Journal of UOEH
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29 巻 , 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 山本 華代, 泉 博之, 神代 雅晴
    原稿種別: 原著
    2007 年 29 巻 1 号 p. 1-26
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 単純繰り返し作業において作業者の能力と作業の時間的制約のバランスが作業者におよぼす影響を明らかにすることである. 本研究では, 同一のパターン認識課題について制限時間の設定が異なる三条件を用意した(各被験者の能力に合わせた制限時間, 被験者全員一律の比較的厳しい制限時間, 被験者全員一律の比較的緩い制限時間). これら三条件について, 作業パフォーマンス, 主観的指標, 生理的指標(脳波, 心電図)の比較を行った. その結果, 能力の異なる作業者に対して一律の制限時間を課す場合には, 作業パフォーマンスと作業者の心理的影響における個人差が大きいことが示された. 一方, 作業者に対して一律の制限時間を課す場合でも十分な余裕を設ければ, タイムプレッシャーによる悪影響が小さいことが示された. また, 脳波についての検討から時間的制約の課し方により作業への注意集中の時間的変化のパターンが異なることが示された.
  • 山田 晋平, 三宅 晋司
    原稿種別: 原著
    2007 年 29 巻 1 号 p. 27-38
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    精神作業に伴う心身の変化を包括的に捉えることを目的とし, 長時間暗算の生理指標, 主観指標, 作業成績におよぼす影響の検討を行った. 15名の男子学生に暗算作業を10分間6試行計1時間行わせ, その前後に5分間の安静を取らせた. 各試行後と前後の安静後にフリッカー値の測定, ヴィジュアルアナログスケールを用いた疲労の程度, 疲労に関する気分, 自覚症調べの評価を行った. また, 疲労に伴って生じる音声のカオス特微量の変化を検討する目的で各試行後と前後の安静後に単音節の語(あ, い, う, え, お)を発話させ音声の録音を行った. さらに, 全試行終了後にNational Aeronautics and Space Administration-Task Load lndex(NASA-TLX)にて主観的ワークロードを評価させた. 作業中および作業前後の安静時においては, 心電図, 指尖容積脈波, 皮膚電導水準, 鼻尖部皮膚組織血液量, 呼吸を測定し, 自律神経機能の評価を行った. また10分間での回答数, 正答率および平均難易度を作業成績とした. 1時間の暗算作業により主観的疲労感の増加が示されたが, 作業成績の低下は認められなかった. また交感神経系の亢進が認められた.
  • 福田 和正, 市原 剛志, 郡山 一明, 谷口 初美
    原稿種別: 原著
    2007 年 29 巻 1 号 p. 39-49
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    2006年産業医大病院の地下ピット工事作業に伴う汚泥からの細菌感染症予防のため, 168 rRNA 遺伝子を用いた遺伝子工学的手法により細菌叢解析を行った. サンプルとしてピット内5箇所の汚泥を用いた. 全菌数は1.9×107~4.4×108 cells/g であった. 約90クローンについて菌叢を解析した結果, 登録されている細菌の基準種と97%以上の相同性を示し, 種レベルでの推定が可能な菌の割合が9〜19%で. 80%以上は相同性が低く菌種の推定までは不可能な菌であった. その中で病原菌と報告されているものとしてレジオネラ属菌が2つのサンプルでそれぞれ1クローン(約1%)ずつ検出され, 抗酸菌が1サンプルで1個検出された. これは通常の土壌でも検出される頻度であり, 細菌感染の危険性は特別に高くはないと判断された.
  • 福田 和正, 市原 剛志, 上田 直子, 郡山 一明, 小川 みどり, 谷口 初美
    原稿種別: 原著
    2007 年 29 巻 1 号 p. 51-62
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    2006年5月に採取した北九州市洞海湾湾口から湾奥まで8地点での底泥サンプルについて, EtBr蛍光染色法による全菌数測定および16S rDNA解析による細菌叢調査を行った. 全菌数はいずれの地点でも同程度で, 2.6×108~6.4×108 cells/g であった. 細菌叢については, 基準種と97%以上の相同性を示すものは3~22%で未知菌種が多いことが示唆された. 病原細菌と98%以上の相同性を示すものはVibrio属菌8クローン, Staphylococcus属菌1クローン, Mycobacterium属菌2クローンが検出されたが, 検出頻度は4%未満で低かった. すべてのサンプルから硫酸還元菌(10.9~30.5%)およびイオウ酸化細菌(19.6~25.1%)が高頻度に検出され, 陸上の土壌細菌叢と顕著に異なることが明らかになった.
  • 村田 宏爾, 戸倉 新樹
    原稿種別: 総説
    2007 年 29 巻 1 号 p. 63-71
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    尋常性ざ瘡すなわちニキビは非炎症性機序・炎症性機序の二面性をもつ疾患であり, それぞれに配慮した治療が必要である. 非炎症性機序は毛包性角化による面皰形成であり, 炎症性機序はそれに引き続いて起こる複雑でしかもニキビに特徴的な炎症性連鎖である. 従ってニキビの病態は単なる毛穴の詰まりや細菌感染でなく, 毛包組織障害およびそれに付随する種々の炎症である. 最近の知見として, ニキビに用いられる抗菌剤には, 抗菌作用以外に抗炎症作用があり, それがニキビに奏効する理由となっていることが明らかとなった. 外用剤として使用されるナジフロキサシン, クリンダマイシン, 内服薬としてのマクロライド系, テトラサイクリン系, ニューキノロン系薬剤には, 種々の抗炎症作用・免疫調整作用があり, これがニキビ生成機序の各ステップを抑制するのである.
  • 阿南 あゆみ, 山口 雅子
    原稿種別: 総説
    2007 年 29 巻 1 号 p. 73-85
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    親が子供の障害を受容して行く過程に関する文献的検討を行った結果, 障害の診断を受けてから, 親の心の軌跡に焦点を当てた段階説と慢性的悲哀説の2説が報告されている. 段階説の概略は, 親が子供の障害を受容して行く過程は長期に渡り紆余曲折があるが, いずれは必ず障害のある我が子を受容するに至るとする説である. 一方慢性的悲哀説は, 親の悲しみは子供が生きている限り永遠に続き, 子供の成長に伴う転換期において繰り返し経験され続け, 悲しみに終わりはないとする説である. さらにわが国においては, 2説を包括する形の障害受容モデルもあり, 研究者による分析方法や解釈の仕方に違いが見られる. 障害を持つ子供の支援に携わる医療者は, 主たる養育者である親が子供の障害を受容して行く過程を理解し, さらに2説の枠組みだけではなく親の養育体験全体を捉えることが必要であり, 今後さらなる体系的研究が望まれる.
  • 浦本 秀隆, 柴木 千賀子
    原稿種別: 短報
    2007 年 29 巻 1 号 p. 87-90
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    現在, 年間総死亡の約3割が悪性新生物により, その数は年々増加している. 新規抗癌剤の開発, 臨床腫瘍学の進歩といった背景の中で, 次第に治療は外来で施行されるようになった. 今後, 癌治療を継続しつつ就業する従業員の増加が予想される. 本稿では事業所における産業医による癌への対応について論説する.
  • 芳川 一郎
    原稿種別: 報告
    2007 年 29 巻 1 号 p. 91-92
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 産業医科大学
    原稿種別: 抄録集
    2007 年 29 巻 1 号 p. 93-130
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
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