水環境学会誌
Online ISSN : 1881-3690
Print ISSN : 0916-8958
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40 巻 , 3 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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研究論文
  • 浦瀬 太郎, 筒井 裕文, 稲生 武士, 陳 浩楊
    原稿種別: 研究論文
    40 巻 (2017) 3 号 p. 107-114
    公開日: 2017/05/10
    ジャーナル フリー
    生物処理機能に悪影響を与えるほど高濃度で廃水中に医薬品が含まれることは稀であるが, 抗菌薬服用者のし尿のみを処理する小規模浄化槽では生物処理機能への影響が生じる可能性がある。本研究では, 分解の遅い医薬品成分までをゆっくりと分解することを目指した二段式膜分離活性汚泥法において, わが国でも使用量の多い抗菌医薬品であるレボフロキサシン (LVFX) およびクラリスロマイシン (CAM) が流入した場合の生物処理機能への影響を調べた。LVFX 5 mg L-1の添加, あるいは, CAM 2 mg L-1の添加により, 40%以上硝化が抑制され, また, 毎日の膜洗浄が必要なほどの膜目詰まりが生じた。また, こうした悪影響は, 抗菌薬の添加開始より遅延して生じ, 添加を中止しても回復しなかった。この原因として, 活性汚泥による抗菌薬の吸着緩衝作用が重要であることが示唆された。
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  • 尾崎 則篤, 和田 桂子, 村上 道夫, 中島 典之, 古米 弘明
    原稿種別: 研究論文
    40 巻 (2017) 3 号 p. 115-124
    公開日: 2017/05/10
    ジャーナル フリー
    雨天時における市街地流出を調査している報告書, 論文等の文献を収集し (1968~2011年) , 一降雨を単位とした市街地の汚濁負荷 (BOD, COD, SS, TN, TP) の負荷流出データベース (DB) をまとめ, 一降雨の流量加重平均濃度 (EMC) の分布を明らかにした。続いて降雨条件, 地理的状況がEMCに及ぼす影響を回帰式で予測し, 日本全国の4地点での降雨条件を与えた際の年間流出負荷の予測値とその変動係数を導出した。その予測に基づき, 信頼性のある流出負荷量を算出するためにどの程度の降雨の採水頻度が必要になるのかをシミュレーションにより検討した。95% 信頼区間を2倍以内程度の誤差とする場合, 水質項目によっては年間の全降雨イベントのうち半分程度を採水する必要があることを明らかにした。
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技術論文
  • 小坂 浩司, 浅見 真理, 佐々木 万紀子, 松井 佳彦, 秋葉 道宏
    原稿種別: 技術論文
    40 巻 (2017) 3 号 p. 125-133
    公開日: 2017/05/10
    ジャーナル フリー
    全国の水道事業を対象に2009~2011年度の原水での農薬の測定計画と検出状況の関連性を水道統計のデータを基に解析した。農薬を測定した水道事業は約650, その約20%で農薬が検出された。農薬を測定した水道事業を水道水源, 農薬の測定回数と測定種類数で分類したとき, 地表水を水源とし農薬の測定回数と測定種類数が多い水道事業のグループは農薬を検出した水道事業の割合 (検出率) や検出された農薬の種類数が多かった。農薬の測定回数が1回のグループは農薬が検出された水道事業の割合は少なく, その多くは1種の農薬を単年度のみで検出していた。地下水を水道水源に使用している水道事業は総じて検出率は低かった。検出された個別農薬は77種, 比較的多くの水道事業 (10以上) で検出されたのは10種程度であった。検出される可能性がある農薬には地域多様性があるが, いくつかは全国の多くの水道事業から検出される可能性が示された。
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  • 石山 高, 八戸 昭一, 濱元 栄起
    原稿種別: 技術論文
    40 巻 (2017) 3 号 p. 135-143
    公開日: 2017/05/10
    ジャーナル フリー
    埼玉県中西部地域では, 自然由来の地下水ヒ素汚染が頻繁に認められている。この地域の地下水質特性は概ね共通しており, 還元環境下の地下水からヒ素とともに高濃度の鉄が検出されている。本研究では, 鉄酸化物分別溶解法を適用して当該地域における地下水へのヒ素溶出メカニズムを解析する。抽出法としては改良BCR, Tamm, 修正DC法を選定し, これらの方法を掘削した地質試料 (地点A及びB) へ適用した。地質試料を用いた抽出実験の結果から, ジチオナイト-クエン酸ナトリウムの混合溶液を用いる修正DC法が当該地域におけるヒ素溶出メカニズムの解析手法として適していることが分かった。修正DC法によるヒ素及び鉄の抽出量の関係は, 良好な直線となった (地点A:R2=0.75 (n=19) , 地点B:R2=0.65 (n=32) ) 。この結果から, 当該地域の地下水ヒ素汚染は鉄の還元溶出と深く関わっており, ヒ素の供給源は主として地質中の鉄酸化物であることが分かった。
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調査論文
  • 柳橋 寛一, 小林 幹佳
    原稿種別: 調査論文
    40 巻 (2017) 3 号 p. 145-152
    公開日: 2017/05/10
    ジャーナル フリー
    汚染源を対象とする浄化対策へ水処理システムを適用する場合, 水質変動への安全率や事業コストを考慮した合理的なシステムが求められる。合理的なシステムを構築するためには, 様々な実践データの蓄積が重要である。本論文では, 焼却施設解体工事の除染工程から発生する排水に対し, 現場において凝集沈殿処理, 膜ろ過処理, 促進酸化処理からなる水処理システムが適用された事例について報告する。当該処理システムにおいて, 重金属類は凝集沈殿処理および膜ろ過処理によって環境基準以下まで除去可能であった。ダイオキシン類については, 微粒子の凝集操作を適切におこなうことにより, 膜ろ過および促進酸化処理による除去性能が向上する傾向が見られ, 環境基準以下まで除去可能であった。合理的な水処理システムを適用するためには, 排水の発生過程と性状, 処理システム全体での除去特性を考慮して検討する必要があることを示した。
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  • 栃本 博, 小杉 有希, 立石 恭也, 渡辺 喜美代, 小西 浩之, 鈴木 俊也, 保阪 三継, 千葉 勇人
    原稿種別: 調査論文
    40 巻 (2017) 3 号 p. 153-165
    公開日: 2017/05/10
    ジャーナル フリー
    小笠原村では水道水中のトリハロメタン (THM) や溶存有機物 (DOM) 濃度等が高いため, 父島の新浄水場の建設に伴い, 帯磁性イオン交換樹脂 (MIEX®) 処理を日本で初めて実際の浄水場に導入した。従来の活性炭・凝集沈殿処理後へその処理を導入したが, 凝集沈殿処理後への導入は前例がなく, 今回その効果を検証することを目的とした。その結果, 水道水中のTHMやハロ酢酸 (HAA) の前駆体及びDOC等の除去率が向上した。原水中のDOMの分子量は, 活性炭・凝集沈殿処理, さらにMIEX®処理により低下した。新浄水場の水道水中のTHMとHAAの濃度は, 旧浄水場の半分以下に減少した。小笠原村の新浄水場のMIEX®の設計段階におけるTHM及びTOCの目標値は, すべて達成された。
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