平成9年 (1997年) 6月19日 (木)-20日 (金) の2日間, 東京都北区「北とぴあ」の「つつじホール」において, 約350名参加のもとに第64回紙パルプ研究発表会を開催した。
最初に, 今回の発表会の実行委員長である王子製紙 (株) 製紙技術研究所岩崎誠氏から開会の言葉があり, 続いて, 当協会を代表して副理事長である日本製紙 (株) 黒澤易彦副社長からご挨拶があった。
研究発表は, 口頭発表のみ34件計画したが, 3件のキャンセルがあり, 31件の口頭発表となった。
特別講演は, 東京工業大学生命理工学部相澤益男教授の「超生物機能を目指すバイオテクノロジー」と題するご講演を聴講した。また, 当協会で取り組んでいるJISのISO規格への整合化の内容を研究に携わる会員に周知徹底するため, 紙パルプ試験規格委員会を代表して日本製紙 (株) 中央研究所内藤勉室長が「紙パルプ試験規格に関するJISのISO規格への整合化について」と題する特別講演を行った。
さらに, 当協会飯田清昭専務理事から「産・官・学交流に対する紙パルプ技術協会の取組み」と題し, 海外の研究機関の動向を交えながら, 当協会の最近の取組みについて報告した。
19日の発表会終了後「飛鳥ホール」で開催した恒例の懇親会は, 約170名が参加し, 懇親会には, 北区から北本正夫区長はじめ関係者, 特別講演をしていただいた相澤教授がご多忙の折にもかかわらず来会された。
発表会の最後に, 次回実行委員長である九州大学農学部田中浩雄教授から, 次回発表会は平成10年6月15日 (月)-6日 (火) の2日間「北とぴあ」で開催することを紹介し, 閉会した。
本文には, 黒澤副理事長のご挨拶を掲載し, 続いて例年通り研究発表及び相澤教授の特別講演の講演概要・質疑応答の内容・感想について座長をお務め頂いた諸先生からのご寄稿を掲載する。
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