看護系大学の看護基礎教育における「健康教育」は, カリキュラム上重要な位置を占める. そこで本研究では, 健康教育の実施能力を育成する教育方法の質の向上を目的とし, 産業看護実習において集団健康教育を実施した44名の学生実習記録より, 学生の"気づき"に関する記述を抜き出し, 文脈ごとにカテゴリー分類することにより, 講義および実習指導方法に関する課題を抽出した. カテゴリー分類の結果, 最も多かった記述は, 健康教育実施場面における言葉の表現方法や媒体の工夫など教育方法の技術に関するもの(43.6%), 次いで対象の理解(10.3%), 教育形態の工夫(9.2%), 産業保健師の資質・役割について(7.7%), 評価の必要性などに関する記述は2.3%であった. 健康教育における企画から評価までの各プロセスにおいて, 臨地実習ではプレゼンテーションの方法に学生の意識が集中していることが明らかになり, 今後は各プロセスについての学びをより深めるための授業内容や実習指導方法(評価方法など)の工夫の必要性が示唆された.
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