Journal of UOEH
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16 巻, 3 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 緒方 甫
    原稿種別: 講演
    1994 年16 巻3 号 p. 201-217
    発行日: 1994/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    車いすスポーツは, 脊髄損傷に起因する対麻痺患者を対象として取り入れられ, 漸次, 発展してきた. 当初は車いす常用者の医学的リハビリテーションの一手段として活用するに留まっていたが, レクレーション的な性質から, 競技スポーツ的な性格に変遷しつつある また, 国際交流も盛んになり, 競技種目も従来過酷とさえ言われていた車いすマラソンまでもが登場してきた. 我々の教室は関係諸機関と協力し, 1981年より国際障害者年を記念して, 毎年大分県大分市にて開催されている大分国際車いすマラソン大会ならびに1985年より福岡県飯塚市にて開催される飯塚国際車いすテニス大会に出場した外傷性脊髄損傷者を主な対象として, リハビリテーション医学の立場から過去13年間にわたり各方面から検討した結果の一部に若干の考察を加えた.
  • 田島 文博, 緒方 甫, Kyu-Ha Lee, 大川 裕行, Christine M.Piciulo
    原稿種別: 原著
    1994 年16 巻3 号 p. 219-226
    発行日: 1994/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    身障者の社会復帰と雇用促進が進むなか, 車いす利用者の活動性を簡便に評価するために, 車いす駆動回数を測定する必要性が増している. 我々は最初に, 加速度計を5名の健常者を対象として, 左上腕外側部に取り付け, 上肢の駆動状況を把握する目的で実験を行った. 実験室に設置された車いす上で, 4分間ずつ安静, 60, 90, 120回/分の頻度で駆動を行い, 携帯式記録計に加速度を記録した. 駆動数に比例して上腕加速度の上昇を認め, その関係は有意(P<0.05)であった. 次に, 同じ装置を脊損者に取り付け, 80 mのコースを往復走行させた. その結果, 駆動休止も明らかに判別された. 以上より駆動頻度は上腕に取り付けた加速度計の加速度より測定可能であることが判明した. この概念と方法はこれまで困難とされてきた車いす利用車の日常生活や車いすマラソン時の駆動回数, ひいては活動度の測定を可能にする.
  • 前田 正信
    原稿種別: 総説
    1994 年16 巻3 号 p. 227-251
    発行日: 1994/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    延髄弧束核(nucleus tractus solitarius, NTS), 延髄尾側腹外側降圧野(caudal ventrolateral medullary depressor area, VLDA), 延髄吻側腹外側昇圧野(rostal ventrolateral medullary pressor area, VLPA)は, 全身循環を調節する心臓血管中枢の最重要領域である. これらの領域の神経細胞が脳・脊髄循環の調節にどのような役割を持っているかは不明であった. 著者らは, この3者ともに脳血管収縮機能を持っていること, VLPAは脊髄血管収縮機能を持っていること, NTS内のN-methyl-D-aspartate(NMDA)receptorが脳循環の調節に関与している可能性があことを示し, さらにそれらの相互関係としてVLDAによる脳循環の調節はVLPAと頸部交感神経を介していることを証明した. 本総説では, それらの結果を踏まえ, 延髄心臓血管中枢による脳・脊髄循環の調節に関する最新の知見を紹介する.
  • 伊規須 英輝, 松村 浩彦, 松岡 雅人
    原稿種別: 総説
    1994 年16 巻3 号 p. 253-262
    発行日: 1994/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    神経系外の代表的アセチルコリンエステラーゼ(AchE)として赤血球のそれがある. その活性は, 特にヒト赤血球で高い。本酵素が, 赤血球では膜のみに, しかもその外面に存在することは以前からよく知られている. また, 近年, 一次構造, 膜内構造との関係等が, 相当明らかにされてきた. しかし生理的機能については, 不明のままである. ただ, 神経系のAchEのモデルとして, また, 赤血球膜の状態を反映し得る酵素として有用と考えられる. 農薬などAchE阻害剤の効果, 特にそれによる中毒の指標としての有用性は実用的にも高いが, 常にAchE阻害剤の生体内侵入の指標となり得るわけでないことには留意すべきである.
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