Journal of UOEH
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33 巻, 3 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 花桐 武志, 小野 憲司, 桒田 泰治, 竹中 賢, 岡 壮一, 近石 泰弘, 重松 義紀, 永田 好香, 下川 秀彦, 中川 誠, 浦本 ...
    原稿種別: 原著
    2011 年33 巻3 号 p. 205-216
    発行日: 2011/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    Topoisomeraseは, DNAの複製, 転写, 組み換え, 修復が行われる時に生じる2重らせん構造のねじれや歪みを解消する生細胞にとって欠くことのできない酵素である. 食道癌におけるTopoisomerase-ⅠおよびTopoisomerase-Ⅱα の発現と臨床病理学的因子との関係を検討した. 食道扁平上皮癌に対して完全切除の施行された29例において, 免疫組織学的染色法にてその発現を解析した. Topoisomerase-ⅠおよびTopoisomerase-Ⅱα の高発現の症例は, それぞれ48.7%および55.2%であった. 臨床病理学的因子(分化度, 深達度, リンパ節転移の有無, 予後)については, 高発現群, 低発現群での差は認められなかった. しかし, Topoisomerase-ⅠおよびTopoisomerase-Ⅱα の発現の程度は, 有意な正の相関が認められた. 今回の検討では, 食道癌においてTopoisomeraseの高発現が認められ, Topoisomeraseの阻害剤の食道癌における効果予測因子としてのTopoisomeraseの発現の意義に関する今後の臨床試験が期待される.
  • 山本 淳考, 高橋 麻由, 中野 良昭, 齋藤 健, 北川 雄大, 植田 邦裕, 宮岡 亮, 西澤 茂
    原稿種別: 症例報告
    2011 年33 巻3 号 p. 217-223
    発行日: 2011/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    48歳および73歳の女性. 片側の視力障害を主訴として来院. 入院時, 頭部磁気共鳴画像(Magnetic resonance imaging)所見では, 傍鞍部に髄外病変を認めた. Contrast enhanced fast imaging with steady-state acquisition (CE-FIESTA)法では, 腫瘍により圧迫され包囲された視神経を描出していた. 術中の視神経損傷を避ける目的に, 術中早期に視神経の除圧を図った. 2名の患者は, 視神経障害から回復し, その他の術後神経脱落症状は認めていない. CE-FIESTA法は, 頭蓋底部に発生した髄膜腫患者における視神経を評価するための画像手段として, 極めて有用である. また, 視神経障害を呈する髄膜腫患者においては, 術中早期に視神経の減圧を図ることが, 重要である.
  • オーク チュル ホ, ジャーン タエ ヲン, ジャン マーン ホン, チュン ボン クヲン, ウィルソン ドナルド
    原稿種別: 症例報告
    2011 年33 巻3 号 p. 225-230
    発行日: 2011/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    75歳の男性が7日間続く労作性呼吸困難を主訴に来院した. 胸部X線写真では右気胸が認められた. 入院第1日目に胸腔ドレーンを挿入し, 7日目には再度これにタルクによる硬化療法と低圧吸引とを加えて施行したが, いずれも気漏を改善させることができなかった. そこで14日目に胸腔鏡下胸膜癒着術を施行したところ気胸が改善した. 今回, 我々はタルクによる胸腔鏡下胸膜癒着術により治療された難治性気胸の稀な症例を報告する.
  • 兼城 勇子, 古田 奈美, 牧野 健一郎, 和田 太, 蜂須賀 研二
    原稿種別: 技術報告
    2011 年33 巻3 号 p. 231-236
    発行日: 2011/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    近年, カーボン製装具が臨床に応用され始めているが, 全国的な製作状況や評価, 製作時の工夫や問題点など実態は明らかではない. カーボン製装具の現状を明らかにする目的で, 日本義肢協会加盟全社(310社)を対象に無記名による調査を行った. 232社から回答があり, 77社でカーボン製装具を取り扱っていた. 52社がカスタムメイドの経験があり, 155社は取り扱いがなかった. カスタムメイドの製作数は829本/5年間であり, 取り扱いや製作には地域差を認め, 1社あたり平均12本/5年間であった. カーボン製装具の利点として軽量, 適合が良い, 外観, 高強度があり, 欠点として高価, 高コスト, 黒色, 製作期間, 高い製作技術が指摘された. また, カーボン繊維の飛散, 掻痒感など健康への影響を懸念する声を認めた. カーボン製装具の全国的な普及には加工しやすい低価格のカーボン素材の開発, 製作技術の向上, カーボン繊維の産業医学的問題の検討も必要である.
