Journal of UOEH
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11 巻, 1 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 坂部 弘之
    原稿種別: 特別寄稿
    1989 年 11 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • クリストファ一 ・ P ・ カーマン
    原稿種別: 原著
    1989 年 11 巻 1 号 p. 7-11
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    第二母国語としての英語や, 外国語としての英語の教育に使用される文法や教科書の多くは, 比較級構文においては, "than" や "as" の後続の代名詞は主格でなければならないと述べている. この原則が, 英語を母国語としている人々の日常会話において, 実際に適用されている否かについて探ってみた. 実地研究から集めたデータに基づいて判断すると, この原則は大幅に無視されており, 主格の使用が規定されているところで, 通常には目的格が使われていることが判明した.
  • 土肥 誠太郎, 法村 俊之, 欅田 尚樹, 土屋 武彦
    原稿種別: 原著
    1989 年 11 巻 1 号 p. 13-22
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    今回我々は, TCGF(T-Cell Growth Factor, ラット脾細胞Con-A刺激上清)と刺激細胞(致死量のγ線を曝露したヒトBリンパ球芽球様細胞)を用いマウス脾臓T-リンパ球の長期培養法を確立した. この培養条件下でのT-リンパ球の集団倍加時間は27-29時間で, 約2週間の培養が可能であり, マイクロプレート法によるコロニー形成率は3-12%であった. そこで, マイクロプレート法による生存率解析を用い, マウス脾臓T-リンパ球の放射線感受性をin vivo, in vitro曝露およびG0期, 対数増殖期の細胞群において比較検討を行った. その結果, G0期のT-リンパ球は対数増殖期のそれに比して亜致死障害よりの回復力が強い可能性が示唆された. またこの測定系では, in vivo, in vitro曝露においてT-リンパ球の放射線感受性にほとんど差は見られなかった. このように, この測定系は物理的要因や毒性および変異原性物質のin vivo, in vitro曝露による影響を比較し, スクリーニングする方法として有用である可能性が考えられた.
  • 藤代 一也, 井上 尚英, 森 晃爾, 池田 正人, 保利 一
    原稿種別: 原著
    1989 年 11 巻 1 号 p. 23-28
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    酸化エチレン500ppmをウィスタ一系雄性ラットに1日6時間, 隔日週3回, 3ヵ月間曝露させ, デルタアミノレプリン酸とコブ口ポルフィリンの尿中排泄への影響を検索した. 対照群には曝露群と等量の食餌を与え, 同一期間空気を吸入させ比較した. 曝露群では尿量は最初の3週間有意に増加したが, その後は明らかな増加はみられなかった. 尿中のコブロポルフィリンの1日排泄量は曝露開始直後より増加し, 曝露期間中その有意の増加をみた. クレアチニン補正濃度では2週後より有意に増加していた. 一方, デルタアミノレプリン酸の1日排泄量も増加傾向を示したが, クレアチニン補正濃度では有意差はみられなかった. 以上より, 酸化エチレン吸入曝露ではラットにポルフィリン尿症が起こることを明らかにした.
  • 間瀬 玲子
    原稿種別: 原著
    1989 年 11 巻 1 号 p. 29-35
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    ジェラール・ド・ネルヴァルは「ニコラの告白」の執筆を通して, 18世紀の作家であるレチフ・ド・ラ・ブルトンヌを研究した. 従来, この作品と「シルヴィー」との関係を論じる場合が多かった. 本論文においては「ニコラの告白」と「オーレリア」とを比較し, 類似した内容に着目して, それらの類似から重要なテーマを抽出した. 特に〈魂の不滅〉〈他の生〉〈贖罪〉を選択する, この選択はネルヴァル世界における重要度と, これらの二つの作品「ニコラの告白」と「オーレリア」における類似の箇所の頻度によるものである. これらのテーマは「オーレリア」の語り手“私”のオーレリアに対する愛に深くかかわっている. ひいてはネルヴァルの生の欲動と死の欲動に由来するテーマでもある. このようにネルヴァルは, 「ニコラの告白」の執筆により重要なテーマを見いだし, それらを「オーレリア」において大きく発展させている. つまりこの作品の執筆は一種の文学批評であり, 彼の思考のリズムは十分に「オーレリア」において生かされている.
