Journal of UOEH
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25 巻 , 4 号
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  • 山下 優毅, 黒田 悦史, 吉田 安宏, 杉浦 勉
    原稿種別: 原著
    2003 年 25 巻 4 号 p. 365-374
    発行日: 2003/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    以前の論文で, 我々は4, 4'-isopropylidine diphenol (Bisphenol A: BPA), bis (2-ethylhexyl) phthalate (EHP), p-nonylphenol (NP)などの内分泌撹乱化学物質(ED)がin vitroでマウスの脾細胞や胸腺細胞を刺激し, 増殖反応やサイトカイン産生を増強することを報告した. 今回, EDの免疫反応に対する作用をマウスを用いてin vivoで解析した. BPA, EHP, NPを10-5M (2-4mg/ℓ)濃度で飲水によりマウスに投与した. EDをマウスに6週間投与しても体重, 胸腺細胞数, 脾細胞数, 血清ガンマグロブリン濃度に影響を及ぼさなかった. ED投与はin vitroにおける脾細胞の増殖反応に影響を及ぼさなかったが, 胸腺細胞の増殖反応は亢進していた. ED投与マウスでは, 蛋白抗原の免疫により誘導される抗体産生が亢進していた. 以上の事から, EDは生体内でも免疫反応を修飾する活性を有していることが明らかにされた.
  • 橋本 正浩, 神代 雅晴, 三宅 晋司
    原稿種別: 原著
    2003 年 25 巻 4 号 p. 375-386
    発行日: 2003/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    本研究は, 計器監視作業遂行能力に及ぼす加齢影響を実験的に明らかにすることを目的とし, 加えて, この加齢影響がVDTの画面サイズや課題難易度によってどの程度変化するのかについても検討した. 高齢男性および若年男性各20人を対象に, 計器監視課題を60分間負荷した. 課題は難易度の異なる3つのフェーズから構成され, 通常VDT画面もしくは大型スクリーン上で呈示された. 作業遂行能力は, 計器異常の検出に要した時間と見落とし回数により評価した. その結果, 以下の3点が明らかになった.
    1. 計器監視作業遂行能力は, 若年被験者に比較して, 高齢被験者で著しく低下した.
    2. 作業画面サイズの違いは, 高齢被験者の作業遂行能力にのみ影響を及ぼした.
    3. 作業画面サイズの影響は課題難易度の増加に伴い拡大した.
    これらの結果から, 画面サイズと課題難易度は, 高齢者の計器監視作業遂行能力に影響を及ぼす要因であることが示唆された.
  • 戸倉 新樹
    原稿種別: 総説
    2003 年 25 巻 4 号 p. 387-395
    発行日: 2003/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    外的化学物質が皮膚に塗布され, 紫外線(UV)特にUVAが同皮膚に照射されて生じる皮膚炎を光接触皮膚炎と言う. 光接触皮膚炎には光毒性機序によるものと光アレルギー性機序によるものとがあり, 後者の方が臨床的に高頻度である. 通常の接触皮膚炎と同様に光接触皮膚炎においてもランゲルハンス細胞(LC)は抗原提示細胞として働く. ほとんどの光接触皮膚炎を起こす化学物質は光ハプテンとしての性格を持つ. これはUVA照射下において蛋白と共有結合し, LCのMHCクラスⅡ分子に提示される. 光抗原の形成とその提示機構は, 光接触皮膚炎において独特のものである. 光ハプテンが光結合した自己ペプチドはT細胞に対する抗原と成り得る. さらに光ハプテンとUVAはLCのクラスⅡ, B7分子の発現を高め抗原提示能を亢進させる.
  • 森井 宏幸, 小田 和博, 末永 ゆうこ, 中村 照正
    原稿種別: 原著
    2003 年 25 巻 4 号 p. 397-407
    発行日: 2003/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    日本人231人の呼気中メタン濃度を測定すると, メタン排出者の割合は15%であり, これまでアメリカ, カナダなどで調べられた結果(33-60%)と比べて非常に低かった. メタン排出者の割合は18-29歳の男性では3%で特に低く, 男女共に年代が増すほど高くなる傾向が見られた. その割合は50歳代では男女共ほとんど同じ25-27%であった. 親子間の関係を調べると, 両親ともにメタン排出者の子供は67%がメタン排出者で, 両親ともにメタン非排出者の子供は6%だけメタン排出者であった. 日本に4年以上住んでいる白人について呼気を調べると, メタン排出者は55%であった. 呼気中メタン排出に関して親子間の相関と人種間の大きな差より, 腸内のメタン菌数の個体差には遺伝的要因の影響が強いと考えられた.
  • 土肥 良秋, 工藤 秀明, 西野 朋子, 藤本 淳
    原稿種別: 総説
    2003 年 25 巻 4 号 p. 409-417
    発行日: 2003/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    新生血管形成(広義の血管新生)機序は血管発生(vasculogenesis)と血管新生(angiogenesis, 狭義の血管新生)に大別される. 前者は未分化間葉細胞が既存血管周囲に索状に集積し, 血管内皮前駆細胞に分化しながら血管に編入する血管形成機序を指し, 後者は既存血管内皮細胞が増殖・遊走して血管発芽(vascular sprouts or endothelial buds)を示す血管形成機序を指す. 血管発生は胎生期の初期の新生血管形成に限られ, その後は血管新生のみが行われていると考える研究者が多かった. しかし, 近年, 成体の末梢血中に血管内皮前駆細胞が存在することから, 成体でも血管発生が行われることが証明され, 目下, 新生血管形成機序の見直しが行われている.
