Journal of UOEH
Online ISSN : 2187-2864
Print ISSN : 0387-821X
ISSN-L : 0387-821X
25 巻, 3 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 清水 隆司, 高橋 浩之, 溝上 哲也, 久保田 進也, 三島 徳雄, 永田 頌史
    原稿種別: 原著
    2003 年25 巻3 号 p. 261-270
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    我々は某日本企業における従業員の精神的健康度と自己効力感, 上司とのコミュニケーション, 自己管理スキルの関係について調べた. 対象者は九州の某中規模製造業企業の従業員426名である. 1999年に年齢・性別・職位・上司とのコミュニケーション度・一般セルフエフィカシー尺度・自己管理スキル尺度・日本語版GHQ-12項目版(GHQ-12)からなる自記式質問紙を配布した. 対象者の80%が回答し, 部長以上と不十分な回答を除いた結果, 最終的に55%の回答率を得た. 重回帰分析の結果より, GHQ-12に対して, 職位は有意に正の影響を与え, 年齢・上司とのコミュニケーション度・自己管理スキルは有意に負の影響を与えることがわかった. 今回の結果から, 従業員の年齢・職位・上司とのコミュニケーション・自己管理スキルが精神的健康度に影響を与える可能性が示唆された.
  • 井上 仁郎, 井戸田 望, 筒井 隆夫, 堀江 正知
    原稿種別: 原著
    2003 年25 巻3 号 p. 271-281
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    防音保護具の遮音性能を測定するには. JIS T 8161に従って測定を行う. JISでは, 3つ以上の干渉性でない各々独立したノイズの発振器・1/3オクターブバンドフィルタ・増幅器・校正された減衰器・試験音の断続器などの組が必要であると記述されている. これを実現するには, 大掛かりな装置構成になり, 多くの費用と設置場所が必要になる. 本研究では, 4チャンネル試験音を作成するプログラムを開発し, D/A変換器から試験音を出力することによって, ノイズの発振器・1/3オクターブバンドフィルタという二つのハードウエアを削減することができた. また, マウス操作だけで防音保護具遮音性能試験を行えるように, ディジタル制御アッテネータを用いて試験音圧を自動的に制御するプログラムを開発した. さらに, 本装置の評価のために, JISに従った方法で耳栓の遮音性能を測定した. その結果, オージオメータと同等の操作性で合理的な遮音性能が得られ, 装置の有効性が確認できた.
  • 保利 一, 森田 勇, 乙黒 利和, 東 敏昭
    原稿種別: 原著
    2003 年25 巻3 号 p. 283-294
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    建材から発生するホルムアルデヒドおよび揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds, VOCs)の放散速度を測定するためのスモールチャンバーを製作し, 各種建材(パーティクルボード(PB), 中密度繊維板(MDF)および壁紙)から放散されるホルムアルデヒドおよびVOCsの代表物質であるトルエン, キシレンの放散速度を測定した. ホルムアルデヒドについては時間とともに発生速度は増加したが, 増加速度は経時的に小さくなり, 約20時間後にほぼ定常となった. 一方, VOCsの放散速度は, 経時的に低下する傾向が見られた. 次に, チャンバー法による測定値をJISに規定されているデシケータ法(水中法)のほか, デシケータ気中法, 逆デシケータ法(水中法, 気中法)およびパーフォレータ法と比較検討した. デシケータ水中法との間には比較的良好な相関(r=0.69)が得られた. パーフォレータ法とも相関(r=0.74)は比較的高かったが, 表面処理をした建材に対する相関は低かった.
  • 吉川 博道, 田村 廣人, 市来 弥生, 長 普子, 嵐谷 奎一
    原稿種別: 原著
    2003 年25 巻3 号 p. 295-305
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    ヌクレオシドを構成する糖が, アキラルで安定な非環状糖からリボースやデオキシリボースヘ進化したとするJoyceなどの仮説をもとに, ペンタエリトリトールを糖残基として持つ新規な擬似ヌクレオチドのデザインと合成を行い, その生物活性を検討した. 合成した化合物は真核生物に対して毒性を示さなかったが, 原核生物であるスピルリナに対しては, アデニン, ベンズイミダゾールあるいは6-クロロプリンをヌクレオチドの塩基としてもつ化合物が100ppmで増殖阻害活性を示した. Vero細胞を用いたプラーク形成試験において, Herpes simplex virus (HSV) には塩基として6-クロロプリンを持つ化合物が, Parainfluenza virus (PIFV) には, 6-クロロプリン, 2-メチルメルカプトベンズイミダゾールあるいはグアニンを持つ化合物がプラーク形成阻害活性を示した.
  • 土谷 雅紀, 今井 博久, 中尾 裕之, 黒田 嘉紀, 加藤 貴彦
    原稿種別: 総説
    2003 年25 巻3 号 p. 307-316
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    近年, 環境汚染と人の健康問題との関連性が大きく懸念されている. 内分泌撹乱物質は生体内で本来機能するホルモン作用を阻害・模倣する外因性の化学物質であり, ダイオキシン類などがその例として知られている. 子宮内膜症と診断される女性の数は増加しているとされ, 生殖年齢にある女性の約7-10%が子宮内膜症であると推定される. 最近では子宮内膜症と内分泌撹乱物質, 特にダイオキシン類との関連性が大きな話題となっている. 子宮内膜症の発生・進展機序は未だ詳しく解明されておらず, 有効な予防法も確立されていない. 現在さまざまな方法によって内分泌撹乱物質の作用機序や影響を解明する研究が進んでいる. 子宮内膜症の発症には遺伝要因, 環境要因などが相互に関係しており, 遺伝子多型と環境要因の関連性が注目されているが未だその全容は明らかではない. これらの新しい研究が子宮内膜症の病態解明に貢献することが期待されている.
