Journal of UOEH
Online ISSN : 2187-2864
Print ISSN : 0387-821X
ISSN-L : 0387-821X
24 巻 , 1 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 山下 優毅, 杉浦 勉, 黒田 悦史
    原稿種別: 原著
    2002 年 24 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 2002/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    内分泌撹乱化学物質(ED)は生体に種々の影響を及ぼす可能性があることが指摘されている. 今回我々は, EDの生体影響をマウスのリンパ球を用いて, in vitroで解析した. EDとして, diethystilbesterol(DES), 4,4'-isopropylidene diphenol(BPA), bis(2-ethylhexyl)phthalate(EHP)およびp-nonylphenol(NP)を用いた. DES, BPA, EHP, NP等のEDは, コンカナバリンA, リポポリサッカライドで誘導されたマウスの脾細胞の増殖反応を亢進した. この作用は10-7M濃度で最も著明であった. これらのEDはT細胞, B細胞両方に作用した. これらのEDは脾細胞によるインターロイキン-4, インターフェロン-γ 等のサイトカインおよび免疫グロブリンGの産生も増強した. さらに, これらのEDはマクロファージによる腫瘍壊死因子, インターロイキン-1等のサイトカインの産生も増強した. これらの事実から, DES, BPA, EHP, NP等のEDが免疫反応を修飾する活性を有していることが明らかにされた.
  • 井戸田 望, 堀江 正知, 筒井 隆夫, 井上 仁郎
    原稿種別: 原著
    2002 年 24 巻 1 号 p. 11-18
    発行日: 2002/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    高音圧, 高周波におけるフォーム型耳栓(EP-11, 重松製作所)の遮音効果を評価するために, 70, 80および90 dB SPLの純音(250-20k Hz)と広帯域騒音を発生させ, 耳栓を装着または非装着したダミーヘッド(KEMAR)で音圧を測定した.さらに, 耳栓を挿入する深さを定量的に変化させ, 周波数特性を計測した.遮音値は, 2k Hzまで周波数とともに増加し, 2k-8k Hzはほぼ一定の値を示し, 10k-14k Hz付近で一旦低下した.この遮音値の周波数特性は, 70, 80および90 dB SPLの純音間でほぼ一致していた.また, 純音と広帯域騒音の遮音値とは類似性が認められた.耳栓を深く挿入するにつれて, 周波数特性における10k Hz付近のピークは高周波側へ移行したが, これは共振によるものと考えられた.
  • デレク ・ リチャード ・ スミス, 山縣 然太朗
    原稿種別: 総説
    2002 年 24 巻 1 号 p. 19-25
    発行日: 2002/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    オーストラリアは広大な土地に小規模な人口で成り立っている高生活水準の先進国である. 現在, 製造業が経済の大部分を占めているが, 鉱業や農業もまた重要な産業である. 小売業や製造業が主な雇用主で全体で約1,000万人の被雇用者がいる. 現在, 製造業が職場における傷害の発生率の多くを占めており, 毎年約5%のオーストラリア人労働者が何らかの職業病や傷害に悩まされている. 労働安全衛生法は8つの州によって個別に実施されている. 労働安全衛生業務の訓練と登録は専門によってさまざまであるが, たいてい学問的な知識と職場経験の両方を要する. オーストラリアでは労働安全衛生の専門職は医学専門家以外の人員で構成されている.
  • 田中 良哉
    原稿種別: 総説
    2002 年 24 巻 1 号 p. 27-35
    発行日: 2002/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    ケモカインは, 細胞遊走活性を有するサイトカインのファミリーである. ケモカインは, 主に炎症組織やリンパ組織から産生され, インテグリン依存性の細胞接着誘導活性と細胞遊走活性の2つの機能を介して, 末梢血管内を循環する免疫担当細胞を経血管内皮に組織内へ遊出させ, 集積させる. その結果, 免疫担当細胞は免疫応答を発揮し, 炎症病態の形成, および, 遷延化とその制御において重要な役割を担う. さらに, ケモカインは, 特定の免疫担当細胞サブセットに発現する受容体と結合して, 組織内に特定の細胞を集積させて特異的炎症を引き起こす. 従って, ケモカインとその受容体は特定の炎症病態の, より選択的で効率的な疾患制御において魅力的な標的である.
  • 青山 雄一, 木下 良正, 横田 晃, 戸上 英憲
    原稿種別: 症例報告
    2002 年 24 巻 1 号 p. 37-44
    発行日: 2002/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus; NPH)の3主徴のうち歩行障害は, 治療効果を推測する上で重要な症状である. しかし, これまで歩行障害の客観的評価やシャント術後の歩行障害の改善度の定量的評価法はなかった. 今回我々は, 3次元動作解析システムおよびforce plateシステムを用いて特発性NPH患者のシャント術前後において歩行解析を行った. 術前, 下肢3関節角度パターンは小さく不規則であった. 床反力パターンは足底接地によるつま先の踏み込み部分のベクトルピークがない1峰性であった. 術後には歩行障害が改善するとともに下肢3関節角度パターンが正常化していた. 床反力パターンも足底接地が改善し, 踏み出しのピークを持つ2峰性となり, 正常パターンに近づいていた. 歩行解析を応用することによりシャント術前後の歩行を客観的に評価することが可能であったNPH患者の1症例を報告した.