  • 川波 祥子, 井上 仁郎, 高橋 公子, 堀江 正知
    原稿種別: 原著
    2011 年33 巻3 号 p. 237-245
    発行日: 2011/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    電話交換手がヘッドホンから曝露される音圧を, 人工耳および音響測定用マネキンを用いた2段階の方法で測定した. スクリーニングとして実施した人工耳による測定では, 非通話時間を含む8時間の等価音圧レベル(Leq)が81.5dB, 通話時間のみのLeqが89.3dBと高かった. そこで, より作業者のヘッドホン着用に近い状態で測定でき, 鼓膜付近での測定値を外耳道入口での音圧に換算可能なマネキンによる測定(ISO11904-2)を行ったところ, A特性による日本産業衛生学会の等価騒音レベル(LAeq)の許容基準と比較すると得られた修正LAeqは非通話時間を含む8時間で68.3dB, 通話時間だけでは76.6dBであり許容基準を下回った. 今回のような静かな作業場(51.3dBA)での通信業務では, 80dB未満の音声でも良好な信号雑音(S/N)比が得られ, 聴力への影響は小さいことが確かめられた. また, 通話相手の性別, 電話機の種類による曝露音圧の有意差はなかった.
  • 江口 泰正, 太田 雅規, 大和 浩
    原稿種別: 論説
    2011 年33 巻3 号 p. 247-253
    発行日: 2011/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    現在, 職場における健康保持増進の取り組みとしてもっとも多い内容は, 「労働者健康状況調査結果の概況」(厚生労働省2008)によると「健康相談」であるが, 2番目に多いのは「職場体操」である. 一人でも, あるいは集団でも手軽にできる「体操」は労働者に受け入れられやすく, また継続もしやすいことから, ストレッチングは職場体操としても様々な形で実施されている. しかし, 近年その効果に関して否定的な文献も多くなってきた. そこで, 総説論文を中心に調査したところ, 静的ストレッチング(static stretching)直後における筋パワー系運動(muscle strength/force and isokinetic power)のパフォーマンスはむしろ低下, 運動後の筋肉痛の予防にはならないことも明らかにされている. 「職場体操」の目的は様々であるが, ストレッチングを職場体操として選択する場合には, その目的に応じたやり方を考慮する必要がある.
  • 小田 桂士, 川波 敏則, 矢寺 和博, 生越 貴明, 神崎 未奈子, 長田 周也, 西田 千夏, 山崎 啓, 石本 裕士, 迎 寛
    原稿種別: 症例報告
    2011 年33 巻3 号 p. 255-261
    発行日: 2011/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    症例は78歳女性. 2003年に前医にて特発性間質性肺炎と診断され, プレドニゾロン内服が開始されたが緩徐に呼吸不全が進行し, 2007年には在宅酸素療法が導入され, 外来通院していた. 2010年4月X日に転倒し, 同日に左大腿骨頸部骨折の治療目的で当院に救急搬送された. 入院時, 呼吸状態は比較的安定していたが, 第2病日から急激な悪化を認め, 第4病日に人工呼吸管理を要した. 間質性肺炎の急性増悪が疑われたが, D-dimer値の経時的な上昇や, 眼瞼結膜や頸部の点状出血斑, 気道検体から肺胞マクロファージの脂肪滴の貪食像を認めたことから, 大腿骨頸部骨折に伴う脂肪塞栓症候群と診断した. 呼吸管理に加え, ステロイド治療, シベレスタットナトリウムの投与により, 呼吸状態の改善を認め, 第21病日に退院となった. 本症例は, 特徴的な皮膚・粘膜所見などの丁寧な診察および気道検体からの肺胞マクロファージの脂肪滴貪食像が鑑別診断に有用であった.
  • 舌間 秀雄, 明日 徹, 中元 洋子, 木村 美子, 和田 太, 蜂須賀 研二
    原稿種別: 調査
    2011 年33 巻3 号 p. 263-268
    発行日: 2011/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    急性期病院である産業医科大学病院においてリハビリテーション部の理学療法士6名が10名となり, この4名増員が患者動態におよぼす効果について, 患者データの集計により比較検討を行った. 対象患者は増員前後のそれぞれ1年間に理学療法が新規に処方された入院患者であり, 増員前の2008年10月〜2009年9月が1,715人, 増員後の2009年10月〜2010年9月が2,032人であった. その結果, 増員後に新患処方人数が317人, 訓練実施延べ患者数が4,536人および病室訓練実施延べ患者数が3,341人増加した(Wilcoxon検定, P<0.05). また, 理学療法士の増員により, 患者一人当たりの訓練量が増加し, 理学療法を実施した転院患者の在院日数が5.9日短縮した( t 検定, P<0.05). 今回の結果より, 理学療法士増員による患者動態への効果は, より多くの患者に, より多くの訓練量を実施することができ, さらに転院患者の在院日数を短縮する可能性があると考えられた.
  • 産業医科大学
    原稿種別: プログラム
    2011 年33 巻3 号 p. 269-270
    発行日: 2011/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
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