Journal of UOEH
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28 巻, 2 号
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  • 中島 大介, 浅田 晋, 影山 志保, 山本 貴士, 倉持 秀敏, 田中 憲穂, 武田 健, 後藤 純雄
    原稿種別: 原著
    2006 年28 巻2 号 p. 143-156
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    紫外線吸収剤としてプラスチックに添加されているベンゾフェノン誘導体のうち6種類(ベンゾフェノン, 2-ヒドロキシ-4-オクチルオキシベンゾフェノン, 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン, 2, 4-ジヒドロキシベンゾフェノン, 2, 2'-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノンおよび2, 2'-ジヒドロキシ-4, 4'-ジメトキシベンゾフェノン)について, 発がん関連活性を調べた. イニシエーション活性は, 吸光umu試験, 発光umu試験およびAmes試験を用いて評価した. プロモーター活性は, Bhas42細胞を使用する形質転換フォーカス形成試験法であるBhas assayを用いて検討した. その結果, イニシエーション活性では発光umu試験から2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノンが陽性と認められ, 2, 4-ジヒドロキシベンゾフェノンおよび2, 2'-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノンは擬陽性と認められた. また, Ames試験ではHOBPが擬陽性を示した. 一方2, 4-ジヒドロキシベンゾフェノンについては, 10μg/mlにおいて弱いプロモーション活性が認められた.
  • エヌ ・ ハナ, エイ ・ アール ・ チャウドハリー
    原稿種別: 原著
    2006 年28 巻2 号 p. 157-171
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    鉛は工業的に重要な重金属の一つで, バッテリーや塗料工場労働者の男子に生殖障害を引き起こすことが知られているが, ヒトの精子の形態と機能に対する影響に関する情報は限られている. 従って, これらの労働者における精子の形態と機能に対する鉛の影響を研究することは重要である. 精子の蛋白と核酸濃度の低下を伴う乏精液症と精子DNAの高倍数性の割合から, 職業性の鉛曝露によって, 精子細胞の産生が低下する事が示唆される. 精子の活動性の低下, 高濃度のマロンディアルデヒドと精子細胞表面の障害を示唆する精液アスコルビン酸レベルの変化を伴う低浸透圧下での膨化した精子の割合の増加は鉛曝露による膜脂質の過酸化の上昇と非酵素的抗酸化防御の低下によるものと考えられる. 精子膜表面の変化はまた, 走査電子顕微鏡により明らかにされ, 原子間力顕微鏡によりさらに確実にされた. 精液粘度の低下と運動能力を失った精子を含む各方向と前方への運動性の低下から, 鉛曝露を受けた労働者での精子の活動性の遅延が示唆される. このことは精液のフルクトースレベルの上昇と精子のATPaseの活性の低下によりさらに支持される. 奇形精子の割合の増加もまた, 血液と精液中の鉛濃度レベルの上昇と関連がある. 従って, これらの結果からバッテリーや塗料工場労働者では鉛は精子数に影響を与えるのみでなく, 精子の形態, 膜の構造, 運動や機能にも障害を与えることが示唆される.
  • 村山 留美子, 後藤 純雄, 中島 大介, 藤巻 秀和, 渡辺 征夫, 嵐谷 奎一, 内山 巌雄
    原稿種別: 症例報告
    2006 年28 巻2 号 p. 173-183
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    室内空気中のベンゼン, トルエンおよびo-, m-, p-キシレンの経気道曝露について, 呼気と吸気の濃度差を用いた取り込み量とその曝露前後の血液および尿中濃度測定値との関係について検討を行った. その結果, 比較的高濃度のこれらの化合物に曝露した場合の経気道吸収は初期に急激な上昇を示すが, 数時間後には低下する傾向にあることなどが認められた. また, 曝露開始3時間の血液中および尿中の当該物質の濃度上昇が確認された. これらの結果から当該物質の経気道曝露状況は呼気および吸気中濃度の測定値より簡易に推定し得ることが示唆された.
  • 谷川 隆久, 岡田 洋右, 田中 良哉
    原稿種別: 症例報告
    2006 年28 巻2 号 p. 185-191
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    甲状腺眼症はバセドウ病でよく認められる病態の一つである. グルココルチコイド療法と放射線療法はよく用いられ, 最も有効な治療であるが両方の治療に抵抗性の症例もしばしば経験する. 我々はこのような難治性の甲状腺眼症にシクロフォスファミドパルス療法が有効であった症例を経験したので報告する. 症例は31歳の女性でバセドウ病発症時に眼症を伴っており, 甲状腺ホルモンが正常化した後にも症状が持続していたため, グルココルチコイドパルス療法と放射線療法を行った. 一旦は改善したが甲状腺刺激型受容体抗体の抗体値が高値となり, 2ヵ月後には眼症は再度, 悪化したため, シクロフォスファミドパルス療法を4回行ったところ症状は改善し, 抗体値も正常化した.