  • 合志 清隆
    原稿種別: 総説
    2003 年 25 巻 4 号 p. 419-433
    発行日: 2003/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    脳神経救急と脳神経外科の領域での高気圧酸素(HBO)治療の現状と課題について文献レビューを行った. 前者で最も多い疾患は虚血性脳血管障害であるが, 超急性期の脳梗塞には可能性の高い治療手段と判断した報告がある. その他の脳神経救急疾患では脳脊髄外傷, 神経系の減圧障害や一酸化炭素中毒などに用いられている. 後者の脳神経外科疾患では, 悪性脳腫瘍に対してHBO治療後の放射線治療で生存期間の延長が報告されているが, この方法を再発性と脳幹部の神経膠腫での定位的放射線治療に試みている. さらに, HBO治療が白金製剤やニトロソウレア剤の作用を増強するが, 特にcarboplatinの治療効果の改善が報告されている. また, 定位的放射線治療の最大の副作用である放射線壊死も多くがHBO治療にて制御可能となってきている. 脳脊髄の手術後感染でも, 併用治療によって良好な結果が得られている. 脳神経救急と脳神経外科領域において, HBO治療は重要な治療手段になっている. しかし, 有効性をより確実なものにするには, 多施設共同研究にて高い水準の科学的根拠を示すことが重要である.
  • 石松 維世, 大賀 優希, 石田尾 徹, 保利 一
    原稿種別: 短報
    2003 年 25 巻 4 号 p. 435-439
    発行日: 2003/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    ヒノキオイルの主成分であるヒノキチオールはStaphylococcus属やPseudomonas属などに対する抗菌作用で知られており, またヒノキオイルの香りには気分の鎮静化をもたらすなどの心理的効果があることも見出されている. このような抗菌作用や心理的作用を待つヒノキオイルを用い, ヒトが生活する室内空間において気中レジオネラヘの抑制効果が期待できないかと考え, Legionella pneumophilaに対するヒノキチオールの抗菌性をディスク法により調べた. その結果, 鉄含有培地では1.56μg/disk, 鉄未添加培地では0.39μs/disk以上で阻止円の形成が見られた. また鉄未添加培地では, ヒノキチオール含浸ディスクを置くと接種菌の増殖不良も見られ, ヒノキチオールと鉄不足の相乗効果による影響が示唆された.
  • 賀好 宏明, 長尾 洋子, 大峯 三郎, 越智 光宏, 和田 太, 蜂須賀 研二, 戸上 英憲
    原稿種別: 短報
    2003 年 25 巻 4 号 p. 441-446
    発行日: 2003/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 外側ウェッジを片麻痺疹患者の足底に用いることで, 歩行時の動的な荷重・姿勢の非対称性が改善するかを予備的に検討することである. 片麻痺患者6名を対象に, 外側ウェッジ非装着時と装着一週間後に, 歩行時の垂直床反力の力積・単脚支持時間・体幹の側方動揺を測定した. その結果, 力積・単脚支持時間とも有意に増加し, 荷重対称性の改善を認めた. 体幹の側方動揺は有意に減少し, 姿勢の非対称性に改善を認めた. 外側ウェッジの使用は, 片麻痺患者の歩行時の下肢荷重の非対称性を改善する可能性があり, 無作為化比較研究を行う必要がある.
  • 小野 織江, 白幡 聡, 吉川 喜美枝, 鈴木 祐見子, 二神 享子, 瀧 正志, 福武 勝幸
    原稿種別: 資料
    2003 年 25 巻 4 号 p. 447-459
    発行日: 2003/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    血友病患者が抱える多種多様な問題に対処するために1970年頃から欧米では次々と血友病センターが開設され, その中で血友病ナースコーディネーター(以下NC)はkey person として重要な役割を担っている. 一方, わが国でも医師や看護師はNCの必要性を認識しているものの, その導入は欧米に比べて非常に遅れている. そこで, 医療サービスを受ける側の血友病患者が看護師の役割をどのように捉え, また, 看護師に何を期待しているかをアンケート調査した. 393名の回答を基に集計した結果では. 63.1%の患者・家族が看護師への相談経験がなかった. 一方, 看護師からこれまでに提供されたケアおよびサービスの総計が739項目であったのに対して, 今後提供を期待しているケアおよびサービスは1078項目であり, 看護師に対する血友病患者・家族の潜在的な期待は大きなものがあり, わが国でも血友病NCの導入に努力すべきと考えられた.
  • 川波 哲
    原稿種別: 報告
    2003 年 25 巻 4 号 p. 461-463
    発行日: 2003/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 2003 年 25 巻 4 号 p. 465-476
    発行日: 2003/12/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
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