  • 森 晃爾, 海道 昌宣
    原稿種別: 原著
    1989 年 11 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    フローサイトメトリーを用いた精巣細胞の分析法を酸化エチレンによる精巣障害の分析に応用し, 化学物質による精巣障害の客観的評価法としての有用性の検討を行った. Wistar系雄性ラットに酸化エチレン500ppm 1日6時間, 隔日, 6週間の曝露を行い, 精巣重量の著しい減少を認めた. この精巣細胞のDNAをpropidium iodideで染色し, フローサイトメトリーで分析したところ, 成熟精子に相当する1倍体未満(<C), 1倍体(C), 2倍体(2C), 4倍体(4C)に相当する, 4つのピークが得られた. <C, Cおよび4Cの細胞の, 2Cの細胞に対する比率を算出したところ, 曝露群で, 対照群に比して, <Cでは71.9%, Cでは53.5%, 4Cでは5.1%の減少が認められた. この結果は成熟の進んだ生殖細胞ほど障害が強いという組織学的検索と相関を示した. フローサイトメトリーによる分析法は, 精巣障害の有用な評価法と考えられる.
  • 西尾 右
    原稿種別: 原著
    1989 年 11 巻 1 号 p. 43-48
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    「古事記」は上・中・下3巻より成り, 上巻「神代」は日本のさまざまな神話群を一大集成したものである. しかしその成立事情から見れば, 「古事記」は官撰の筆録史書であり, 政治的意図が濃厚で, この意図に合わせて原資料は整理・統合・潤色されている. 従って「古事記」を真の神話とみなすには異論が生じるかもしれない. しかし動機はともあれ, 作中に姿を現わす神々には古代日本人の神話的な思考態度が強く反映されている. 本論では「神代」における「穢」の観念を基に古代日本人の生死観・罪穢観を考察する.
  • 新宅 貴久榮, 古屋 義人
    原稿種別: 原著
    1989 年 11 巻 1 号 p. 49-54
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    PLG*A頻度の人種差について, これまで数編の報告があるが, いずれも充分なデータに基づく検討結果とはいえない. そこで, 現段階で可能な限り多数の資料を集めてPLG*A頻度の人種差(Negroid, Caucasoid, Mongoloidの差)を再検討した. この結果, MongoloidのPLG*A頻度は最も高く, NegroidまたはCaucasoidと明らかに有意差があった. 一方, Negroid, Caucasoid間には差は認められなかった. また, NegroidとCaucasoidのPLG*A頻度は, 内部変異が大きかった. 将来, さらに多くの人種集団の調査研究がなされた段階での再検討が必要と思われる.
  • 飯尾 克己, 南立 秀和, 中村 次弘, 中島 康秀, 黒岩 昭夫
    原稿種別: 症例報告
    1989 年 11 巻 1 号 p. 55-62
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    15年にわたり, 労作と無関係な数分持続する胸痛を有する, 48才女性を心臓カテーテル検査により単冠動脈症(type L1 by Sharbaugh and White)と診断した. 胸痛時に誘導心電図にてⅡ, Ⅲ, aVF, V4-6 誘導のST低下を認めNTG舌下にて改善を見, また負荷心電図ではV5, aVF 誘導で約1.5mmの水平型ST低下を認めた. 201Tl Single Photon Emission Computed Tomogram(SPECT)ではstress時に前壁および後下壁の心筋虚血の所見が得られ, プロプラノロール負荷にて前壁虚血のみ改善した. 自覚症状の緩解にもプロプラノロールは有効であった. 本症例は単冠動脈症の痛型としてはSmithの1型, SharbaughとWhiteのL1型で比較的予後がよいとされるが, 胸部症状の原因としては冠動脈の解剖学的異常に伴うcoronary steal phenomenonが示唆される. 従来の冠動脈の器質的狭窄を基礎とする心筋血流分布異常の判定にSPECTが有用であることは言うまでもないが, 本例のように器質的狭窄を有さないcoronary steal phenomenonが主因と思われる心筋血流分布異常の看破においてもSPECTは鋭敏な検査法であった.
