急性期病院である産業医科大学病院においてリハビリテーション部の理学療法士6名が10名となり, この4名増員が患者動態におよぼす効果について, 患者データの集計により比較検討を行った. 対象患者は増員前後のそれぞれ1年間に理学療法が新規に処方された入院患者であり, 増員前の2008年10月〜2009年9月が1,715人, 増員後の2009年10月〜2010年9月が2,032人であった. その結果, 増員後に新患処方人数が317人, 訓練実施延べ患者数が4,536人および病室訓練実施延べ患者数が3,341人増加した(Wilcoxon検定,
P<0.05). また, 理学療法士の増員により, 患者一人当たりの訓練量が増加し, 理学療法を実施した転院患者の在院日数が5.9日短縮した(
t 検定,
P<0.05). 今回の結果より, 理学療法士増員による患者動態への効果は, より多くの患者に, より多くの訓練量を実施することができ, さらに転院患者の在院日数を短縮する可能性があると考えられた.
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