QCS (Quality Control System) とCD (Cross Direction) アクチュエータのメーカーは, ここ30年間, QCSやCDアクチュエータの高い効果を実証してきた。ここでは, QCSとCDアクチュエータの現在の限界を明らかにして, より高いレベルへ進む提言をする。すなわち, センサーやアクチュエータをプロセスやマシンの一部として, 有効な位置に埋め込む (エンベディド・ソリューション)。このエンベディド・ソリューションによって, より高い制御を可能にする。
最近, 世界的なマシンメーカの考え方は変化した。今日, マシン性能の改善は, プロセス制御のスペシャリストとの協同作業によってもたらされると考えている。すなわち, 設計当初から, マシンにセンサーと制御を組み込んだものにする。これらは以下の利点をもたらす。
1) 短い制御ループ及び高速制御を可能にし, プロセス変動や品質変動を最小化または削除し, 高いレベルの製品効率と, 原材料とエネルギーの削減, 品質均一性を上げる。
2) プロセスの問題を, それがプロセス全体に広がる前に, その発生源で解決する。
3) バッファーを削除し, スペースと経費を削減し, プロセスの応答性と高速のスタートアップと銘柄変更への柔軟性を改善する。
4) 堅固な制御と高速検知のために, より良いマシンのモデリングを可能にする。
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