Journal of UOEH
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14 巻 , 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 武藤 可信, 杉野 厚子, 東 監, 高杉 昌幸, 黒岩 昭夫, 川村 越
    原稿種別: 原著
    1992 年 14 巻 4 号 p. 253-260
    発行日: 1992/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    ウサギ骨格筋筋小胞体Ca2+-ATPアーゼを40-45℃で300mM2-メルカプトエタノールで還元すると,(Na+, K+)ATPアーゼの場合と同様に, ATPアーゼ活性が消失した. Ca2+-ATPアーゼの還元・失活はCa2+不在下で迅速に進行した. Ca2+-ATPアーゼは20℃でも希薄なSDS(0.4mg/ml)が存在すると失活した. (Na+ K+)ATPアーゼも同条件下で失活するが, 失活した(Na+, K+)ATPアーゼが10000×g, 30minの遠心で上滑に回収されるのに対し, Ca2+-ATPアーゼは沈澱に回収された.
  • Li-Yu TSAI, Shih-Meng TSAI, King-Teh LEE, Hsin-Su YU
    原稿種別: 原著
    1992 年 14 巻 4 号 p. 261-269
    発行日: 1992/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    40人の健常者群と11人の黄疸患者の血中過酸化脂質を調べた. 11人の黄疸患者については, 胆石摘出術の前後で血中過酸化脂質含量を調べた. 胆石摘出術の前にはこれら黄疸患者の血中の過酸化脂質, およびビリルビンの量は健常人と比べて著明に高い値を示した. さらに, 黄疸患者の血中ビタミンE含量は健常人と比べ低値を示した. 黄疸患者では, 血中過酸化脂質の量と, ビリルビン量とは明らかな相関関係を示した. 術後, 高かった血中過酸化脂質および, ビリルビンは, 著明に減少し, 胆汁の排出に伴い肝機能の回復も認められた. これらの結果から, 胆石を伴った閉塞性黄疸患者における肝細胞の障害には, 脂質の過酸化が関連していること, および血中の高いレベルの過酸化脂質は, 疾病の重篤度と相関性のあることを示唆している.
  • 古田 瑞穂
    原稿種別: 原著
    1992 年 14 巻 4 号 p. 271-277
    発行日: 1992/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    本研究では, ダンスの創造的な表現能力が創造的思考カ, リズム感覚および性格でどの程度説明できるのかを短大幼児教育学科の学生46名を被験者にして検討した. まず, ダンスの創造的な表現能力を導きだすために即興, 構成および作品の3つのテストを行い13の評価項目を設けた. そのうち11項目については4人のダンス指導者で評価を行った. 13の評価項目を因子分析で処理したところ, 作品テストの内容全部(第Ⅰ因子, 寄与率45.7%)とその他一部と混合に分けられた. この作品テストの成績(第I因子の因子得点)をダンスの創造的な表現能力の従属変数とし, 創造的思考能カ, リズム感覚および性格の成績を説明変数として重回帰分析を行ったところ, 従属変数の分散の説明カは26.3%で, 5%水準で有意であった. また, 各説明変数の説明カはリズム感覚で正のβ係数(5%水準で有意)が得られ, 性格ではA類型(平均型)に負のβ係数(1%水準で有意)が得られた.
  • 大江 慶治, 八谷 百合子, 高橋 有嘉子, 織田 進, 高原 和雄
    原稿種別: 原著
    1992 年 14 巻 4 号 p. 279-288
    発行日: 1992/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    産業医科大学医学部学生の1991年度定期健康診断の成績に重回帰分析を行い, 各種成人病のリスクファクターとしての肥満の意義について検討した. ①1979年から1991年までの医学部学生の肥満度の平均値は年毎に増加した. ②1991年度全員の成績で肥満度の増加が血清GPTの上昇に大きく関与することを示す成績が得られ, この所見は肥満者においてはより顕著であったが, 非肥満者では認められなかった. ③肥満度のGPT上昇への関与は, 過去常に肥満度10%を越す恒常肥満者においては認められたが, 10%内外を変動する変動肥満者では認められなかった. ④収縮期血圧には肥満度よりも赤血球数の関与が大であった. ⑤総コレステロールに対しては, 肥満度を含む代表的な11項目のいずれも特に関与する所見が得られず, 健診項目以外の何等かの指標の関与が疑われた. 以上の所見から, 学生の肥満は, 恒常的となった段階で肝機能障害の発生に大きく関与することが示唆された.
  • 田中 宣幸, 田中 敏子
    原稿種別: 原著
    1992 年 14 巻 4 号 p. 289-296
    発行日: 1992/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるエステラーゼD(ESD)型判定の可能性を検討した. ESD型(ESD1, ESD2およびESD2-1型)既知の溶血液のヘモグロビンを陽イオン交換樹脂で吸着・除去し, 陰イオン交換カラムで分離後, ESDの酵素反応により生じる蛍光を記録した. その結果, ESDそれぞれの型に特異的なクロマトグラムが得られた. 電気泳動法により, クロマトグラムのピークに相当する溶出分画液からESDが確認された. 以上, HPLCでのESDの型判定の可能性が示唆された.
  • 松岡 徳浩, 山本 富淑弥, 原武 譲二, 橋本 洋, 鵜木 秀明
    原稿種別: 症例報告
    1992 年 14 巻 4 号 p. 297-303
    発行日: 1992/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    臨床的に肝血管腫が疑われ剖検で肉腫様肝癌と診断された1例を報告した. 症例は69歳女性で, 主訴は全身倦怠感である. 1988年12月全身倦怠感のため入院し胆石, 肝硬変と肝S8の腫瘍を指摘された. AFPは陰性であり血管造影の結果肝血管腫と診断されたため腫瘍に対しては未治療であった. 1991年3月12日に肝機能悪化のため再入院し, 非代償性肝硬変による肝不全のため4月1日に死亡した. 剖検時肝S8に最大径3cmの境界明瞭な腫瘍が見られた. 壊死と硝子様化が著明であったが, 辺縁部には紡錘形細胞の増殖よりなる肉腫様部分が見られ, また一部には索状配列を示す変成壊死の目立つ肝細胞癌の像も認められた. 紡錘形腫瘍細胞の一部はサイトケラチン陽性を示した. 以上の所見より本腫瘍は肉腫様変化を示す肝細胞癌と診断された. 肝硬変を背景とした肝腫瘤を見た場合, 画像や血清学的所見が典型的ではなくとも, 肝細胞癌も考慮すべきと考えられる.
  • 井上 圭二
    原稿種別: ヒューマニクス
    1992 年 14 巻 4 号 p. 305-313
    発行日: 1992/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    情報化社会の進展とともに, 近年, 事務労働の領域ではOA化が急速に進展している. 本稿では, OA化の進展がホワイトカラーに与える影響を, とくにホワイトカラーの地位の変化の側面からみてみた. 考察の結果, OA化が進展するにつれ, 専門的技術職層の機能および重要性が増し, ライン管理者の機能が縮小化する方向にあることがわかる. つまり, 中間管理層の主要な職務であった計画, 決定といった職務のかなりの部分が専門的技術職層に吸収されてゆくのである. その結果, 中間管理層のうちより少数の者は重大な意思決定に参与するレベルへと上昇するが, 残りの大多数の者は定型的業務を遂行する位置に下ることになろう. またOA化の進展につれ, 一方に高度に知的で創造的な仕事に従事するホワイトカラーと, 他方ではコンピュータ化に伴う単純補助労働に従事する一般事務労働者をもつくりだしている. こうして, ホワイトカラー層の階層分化が生じている.
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