  • 吉田 耕治, 柏村 正道, 松浦 祐介, 石 明寛, 井上 義光, 石川 清光
    原稿種別: 総説
    2003 年25 巻3 号 p. 317-324
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    頸管粘液とは, 排卵期頃にヒト頸管・外子宮口付近に増加する卵白様の粘液である. 精子はこの粘液中を上昇して卵管で卵子と出会い受精が起きる. この頸管粘液の量や質に問題があると精子が上昇せず, 不妊原因の5%を占めると言われる頸管(因子)性不妊となる. Moghissi KS らによると, この頸管粘液は排卵の前日に最大量, 最大牽糸性, 最小弾性(elasticity)を示し, 最も精子が貫通し易くなる. これら頸管粘液の牽糸性や弾性をより精密に機械的に計測したのがWolf DP らで頸管粘液の弾性を微小磁力血流量計(magnetic microrheometer)と呼ばれる装置で計測している. 今回, この頸管粘液の弾性をNEVA(new equipment for viscosity assessment)meterと呼ばれるより簡便な器械(石川鉄工所北九州市)で計測し, 十分計測可能であると分かったのでこの計測値と合わせ, ヒト頸管粘液の流動性について総説する.
  • 南立 宏一郎, 村上 昌宏, 相原 啓二, 蒲地 正幸
    原稿種別: 解説
    2003 年25 巻3 号 p. 325-332
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    一次救命処置法(Basic Life Support, BLS)は特別な器具や薬物を必要とせず, 一般市民でも十分修得可能である. 心肺蘇生法の究極の目的は, 心肺停止状態からの心拍再開ではなく, 傷病者の社会復帰である. そのためには傍観者(by-stander)による迅速な一次救命処置法が極めて重要である. 傷病者の心肺停止状態を疑えば, 119番コールなどで救急医療システムヘの通報を行う. ついで気道確保, 呼吸及び循環の確認, その後の人工呼吸, 心臓マッサージに代表されるBLSを施行しながら, 救急救命士などの応援を待たなくてはならない. 本稿は米国心臓病協会が作成した最新の心肺蘇生法ガイドラインにおけるBLSの詳細を紹介し, 併せて産業医科大学病院における卒前・卒後医学教育での心肺蘇生法教育の現況を報告する.
  • 中井 美穂, 岡田 洋右, 谷川 隆久, 神田 加壽子, 森田 恵美子, 田中 良哉
    原稿種別: 症例報告
    2003 年25 巻3 号 p. 333-339
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    バセドウ眼症を有しながら甲状腺機能が低下した状態はHypothyroid Graves' Diseaseと呼ばれ, 比較的稀な病態とされている. 今回我々は眼球突出, 複視などの典型的なバセドウ眼症の症状で発症し, 甲状腺刺激抗体(TSAb)が著明に高値を示したが, 同時に硬いびまん性甲状腺腫, 甲状腺機能低下, 抗甲状腺サイログロブリン抗体(抗HTG抗体)・抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(抗TPO抗体)陽性を示し橋本病の存在が示唆された57歳の男性例を経験した. 本例は慢性副鼻腔炎が存在していたためにステロイドパルス療法は施行しなかったが, 甲状腺ホルモン補充療法にて眼症状・TSAb値ともに改善傾向を示した. このような臨床経過より, 本例では甲状腺刺激阻害抗体(TSBAb)も陽性であったが, 甲状腺機能低下の主因はTSBAbではなく橋本病による甲状腺濾胞細胞の破壊と考えられた. バセドウ眼症では甲状腺機能亢進症例が多いが, 本例のようにTSAbが高値で甲状腺機能低下を呈する症例もあることに留意する必要がある.
  • 堀川 淳子, 真嶋 由貴恵, 石原 逸子
    原稿種別: 資料
    2003 年25 巻3 号 p. 341-349
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    看護系大学の看護基礎教育における「健康教育」は, カリキュラム上重要な位置を占める. そこで本研究では, 健康教育の実施能力を育成する教育方法の質の向上を目的とし, 産業看護実習において集団健康教育を実施した44名の学生実習記録より, 学生の"気づき"に関する記述を抜き出し, 文脈ごとにカテゴリー分類することにより, 講義および実習指導方法に関する課題を抽出した. カテゴリー分類の結果, 最も多かった記述は, 健康教育実施場面における言葉の表現方法や媒体の工夫など教育方法の技術に関するもの(43.6%), 次いで対象の理解(10.3%), 教育形態の工夫(9.2%), 産業保健師の資質・役割について(7.7%), 評価の必要性などに関する記述は2.3%であった. 健康教育における企画から評価までの各プロセスにおいて, 臨地実習ではプレゼンテーションの方法に学生の意識が集中していることが明らかになり, 今後は各プロセスについての学びをより深めるための授業内容や実習指導方法(評価方法など)の工夫の必要性が示唆された.
  • 芳川 一郎
    原稿種別: 報告
    2003 年25 巻3 号 p. 351-353
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 産業医科大学
    原稿種別: 報告
    2003 年25 巻3 号 p. 355-361
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 産業医科大学
    原稿種別: 報告
    2003 年25 巻3 号 p. 363-364
    発行日: 2003/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
feedback
Top