ケイ殼の外形は楕円状で, 両側縁は湾出の弱いもの (pl.6 figs A-C) から, 強いもの (pl.6 figs D-F) までみられる。ケイ殼長は7-20μm, ケイ殼幅は5-9μmで従来の記録と比較すると少し大きい個体が検出できた。ケイ殼の中央部は擬背線に垂直で放射状である, 10μm間に8-16本で, これを構成する点は10μm間に15-25ある。擬背線殼の横条線は特に短かいもののない個体 (pl.6 figs G-I) , どこかに特に短かい横条線のみられる個体がある, この2つの型の頻度はほぼ同じである。後者の場合, 特に短かい横条線が中央部にあると (pl.6 figs P-R) , 中心域があるようにみえる。擬背線の幅は線状から狭い披針形のもの (pl.6 figs M-N) , さらに幅広い披針形のものまで (pl.6 s-u) , 種々な程度のものがある。
背線殼の横条線は放射状で10μm間に20-26本あり, 中心域は大きく, 横長の楕円形から両側縁に達する四角状のものまである。
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