Journal of UOEH
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19 巻, 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 蜂須賀 研二, 岡崎 哲也, 緒方 甫
    原稿種別: 原著
    1997 年19 巻2 号 p. 107-121
    発行日: 1997/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    在宅脳卒中患者の日常生活動作を簡便に評価する目的でBarthelインデックス(BI)自己評価表を作成した. 今回BI自己評価の再現性を高めさらにBI原法と機能的自立度評価(FIM)への互換性を考慮した改訂を加えたので, その妥当性と信頼性の再検討を行った. 41名の在宅脳卒中患者に対して, BI自己評価, BI原法, Granger版BI, FIM運動スコア, 3評価尺度FIM運動スコアを用いて日常生活動作を評価した. BI自己評価はBI原法とFIMの両者で高い相関を示し, α係数も良好であった. さらに171名の在宅脳卒中患者に対してBI自己評価を二度行い項目毎の一致度を求めたが, 12項目のカッパ係数は良好, 1項目は可であった. 重回帰分析では, BI自己評価得点は有意な予測要因であり, 高得点者は評価値の再現性が良好であった. BI自己評価表はBI原法とFIMとの互換性があり, 妥当性と信頼性が確認でき, 臨床上簡便で有用な日常生活動作評価と考えられた.
  • 保利 一, 嵐谷 奎一
    原稿種別: 原著
    1997 年19 巻2 号 p. 123-131
    発行日: 1997/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    パラホルムアルデヒドの分解により一定濃度のホルムアルデヒドガスを得る発生装置を試作し, その特性について実験的に検討した. 固体の粒子状パラホルムアルデヒドをガラスカラムに充填し, 空気を通じることにより一定濃度のホルムアルデヒドガスを発生させた. 流量, 温度および充填量を変え, 発生するホルムアルデヒドガスの濃度を測定し, ガス発生速度を計算した. 低温度ではガス発生速度は温度と共に上昇した. 温度一定の場合, パラホルムアルデヒドの充填量が多いほど, また, 流量が大きいほどガス発生速度は高くなった. ただし, 温度が30℃以上では, ガス発生速度は温度, 流量, 充填量に関係なく一定値となった.
  • 梅 楠, 欅田 尚樹, 野元 諭, 大津山 彰, 法村 俊之
    原稿種別: 原著
    1997 年19 巻2 号 p. 133-145
    発行日: 1997/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    本研究では,ヒト末梢血Tリンパ球を用いて,一般ヒト集団における化学変異原物質(ENU)の細胞致死効果および誘発突然変異に対する年齢による感受性変化に着目し,解析した. 各年齢階層別の末梢血Tリンパ球のHPRT遺伝子自然突然変異頻度は年齢依存的に突然変異頻度の増加が認められたが,1および2 mMのENU処理による誘発突然変異頻度では各年齢階層別による有意な変化は認められなかった. 対数増殖期のヒトTリンパ球をENUで処理した時の生存率曲線から得られた感受性パラメーターには年齢による有意な変化は認められなかった. これらの結果から,化学変異原物質(ENU)によるDNA損傷に対する修復機能は加齢に伴う有意な変化を示さないものと思われる.
  • ― 胃切除後における残胃の発癌リスクとその予防 ―
    柴尾 和徳, 岡本 好司, 永田 直幹, 黒田 裕介, 伊藤 英明, 大里 敬一
    原稿種別: 原著
    1997 年19 巻2 号 p. 147-156
    発行日: 1997/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    産業医科大学第1外科で手術された胃癌症例935例のうち残胃の癌21例について初回手術良性群, 悪性群に分け臨床病理学的に検討した. 平均年齢は64.5歳, 男女比は16:5と男性に多く, 初回手術から残胃の癌の手術までの間隔は良性群11年-38年(平均26.4年)悪性群1-18年(平均8.6年)であり, 良性群の方が悪性群に比べ長かった. 両群共に進行癌が16例(76.2%)未分化癌が15例(71.4%)と多く, 5年生存率が良性群で23.7%, 悪性群で19%であった. Billroth Ⅱ法では断端部とその近傍に8例(80%)発癌しており, Billroth Ⅰ法の5例(45.4%)よりも統計学的に有意な差はないものの高率であった. 残胃の癌の予後改善のためには再建術式の検討, 早期発見のための厳重なフォローアップが重要である. 残胃での発癌メカニズムやリスクなどについての文献的考察を加えて報告した.
  • 中村 利孝
    原稿種別: 総説
    1997 年19 巻2 号 p. 157-164
    発行日: 1997/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    骨の力学的性質は量と構造と質によって維持されている. 骨質の評価方法が最近整備されてきた. 脊椎などの海綿骨では, 骨密度(量)と圧迫強度には「べきの関係(power-law relationship)」が存在し, 正常では強度は骨密度の2乗に比例する. べき数「2」は, 海綿骨の肉眼的構造から分子レベルに至るまでの様々な要因によって維持されており, 骨の質を示す指標である. 皮質骨の質を示す指標に「ひび(クラック)の数」がある。皮質骨内のクラックが増加すると共に, 強度は指数関数的に減少する. 加齢により骨組織内のクラックの数は増加する. 骨にクラックが入ると, 破骨細胞が侵入して周囲を新鮮化し, 次に, 骨芽細胞が損傷部を修復する. 物理現象に見える骨の「質」も, 細胞機能により維持されている. 骨の質を正確に評価し, 骨質を変化させる細胞機能の異常を明らかにしていくことは, 骨生物学の重要な分野である.
  • 佐藤 教昭
    原稿種別: 技法
    1997 年19 巻2 号 p. 165-175
    発行日: 1997/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    産業医科大学LAN上のパケットに関する統計情報をEthernetのメッセージタイプ, TCPおよびUDPのアプリケーションプロトコル, 通信先別にそれぞれ測定, 分析した. Ethernetを流れるトラフィックはIPパケットが全体の88%を占めていた. アプリケーションプロトコルでは, TCPはnntpが, UDPはnfsが大多数であった。最近9ヵ月間でEthernetを流れるトラフィックは激減した. これはATMネットワーク導入によるLANの拡張の影響によるものである. 学外との通信のトラフィックはネットワーク・ニュース記事交換に依存することなどが明らかになった.
  • 八代 晃
    原稿種別: 報告
    1997 年19 巻2 号 p. 177-184
    発行日: 1997/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 大橋 浩
    原稿種別: 原著
    1997 年19 巻2 号 p. 185-192
    発行日: 1997/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    条件文と理由文は同一の推論構造を持ち, 前件命題の真偽に対して話者が中立的な態度をとれば条件節, 真であることを信じていれば理由節が実現する. 真であることにコミットできない命題としてAkatsuka(1985)のいう新規獲得情報を主に取り上げ, Akatsukaの仮説に対する反例を指摘し, その振舞いが条件文・理由文の持つ内在的な意味と談話的要因との相互作用という面から捉えられることを論じた.
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