Journal of UOEH
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23 巻, 3 号
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  • ―膝蓋腱荷重式ソケットよりも優れているか? ―
    蜂須賀 研二, 松嶋 康之, 大峯 三郎, 舌間 秀雄, 新小田 幸一
    原稿種別: 原著
    2001 年23 巻3 号 p. 225-232
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    下腿切断者が使用する義足ソケットの素材の通湿特性を明らかにする目的で, プラスチック製容器に蒸留水を1000ml入れ, 測定する素材で蓋をして密封し, 人工気象室に12時間放置してその重量変化を通湿性の指標とした. 重量変化は, 蓋無し85.9 ± 1.3g; ポプラ4.3 ± 0.4g; Silicone Suction Socket 1.1 ± 0.2g; Icelandic Roll-On Silicone Socket(ICEROSS®), 1.0 ± 0.2g; Pe-Lite®, 0.8 ± 0.1g; Silicone Suction Socket + Degaplst®, 0.8 ± 0.1g; ICEROSS + Degaplast, 0.8 ± 0.2g; and Pe-Lite + Degaplast, 0.8 ± 0.1gであり, 木製ソケット素材のポプラが有意に通湿性に優れていた(一元配置分散分析, Bonferroni検定). しかし, その他のシリコン素材, 熱硬化性樹脂, その組み合わせはいずれも通湿性に乏しく, 少なくともシリコン素材を使用する全表面荷重式ソケット(Silicone Suction SocketまたはICEROSSとDegaplastの組み合わせ)が膝蓋腱荷重式ソケット(Pe-LiteとDegaplastの組み合わせ)よりも通湿性に優れているとはいえなかった.
  • 堀尾 政博, 中村 和弘, 嶋田 雅曉
    原稿種別: 原著
    2001 年23 巻3 号 p. 233-243
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    と畜場におけるトキソプラズマ感染の危険性を明らかにする目的で, 北九州市食肉センターにおけると畜従事者の作業行動を調査し, 同時にと畜従事者および搬入豚のトキソプラズマに対する抗体陽性率、抗体価の変動との関係を解析した.
    その結果, と畜従事者67人中トキソプラズマ抗体陽性22人(陽性率32.8%), 搬入豚は208頭中陽性19頭(陽性率9.1%)であった, と畜従事者の年齢および従業年数別の比較では, 30歳以下では0%, 31歳以上では40%前後の抗体陽性が認められ, 特に61歳以上では66.7%と高率であった. 従業年数別では, 5年以下で25.0%, 6年以上で41.5%の抗体陽性が認められた. また, 豚と畜従事者(陽性率32.4%)と牛と畜従事者(33.9%)との間に抗体陽性率の差は認められなかった.
    と畜従事者は依然としてトキソプラズマに対する高い抗体陽性率を有しているが, 若年層および従業年数が少ない群では抗体陽性率がかなり低くなっている. また, 搬入豚の抗体陽性率が昔と比べ著しく低くなっていることから, と畜場におけるトキソプラズマ感染の危険性は低くなってきているものと推察された.
  • 筒井 由香, 蜂須賀 研二, 松田 晋哉
    原稿種別: 原著
    2001 年23 巻3 号 p. 245-254
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    在宅高齢者の日常生活満足度にかかわる項目を検討するために, 北九州市八幡西区の60歳以上の在住者の2%にあたる996名を無作為抽出した. 日常生活にかかわる35項目を提示した調査用紙を郵送し, 最も日常生活上重要であるとみなす項目を5つ選ばせた. 722名(72.5%)から有効回答を得, 「健康」が重要な項目として最も多く選択された. 年齢, 性別, 居住場所, 家族構成, 障害の有無によって χ² 検定を行い, 有意差の認められた項目に対して, これらの年齢等の交絡因子としての影響を除くため, さらにLogistic回帰分析を行った. 男性やより若い高齢者では「健康」「配偶者との関係」を重要視するのに対し, 女性やより高年齢の高齢者, 障害のある高齢者では「身の回り動作の自立」「歩行能力」を重要とした. これらの選ばれた項目やその選択順位は, 在宅高齢者に対するリハビリテーションや社会福祉のサービスを考える上で重要視すべきである.