  • 小田原 ゆう子, 村谷 哲郎, 塩崎 薫, 小林 とも子, 川﨑 謙一, 和田 明子, 本田 雅久, 重高 正行, 松本 哲朗
    原稿種別: 原著
    2006 年28 巻2 号 p. 193-201
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    北部九州・山口地区におけるEscherichia(E. )coli O157およびverotoxin(VT)産生E. coliの性状および抗菌薬感受性状況を明らかにするために, 1997年〜2005年までに便より分離されたE. coli O157 50株, VT産生E. coli O26 3株, VT産生E. coli O111 1株の計54株を用い検討を行った. O157 50株中49株(98%)はH7, O26 3株中2株はH11, 1株はuntypableであった. すべての株はcephem系およびfosfomycin(FOM), sulfamethoxazole-trimethoprim(ST)合剤に対して感受性を示した. Tetracycline耐性株は13株存在し, 5株はtetA, 7株はtetB保有株であった. Amoxicillin耐性8株は, いずれもTEM-1保有株であった. Nalidixic acid(NA)およびfluoroquinolone 6剤に対し低感受性株を含む耐性株は存在しなかった. Kanamycin耐性株, FOMおよびNA低感受性株も報告されていることから今後の動向には注意を要し, 腸管出血性大腸菌の薬剤感受性調査は引き続き重要であると考えられる.
  • 小嶋 純
    原稿種別: 論説
    2006 年28 巻2 号 p. 203-207
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    我が国の粉じんの管理濃度および許容濃度は粉じん中の遊離けい酸含有率(Q)によって決定される. 平成16年度末まで管理濃度は許容濃度と基本的に同一式(=2.9/(0.22・Q+1))で定義されていたが, 平成17年2月(平成17年4月1日以降適用)の改定により, この定義式に米国産業衛生専門家会議(American Conference of Governmental Industrial Hygienists; ACGIH)の勧告値(Q=0で3mg/m³, Q=100で0.05mg/m³)を取り入れて改変した式(=3.0/(0.59・Q+1))に代わった. 本稿では, ACGIHないし米国・国立労働安全衛生研究所(National Institute for Occupational Safety and Health; NIOSH)が定める遊離けい酸に対する規準値および許容濃度と新たに改定された管理濃度を比較し, さらに遊離けい酸分析法の一つであるりん酸法の分析誤差が管理濃度におよぼす影響について検証した. 検証の結果, 熱りん酸に対して難溶な非晶質シリカの混在により管理濃度が著しく過小に決定される場合のあることが明らかとなった.
  • 浦本 秀隆, 岩重 淳司, 鏡 誠治, 塚田 順一
    原稿種別: 論説
    2006 年28 巻2 号 p. 209-215
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    近年, 世界的に医療費抑制の傾向にあり, 我が国でも入院医療の包括化など医療保険改革が進められている. 医療機関において在院日数を短縮化し入院治療費を削減することにより, 経営の健全化に努めることは重要な課題である. このような背景の中で近年, 外来化学療法は着目されている. その理由は, 患者のquality of life (QOL) の向上, 副作用の少ない新規抗癌剤の開発, 入院ベッドの効率的運用, 医療経済の効率化などがあげられる. 癌化学療法は従来, 患者にとって肉体的, 精神的, 経済的にも苦痛を伴った. 本稿では外来化学療法の医療経済効果を概観する.
  • 久保 陽子, 金山 正子, 米田 晴美, 渋田 亜希子, 森田 祥子
    原稿種別: 報告
    2006 年28 巻2 号 p. 217-227
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 看護学生の看護診断プロセスを明らかにすることである. 対象は精神看護学実習でうつ病患者を受け持った看護学科4年生20名とした. 学生の実習記録から看護診断名決定の根拠とした情報を抽出し, North American Nursing Diagnosis Association (NANDA)の看護診断と診断指標・関連因子に基づきカテゴリーに分類した. その結果, 学生は看護診断名を決定する際に患者の訴えだけを重視し, 根拠となる客観的情報収集が不十分な傾向があることがわかった. 情報不足の原因として, 学生の知識不足, 情報収集の機会の不足があげられた. 以上のことより, 教員は学生が多角的な視点を持って情報収集できるよう指導していくことが必要である. 今後の指導方針として, 1. 病態に関する基礎知識, 看護診断名決定の際の原因または関連因子の確認, 2. 病棟スタッフと学生の調整, 3. 学生主体のカンファレンスの進行についてアドバイスが必要である.
  • 矢野 純子, 居林 晴久, 西山 知宏, 田中 政幸, 佐藤 茂夫, 酒井 和代, 松田 晋哉, 小林 篤, 矢倉 尚典
    原稿種別: 報告
    2006 年28 巻2 号 p. 229-237
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    2006年4月から実施された介護保険新予防給付に先立ち, 鹿児島県離島において筋力向上器械を使用した高齢者の運動器の機能向上プログラムを3ヵ月間実施した. その前後に行った体力測定, 生活習慣・日常生活動作(Activities of Daily Living: ADL)・手段的日常生活動作(Instrumental Activities of Daily Living: IADL)調査, 改訂版Frenchay Activities Index自己評価法の結果, 体力測定の内, 筋力, 歩行能力, 全身協調性は有意に向上し, その他の指標, ADL, IADLには有意差は見られなかった. この理由としては例数が少なく筋力の向上が生活全体の活動量の増加に繋がっていないことが示唆された.
  • 芳川 一郎
    原稿種別: 報告
    2006 年28 巻2 号 p. 239-240
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 産業医科大学
    原稿種別: 報告
    2006 年28 巻2 号 p. 241-244
    発行日: 2006/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
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