのメリットにより下水環境で使用されている。流入下水および処理水に存在する腐食性微生物は還元性や酸化性の性質により材料の腐食に影響する。腐食性微生物と,それに伴う反応がステンレス鋼の耐食性に及ぼす影響について解析することは,施設の維持管理上も重要である。今回,下水処理環境でのステンレス鋼の耐食性評価手法として電気化学的測定の適用を試みた。 反応槽前の導水路におけるステンレス鋼の自然電位は,測定開始後徐々に卑化し,-0.4 から-0.5V vs SSE の卑な電位を推移した。硫酸塩還元菌の作用によりステンレス鋼の自然電位が卑化したと考えられる。また反応槽後の最終沈殿池におけるステンレス鋼の自然電位は,測定開始後徐々に貴化し,6 ヵ月で0.6V 程度に達した。これは好気性微生物の関与によるものと考えられる。その後自然電位は徐々に卑化し,測定開始後約1 年半で0.0V となった。最終沈殿池における自然電位は,溶存酸素濃度と相関している傾向がみられた。
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