  • 岡部 由紀子, 吉井 千春, 松元 優子, 大南 諭史, 伊藤 寿朗, 矢寺 和博, 川尻 龍典, 城戸 優光
    原稿種別: 症例報告
    2002 年 24 巻 1 号 p. 45-53
    発行日: 2002/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    Swyer-James症候群(以下SJS)と診断した2症例を経験した. 症例1は25歳男性. 小児期に2回の肺炎罹患歴がある. 16歳時, 肺結核と診断され, 以後近医にて加療されたが, 陰影の軽快と増悪を繰り返すため当院紹介となった. 喀痰培養にてMycobacterium aviumが検出され, 非定型抗酸菌症の診断に至った. 一方, 胸部X線にて右下肺野の透過性の亢進認め, 諸検査よりSJSと診断したが, SJSと非定型抗酸菌症の合併例の報告は我々の検索範囲では, 極めて少なかった. 症例2は65歳女性. 労作時息切れを認め, 当院外来受診. 右呼吸音減弱と胸部X線写真上右肺の透過性亢進を認め, 入院精査にてSJSと診断した. SJSは, 報告が世界的にも数百例と比較的まれな疾患であり, 胸部X線所見が決め手となるため, 本症を念頭に置くことが診断の第一歩として重要である. 本稿ではSJSの疾患概念の普及目的にて, 最近の見解も含めて症例の報告をする.
  • 織茂 弘志, 山元 修, 伊豆 邦夫, 村田 宏爾, 安田 浩
    原稿種別: 症例報告
    2002 年 24 巻 1 号 p. 55-64
    発行日: 2002/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    当教室にて非クロストリジウム性ガス壊疽患者を4例経験したので報告する. 4例とも, すべて基礎疾患に糖尿病があった. レントゲン学的検査により, 4例とも病変部位に皮下ガス像を認めた. 非クロストリジウム性ガス壊疽の予後は不良と言われるが, 今回報告した4例はすべて救命することができた. 糖尿病患者の皮膚に感染徴候を認めた場合, 単純X線やcomputed tomography (CT) といったレントゲン学的検査によりガス像を検索することが重要である. 早期発見およびデブリードマンは予後にとって最も重要なことである. 今後, 生活習慣病として糖尿病の増加が予想され, 労働者の糖尿病患者数が増えることが考えられる. 労働者が糖尿病を患っている場合, 産業医は小さな外傷からでも本疾患のような重症感染症が発症することを念頭に入れ, 外傷を受けやすい職場などの作業環境管理を徹底する必要がある.
  • 副田 秀二
    原稿種別: 症例報告
    2002 年 24 巻 1 号 p. 65-70
    発行日: 2002/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    職場不適応による転職者3例の新しい職場での適応を検討した. その3例の新しい職場での適応では, 個人の性格傾向に焦点を当てる必要があった. また, 前の職場で労働負荷や職場の人間関係などの職業性ストレスがそれほど大きくないにもかかわらず不適応をきたした者ほど新しい職場での適応が難しかった. 性格傾向の偏りのために職場不適応をきたしている場合, 専門のカウンセリングや職場調整などのアプローチが重要と考えられる.
  • 保利 一, 百道 敏久, 大藪 貴子, 石松 維世, 大和 浩, 田中 勇武
    原稿種別: 短報
    2002 年 24 巻 1 号 p. 71-75
    発行日: 2002/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    臭化メチルの急性毒性を調べるため, 高濃度の臭化メチルガスをddY系雄マウスおよびWistar系雄ラットに吸入曝露し, 生存時間および脳, 肺, 肝, 腎, 脾および睾丸の各臓器重量を測定した. 約400-10000ppmの濃度範囲では, 生存時間は曝露濃度とともに指数関数的に短くなった. ラットに比較するとマウスのほうが生存時間は短く, 低濃度になるほどその影響は顕著であった. 臓器重量は, 2000ppm以上の曝露で脾臓に有意の減少を示す場合が観察され, 腎重量が増加する傾向が認められた. 肺については, 湿重量と乾燥重量の差を求めたが, 乾湿重量差は3000ppm以上で曝露群の値が有意に大きくなっており, 高濃度曝露による肺水腫の可能性が示唆された.
  • 渡辺 秀幸
    原稿種別: 報告
    2002 年 24 巻 1 号 p. 77-79
    発行日: 2002/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 産業医科大学
    原稿種別: 抄録集
    2002 年 24 巻 1 号 p. 81-115
    発行日: 2002/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
feedback
Top