Journal of UOEH
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28 巻, 3 号
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  • 秋山 幸雄, 嵐谷 奎一, 河野 和歌奈, 欅田 尚樹
    原稿種別: 原著
    2006 年28 巻3 号 p. 245-252
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    環境中たばこ煙(ETS)曝露の指標としての尿中ニコチンおよびその代謝産物の妥当性を検討した. 10名の被験者をETSに曝露後尿を採取し, 尿中のニコチン, コチニン, 3'-ハイドロキシコチニンを測定した. ニコチンとコチニンはすべての被験者の尿から3'-ハイドロキシコチニンは10名中9名の尿から検出された. これら3物質は, ETS曝露の指標として有用である. 3'-ハイドロキシコチニンが検出されなかった被験者は10名中1名であり, ニコチンの代謝能力に関係していることが示唆される. 3'-ハイドロキシコチニンが検出された9名の被験者において, ニコチンおよびコチニン濃度は曝露後に上昇し, 2時間後に最大となり, その後減少した. 3'-ハイドロキシコチニンは, 曝露3時間後の尿から検出され始め, 曝露終了72時間後まで排出が継続した.
  • 寶珠山 務, 潘 國偉, タナカ 千恵子, 馮 毅平, 于 連政, 劉 鐵夫, 劉 黎明, 花岡 友之, 高橋 謙
    原稿種別: 原著
    2006 年28 巻3 号 p. 253-263
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    製鉄業従事者の疫学研究では適切な曝露評価が必要とされるが, 先行研究ではこれをしばしば欠いて来た. 我々は1980〜1993年の14年間の追跡を伴う中国の某製鉄所における後ろ向きコホート研究を行った. その際, 先ず生涯職種の代用指標として, 追跡終了時に現役だった場合はその時点の職種, 退職または死亡していた場合は最も長く従事した職種を労働者ごとに特定し, 次に, それを職業曝露連関表に当てはめて, 曝露評価を実施した. 合計147,062名のコホート構成員の内, 男性52,394名(43%)と女性5,291名(21%)が粉じん, シリカ, PAH(多環系芳香族炭化水素), 一酸化炭素, 温熱など15種類の作業要因のいずれかへの曝露を有していた. 2,104名の無作為抽出標本における単一職種曝露評価の結果と実際に従事したすべての職種での結果とを比較したところ, 前者の曝露者の割合は後者より12-14%低くなっていた. 本研究では, 曝露の定性評価による過小推定および喫煙と飲酒習慣に関する情報の欠損という限界はあるものの単一職種による作業曝露連関表を用いた曝露評価の有効性が示唆された.
  • 岡田 和将, 山下 優毅, 辻 貞俊
    原稿種別: 原著
    2006 年28 巻3 号 p. 265-275
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    てんかん患者や種々のてんかんモデル動物において脳内のサイトカインやcyclooxygenase (COX)-2が増加していることが報告されている. 本研究では, テレピン油投与で誘導した炎症反応がおよぼす遺伝性てんかん(El)マウスのてんかん現象に対する影響を検討した. てんかん発作のパラメーターとして発作誘発閾値(痙攣誘発に必要な抛り上げ回数), 痙攣持続時間, 痙攣後意識混濁時間(痙攣終了から完全に回復するまでの時間)を解析した. また脳内のinterleukin (IL)-1β, IL-6, COX-2のmRNAをRT-PCR法で解析した. IL-1β, IL-6, COX-2のmRNA発現はてんかん発作前と発作24時間後で変化はなかったが, テレピン油投与24時間後には全て増加した. テレピン油投与24時間後に発作を誘発した場合, 痙攣後意識混濁時間は投与前と比較して有意に延長した. 発作誘発閾値と痙攣持続時間には有意差はなかった. 痙攣後意識混濁時間の延長はインドメタシンの前投与により抑制されたが, インドメタシン投与はIL-1β, IL-6, COX-2のmRNA発現には影響しなかった. これらの結果からE1マウスのてんかん現象において, COX-2によって誘導されるプロスタグランデインは痙攣後意識混濁時間の維持に重要であることが推測される.
  • 李 泰成, 小野 克重, 宮本 伸二, 葉玉 哲生, 有田 眞
    原稿種別: 原著
    2006 年28 巻3 号 p. 277-286
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    1982年にFenwickらによって初めて報告されて以来, 電位依存性L型Caチャネルの電位依存性電流増幅機構の詳細が数多く報告されて来た. 本研究ではL型Caチャネルのα1cサブユニットとα1c/βサブユニットからなる発現系を用い, サブユニットに依存する電位依存性電流増幅機構の解明を試みた. さらに, 定常状態不活性化と電位依存性電流増幅機構をそれぞれの電位依存性を利用して分離した. その結果, 1. βサブユニットはα1サブユニット電流を増大させ, その電位依存性を過分極側に偏位させる, 2. α1サブユニットチャネルとα1/βサブユニットチャネルは通常の2連刺激によって完全には不活性化されず, 4割程度は不活性化されない成分として残存する, 3. α1サブユニット単独構造のチャネルで電位依存性電流増幅機構が発現し, サブユニットはこの増幅機構に対して何らの修飾機構を有さないなどの分子機構が明らかになった.
