近年, 人とコンピュータとの親和性は向上し続けている. 反面, 長時間の連続使用が可能になり精神的疲労が新たな問題となりつつある. 本研究は, 精神的疲労の評価方法を一般化することを目的として, 生理指標の解析手法として生体信号から独立成分分析(Independent Component Analysis: ICA)を用いて疲労の状態をより明確に示す信号を抽出する方法を検討した. 10名の男子大学生にVDT作業を模擬した計算作業課題を30分間負荷し, その後30分間安静にさせ, 作業成績, 疲労感, 複数の生体信号を測定し, 得られた生体信号からICAにより独立成分を抽出した結果, 主観的疲労感と相関を示し, 作業負荷・負担, 疲労, ストレスなどに関連すると考えられた. 一般的な疲労の特徴との関連についてはICAに投入する生体信号などについてさらなる検討が必要である.
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