  • 宮崎 信義, 城戸 優光, 加治木 章, 森本 泰夫
    原稿種別: 症例報告
    1989 年 11 巻 1 号 p. 63-67
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    経気管支肺生検(TBLB)で診断し, ステロイドが有効であったGIPの1症例を報告した. 症例は咳嗽・呼吸困難・びまん性線網状影で発症した61才の男性. TBLBでは, 胞隔炎と肺胞腔内に多彩な形態を示す巨細胞が散在し, 一部では細胞貧食像も認められた. 気管支肺胞洗浄でも同様の巨細胞・リンパ球が多数認められた. 麻疹抗体は陰性で, 重金属・有機粉塵の曝露歴はなかった. 診断確定後, prednisolone 30mgを投与し明らかな改善がみられた.
  • 松元 茂, 馬場 謙介, 小出 紀, 中山 管一郎
    原稿種別: 症例報告
    1989 年 11 巻 1 号 p. 69-75
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    18才女性の重篤蚊刺過敏症により悪性組織球症様病変をきたした1剖検例の報告である. 剖検時, 蚊刺部は陳旧化していたが, 全身諸臓器に組織化学的性質から'低分化組織球'と考えた細胞が白血病様に著しく浸潤していた. 骨髄・リンパ節で'低分化組織球'の増生は軽度であった. '低分化組織球'の組織化学的性状は, peroxidase(-), AS-DCl法(-), 種々免疫グロブリン(-), LC(-), PNA(+), LY(+), s-100(-)で, 単球一大食細胞系細胞であることを示していた. 細胞形態学的に貧食能がなく, α-NBEに強陽性であったことから, 単球-大食細胞系の中でも単球側のいわば幼若な組織球にあたると考えられる.本例は蚊刺過敏症による低分化組織球の増殖を証明した最初の報告である.
  • 香山 不二雄
    原稿種別: 報告
    1989 年 11 巻 1 号 p. 77-82
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    今回本学の産業医学卒後教育に資する目的で, 米国の産業医学生涯教育の実状を視察し, また一受講生として, 体験学習する機会を与えられた. 昭和63年2月から2ヵ月間にわたり米国各地において米国人を対象にした産業医学生涯教育セミナーに参加してきた. 受講生の大部分がindustrial hygienist (IH)である点や, 教育方法の違いはあったが, 教育内容は本学の産業医学基本講座に非常に類似していた. NIOSHの生涯教育プログラムの中でのMDの受けるコースはミニ・レジデンシーなど少数のコースに限られていた. 参考のために, そのカリキュラムを紹介する. また産業医学の専門医のトレーニングとして, 3年間のレジデンシー・プログラムの状況も簡略に述べた. 米国では, 専門的にトレーニングを受けた有能なIHが, かなり決定権を与えられており, 職場の衛生管理, 環境管理を行っている. IHは現在の米国の産業衛生に大きな貢献をしているという印象を得た. 専門医制度の発達している米国では, 私の知り得た限りでは, 産業医学専門医は, 臨床専門医のイメージの強い産業医であった.
  • Rodney R. BREAD
    1989 年 11 巻 1 号 p. 83-89
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 産業医科大学
    原稿種別: ワークショップ
    1989 年 11 巻 1 号 p. 91-119
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 産業医科大学
    原稿種別: 抄録集
    1989 年 11 巻 1 号 p. 121-143
    発行日: 1989/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
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