  • 浦本 秀隆, 鏡 誠治, 岩重 淳司, 塚田 順一
    原稿種別: 総説
    2006 年28 巻3 号 p. 287-294
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    乳癌はホルモン依存性癌であり, その増殖や進展にestrogenが深く関与している. Estrogenはestrogen receptor (ER)と結合後, 様々な標的遺伝子を誘導し乳癌細胞の増殖を促す. 従って乳癌における内分泌療法はestrogen作用の遮断を目的とする. Estrogenの供給遮断としてluteinizing hormone releasing hormone (LH-RH) analogueやaromatase inhibitor (AI)が, ER阻害に対してtamoxifen (TAM)が, また抗estrogen作用としてmedroxyprogesterone acetate (MPA)が現在用いられている. 最近の臨床試験の結果を踏まえて乳癌における内分泌療法を論説する.
  • 實崎 美奈, 阿南 あゆみ, 福澤 雪子, 河内 しのぶ, 金山 正子
    原稿種別: 報告
    2006 年28 巻3 号 p. 295-304
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    少子化により乳幼児との接触機会が減少している近年, 臨地実習指導に活かすため看護学生の対児感情および母性理念に影響を与える因子を明らかにすることを目的とし, 看護系大学に在学中の学生278名を対象に, 講義・実習などの学習進度や同居者の有無, 乳幼児との接触経験の有無などの生活背景, 花沢の対児感情尺度28項目および母性理念質問紙27項目から構成した無記名自記式による質問紙調査を行い, SPSS 12.0Jを用いて分析した. 有効回答数121名(43.5%)の結果, 年少者との同居や乳幼児との接触経験などの生活背景は対児感情および母性理念に影響を与えていなかった. しかし学習進度では小児・母性看護実習群は非実習群に比べて母性理念の否定得点が有意に低かった. これらのことから小児・母性看護実習において意識的, 能動的に乳幼児や母親と関わる経験が学生の母性理念に影響を与えていると考えられる.
  • 柴田 弘子, 松永 京子
    原稿種別: 報告
    2006 年28 巻3 号 p. 305-326
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    成人看護学実習において, 糖尿病網膜症眼球模型を用いた患者教育に関する学生指導を行った. 対象学生は看護大学4年生で, 臨地実習教育分析フォームを用いて, 教師の学生指導計画, 指導過程を質的解釈的に分析し, 学生の実習目標および実習課題の達成状況の評価を行った. その結果, 教師は患者の理解, 学生の内発的動機づけに悩みつつ学習者としての学生の特性を判断し教材化を行い, 時には指示的に関わりながら授業としての実習指導を展開していることがわかった.
  • 丹野 恵一, 渡部(塚野) 早織, 本田 弘志, 門脇 正史, 中田 康夫, 渡部 眞
    原稿種別: 報告
    2006 年28 巻3 号 p. 327-336
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    本研究は, 女子大学生のごみの分別方法に対する意識, ごみ減量化に関する自治体からの情報提供に対する認識, ごみ減量化の必要性に対する意識, ごみ減量化とダイオキシン問題に対する意識の経年的変化について知るため, A看護大学生を対象に1999年〜2004年の6年間調査した. その結果, 女子大学生は, ごみ減量化を進めるためにごみを細かく分別することの必要性を認識しており, その意識には経年的変化が無かった. ごみ減量化に対する自治体からの情報が少ないと感じ, ごみ分別に対する自治体からの情報提供を望んでいた. また, 女子学生のダイオキシン問題への関心は1999年の94.7%をピークとして少しずつ低下したが, 2004年において76.5%の学生が関心を持っていた. さらに, ダイオキシン排出抑制に向けたごみ減量化の必要性の認識度は, 2004年度で90%以上に達し依然高いことがわかった.
  • 河内 しのぶ, 福澤 雪子, 濵田 裕子
    原稿種別: 報告
    2006 年28 巻3 号 p. 337-348
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    K市における保育士の統合保育(障害児保育の一形態)に関する認識に影響を与える要因を明らかにし, 今後の支援について示唆を得ることを目的としてアンケート調査を行った. 対象はK市の保育所・保育園に勤務する統合保育の経験がある保育士である. 有効回答は317名(67.9%)から得られた. その結果, 統合保育を実践することは, 保育士の成長や保育の楽しさに繋がると捉えられている傾向が見られた. 一方統合保育に対する負担感は, 40代の保育士の方が20代の保育士より強かった. また, 情緒障害児保育経験の有る保育士と聴覚障害児保育経験の有る保育士も未経験の保育士より負担感が強く, 特に障害についての専門的知識や関わり方を身につけるための支援や保育士に掛かる負担感および障害児保育への不全感に対する支援の必要性が示唆された.
  • 合志 清隆
    原稿種別: 報告
    2006 年28 巻3 号 p. 349-352
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 産業医科大学
    原稿種別: 報告
    2006 年28 巻3 号 p. 353-356
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 産業医科大学
    2006 年28 巻3 号 p. 357-358
    発行日: 2006/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
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