  • 加野 成明, 真喜屋 清
    原稿種別: 原著
    2001 年23 巻3 号 p. 255-262
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    豚肝白斑症は, 回虫の体内移行に起因する間質性肝炎である. この病変により, と畜場において食用不適肝として廃棄される事例が後を絶たず, 経済的損失が少なくない. 平成12年4月-13年2月の間に計120個の豚盲腸便について, ナイロンメッシュ濾過法で豚回虫卵の有無を検査し, 北九州市立食肉センターでの肝白斑症による廃棄状況との関連を解析した. 廃棄された豚肝臓は, 特定の生産者では全期間を通して50%以上の高廃棄率であり, 平均73%に達した. テンプレートで採取した約200mgの盲腸便を用いて同濾過法で調べた結果, 豚回虫寄生と肝白斑の有無がよく一致し, 虫卵密度と肝白斑症発症率との間にも高い相関が認められ, フィードバックにより豚舎環境を改善させ本症を予防するための強い裏付けとなるものと考えられた.
  • ―現代日本社会における「自発」–「体系的知識」型への傾性―
    種田 博之
    原稿種別: ヒューマニクス
    2001 年23 巻3 号 p. 263-276
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    今日の日本社会において, 占いは日常生活のいたるところで見ることができるほど, ひとつの「社会的事実」となっている. このような状況ではあるが, 占いは社会学的にはいまだに未知の現象のままである. 占いに関しての分析を行っていく上で, 占い師は占いの技法を管理する職能者であるということから, 重要な要素の一つをなしている. したがって, 占いについての十分な考察を進めていく上で, なによりもまず占い師の特徴を明確にする必要がある. この論文の目的は, 占いに正当性を付与する「根拠」と占い師を占いへと方向づけた「契機」を明確にすることで, 占い師の特徴を示すことにある. 「根拠」としては, 「直感=インスピレーション」か, もしくは経験を通して形作られた「体系的知識」かのどちらかをとられる. 「契機」は, 「自発」か, もしくは「強制」かのどちらかがとられる. こうした類型を用いて今日の占い師を捉えるならば, 「知識」と「自発」の両方の特徴をもつ占い師が顕著であることがわかる. では, なぜ, この類型の占い師が、今日, 顕著なのであろうか. この問題を, 本稿では社会構造の関係で分析する.
  • 大崎 敏弘, 小山 倫浩, 竹之山 光広, 宗 知子, 山下 智弘, 合川 公康, 小野 憲司, 安元 公正
    原稿種別: 原著
    2001 年23 巻3 号 p. 277-283
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    原発性非小細胞肺癌切除例を対象に予後を解析し手術成績の変遷とその背景因子を検討した. 1979年8月から2000年12月までに産業医科大学第二外科において手術が行われた試験開胸を除く原発性非小細胞肺癌851例を前期群(1979年から1986年, n=138), 中期群(1987年から1993年, n=288), 後期群(1994年から2000年, n=425)の3群に分け, 年齢, 組織型, 病理病期などの背景因子および予後を比較した. 全症例の平均年齢は65.4歳, 男性71.2%, 女性28.8%, 組織型は腺癌53.2%, 扁平上皮癌33.1%, 大細胞癌7.4%, 術後病理病期はⅠA期23.9%, ⅠB期20.1%, ⅡA期2.5%, ⅡB期13.7%, ⅢA期21.2%, ⅢB期14.5%, Ⅳ期4.2%であった. 年齢では後期群が前期・中期群より有意に高齢であった. 組織型では腺癌は増加傾向はあるが有意差はなかった. 病期ではⅠA期が中期・後期群において前期群より有意に増加していた. 全体の累績5年生存率は43.7%(中期生存期間:44.8ヵ月)であり, 前期群33.3%, 中期群44.2%, 後期群45.8%であった. 中期・後期群はともに前期群より有意に予後良好であった. 手術死亡数は全体で19例(2.2%), 前期群12例(8.7%), 中期群4例(1.4%), 後期群3例(0.7%)であり, 中期・後期群はともに前期群より有意に低下していた. 非小細胞肺癌切除例全体では中期・後期群は前期群に比べ術後生存率が高くなっており, その背景因子として病期ⅠA期例の増加と手術後死亡率の低下を認めた.
  • ―診療行為および医療費の集中に注目して―
    寳滿 誠, 松田 晋哉
    原稿種別: 原著
    2001 年23 巻3 号 p. 285-295
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    老人外来医療費を高くする要因を明らかにするため, 福岡県某健保組合の平成9年7月分レセプトを1件単位で分析した. 医療機関と調剤薬局のレセプトを1件単位で結合し312件の新たなデータベースを作成し解析した結果, 診療行為別頻度%は投薬89.7, 検査45.8, 処置26.3で, 費用割合%は投薬38.3, 診察20.0, 検査12.1であった. 重回帰分析にて診療実日数, 尿路生殖器疾患, 疾患数, 在宅医療, 検査, 処方場所が医療費への影響大であった. 院内処方より院外処方で医療費は高額で, 医薬分業は医療費抑制に貢献していないと思われた. 上位1割の高額群に医療費の4割が集中した. 高額群は非高額群に比較し診療実日数や疾患数が多く, 処置や在宅医療の割合が高かった. 在宅医療の半数以上が高額群に含まれたが, 改めて入院医療と比較すべきと考えられた. レセプト有効利用のため, 医療機関と調剤薬局の請求を統一する電算フォーマット開発を提言する.
  • 酒井 道生, 浦野 元, 飯沼 麻美, 岡本 好司, 大里 敬一, 白幡 聡
    原稿種別: 症例報告
    2001 年23 巻3 号 p. 297-305
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    アンチトロンビン欠乏症の報告以来, 様々な先天性血栓性素因が発見されているが, 我々は, 既知の血栓性素因がいずれも否定された血栓症多発の1家系を経験したので報告する. 症例1は56生日に下大静脈血栓症により死亡した. 症例1の姉である症例2は2歳時に左下肢深部静脈血栓症を発症し, その後ワルファリンの服用を開始したが, 7歳時に右下肢の深部静脈血栓症に罹患した. この姉弟の家系にはその他に5例を含めて, 3世代計7例の血栓症罹患者が存在し, うち6例は50歳未満の若年発症であった. アンチトロンビン, プロテインC, プロテインS, ヘパリンコファクターⅡ, 可溶性トロンボモジュリン, プラスミノゲン, α2プラスミノゲインインヒビター, tissue factor pathway inhibitorを測定したが異常なく, 活性化プロテインCに対する抵抗性も認めなかった. 本家系では, 世代を経るに従い発症年齢が若年化し, かつ臨床像が重篤化する傾向を認めた.
  • 網木 学, 堀尾 政博
    原稿種別: 技報
    2001 年23 巻3 号 p. 307-315
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    PC/AT互換機にLinuxをインストールし, FreeS/WANを組み込んでIPSecルータを作成した. 運用評価は学内ネットワーク間と学内ネットワーク・学外ネットワーク間で行い, ping/ftpによるデータ転送速度を測定した. 結果, 学内ネットワーク・学外ネットワーク間のVPN通信は通常のIP通信との間に大きな差を認めなかった. これは, 低速な回線では交換されるパケット量が少なくVPNによる負荷がそれほどめだたなくなる, あるいは, VPNのデータ圧縮効果が暗号化・複合化による負荷を相殺するためと考えられた. 一方, 学内ネットワーク間では, 通常のIP通信と比較すると約20-30%の速度低下が認められたが, 実用上, 問題にはならない程度であった. 最近になってVPN機器の値段は下がってきたものの, 十分な機能を備えた製品はいまだ高額である. したがって, 本格的なVPN環境を導入する際に, LinuxベースのIPSecルータを選択することはコストの面から意義のあることと考える.
  • 芳川 一郎, 他
    原稿種別: 報告
    2001 年23 巻3 号 p. 317-319
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    【症例1】 77歳, 女性, Ⅱa 型早期胃癌
    日暮 愛一郎(産業医科大学医学部 第一外科学教室)

    【症例2】 43歳, 女性, 粘膜下腫瘍様所見を呈した進行胃癌
    鎌田 宏二(産業医科大学 放射線科)

    【症例3】 68歳, 男性, 胃結腸瘻
    田代 充生(産業医科大学医学部 第三内科学教室)
  • 産業医科大学
    原稿種別: 報告
    2001 年23 巻3 号 p. 321-
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 産業医科大学
    原稿種別: 報告
    2001 年23 巻3 号 p. 323-333
    発行日: 2001/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
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