Journal of UOEH
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4 巻, 2 号
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  • 岡井 康二, 山口 泰典, 中村 弘
    原稿種別: 原著
    1982 年4 巻2 号 p. 133-138
    発行日: 1982/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    西洋ワサビパーオキシダーゼは. 現在, 細胞生物学などの分野において細胞追跡あるいは酵素抗体法などに使われる重要なマーカーエンザイムとして知られている. しかし現在用いられている諸方法をより選択的かつ正確な方法とするために著者らは, 本酵素のアイソザイムに対して特異的に反応する抗体の作成を試みた. 本酵素に対する市販の抗血清は, 種々のアイソザイムを特異的に識別できなかったが, 本酵素を免疫したマウスの脾細胞とミエローマ細胞をポリエチレングリコールにより融合させアイソザイムに特異的な抗体を産生する細胞株の作成に成功した. 作成された抗体は, アイソザイム・タイプVIIIにのみ選択的に反応しその酵素活性を抑制した.
  • ―とくにα1-酸性糖タンパク, α-マクログロブリンならびにコラーゲン分解能について―
    田岡 賢雄
    原稿種別: 原著
    1982 年4 巻2 号 p. 139-156
    発行日: 1982/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    肝硬変患者では血清中のタンパク結合糖質はヘキソース・ヘキソサミン・シアール酸などすべて減少しているがフコースだけは増加している. しかるに原発性肝癌患者(その大部分はへパトーマ)ではこれらタンパク結合糖質はすべて増加しており, とくにシアール酸とヘキソースにおいてその傾向が強い. この傾向は転移性肝癌においてもみられ, この場合はヘキソースの増加が著しい. 一方, 肝癌患者の血清中にはα1-酸性糖タンパク(α1-AG), α1-アンチトリプシン(α1-AT), ハプトグロビン(Hp), セル口プラスミン(Cp)などが増加しており, α2-マクログロブリン(α2-M)は減少している. In vitroの実験でリンパ球培養濾液中へのα1-AGの添加はPHAやPWMなどmitogenによるリンパ球芽球化率を著明に抑制することより, in vivoにおいてもその血清中における増加は, hostの細胞性免疫を抑制しているものと推定され, これが担癌生体における癌の進展に促進的に作用している可能性がある. さらにコラゲナーゼ・プラスミン・ストレプトキナーゼなどの蛋白分解酵素は担癌生体において癌の発育に促進的に働くことが従来より知られているが, α2-M(ラットではα1-M)はこれら蛋白分解酵素をmaskし不活化する性質がある. 担癌生体における血清中α-M(α2-M, α1-M)の減少は生体の合目的性に基づく蛋白分解酵素不活化のための消費の結果とも考えられる. ヒト肝癌ならびにラットの3'-メチルDAB肝癌において, 肝癌周囲組織のコラーゲン分解の被覆活性は肝癌組織そのものよりもむしろ高値であるがこのことは肝癌組織においては何らかの原因により癌組織の内外, とくに周囲組織においてコラゲナーゼ(またはプロコラゲナーゼ)の産生がたかまっており, これが産生された後に速やかにα-マクログロブリンやα1-アンチトリプシンと結合して不活化されることを示している. この場合, この不活化機構は, 癌の発育・進展の阻止という点で生体にとり合目的的であると思われる.
  • ―前頭頬骨縫合部でのミニプレートの応用―
    池村 邦男, 河野 泰孝, 柴田 治雄
    原稿種別: 症例報告
    1982 年4 巻2 号 p. 157-163
    発行日: 1982/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    頬骨骨折の際の固定法として, 著者らは前頭頬骨縫合部でのミニプレートを用いた骨接合と眼窩下縁での付加的な鋼線結紮を2例に応用し, 良好な結果を得た. 本法は手術手技が容易であり, 骨片の充分な固定が得られるという利点がある. さらに, 損傷を受けた眼窩底, 上顎洞の処置についても述べた.
  • 栗本 晋二, 猪野 雄一郎, 野村 弥生, 野村 恒民, 大久保 享一, 岩崎 常人
    原稿種別: 症例報告
    1982 年4 巻2 号 p. 165-168
    発行日: 1982/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    我が国における新型動力草刈り機の著しい普及に伴い, その草刈り機による眼外傷の増加が注目されている. 過去1年間に経験した, 新型草刈り機による眼外傷の5例について報告した. うち2例は失明した. 事故防止のため機器の改良, 防護眼鏡の装用が必要である.
  • 松隈 秀峻, 馬場 謙介, 実藤 隼人, 吉田 泰行
    原稿種別: 症例報告
    1982 年4 巻2 号 p. 169-176
    発行日: 1982/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    腫瘍は食道上部に隆起性に増生するとともに, 食道入口部より12cmにかけて食道全層性に浸潤が見られた. 前者では, 粘液腫様変化を伴い, 紡錘型細胞の増生からなる肉腫様組織像が見られ, その中に扁平上皮癌巣が散見され, 胞巣周辺で肉腫様の紡錘型細胞と移行する像を示していた. 後者では, 扁平上皮癌の形態をとっていた. 広範な転移巣は, すべて中分化型扁平上皮癌であった. 本腫瘍は, 癌肉腫から独立して, 偽肉腫と呼ばれるようになった腫瘍にあたると考えられる. 本腫瘍の組織学的所見は, さらに偽肉腫の中でも, 問題としている肉腫様の細胞が扁平上皮癌細胞自身の姿変わりであることを思わせた. 食道の偽肉腫の文献的考察を加えて,一剖検例を報告した.
  • 白石 悟, 井上 尚英, 村井 由之
    原稿種別: 総説
    1982 年4 巻2 号 p. 177-183
    発行日: 1982/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    ディプテレックス(Dipterex : O, O-dimethyl 2, 2, 2-trichloro-1-hydroxyethyl phos-phonate)は, 現在世界中で広く用いられている有機燐系殺虫農薬である. 本剤は, パラチオンなどの強毒性有機燐剤の中毒事故が相次いだため低毒性で比較的安全な有機燐剤の1つとして開発された. しかし, 近年本剤による中毒例の報告が相次いでいる. 臨床的には, 次の特徴が見られる. (1)一時大量服用で, 意識障害を中心とする第1期, 無症状の第2期を経て, 服用後約2-3週間後に遅発性神経障害が出現する第3期の3つの臨床期を経過する. (2)遅発性神経障害は, 一般には末梢性多発神経炎型をとるが, 重症例では脊髄症状を伴う. (3)感覚障害に比較して運動障害の強い例が多い. 病理学的には軸索変性が主体である. これらの所見は, TOCP(triorthocresyl phosphate)中毒と極めて似ており, DipterexとTOCPは, 有機燐剤として類似の機序によって神経障害を惹起する可能性が考えられる.
  • ―歴史・病態・診断・治療―
    伊地知 正光
    原稿種別: 総説
    1982 年4 巻2 号 p. 185-198
    発行日: 1982/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    神経障害に合併し, 関節組織が慢性, 進行性に変性, 破壊されてゆく関節疾患をCharcot jointという. この疾患の歴史, 臨床症状, 頻度, 経過, 病理, X線所見を概説した. 原因疾患としては, 脊髄癆, 糖尿病, 脊髄空洞症, 先天性無病覚症の順に多く, 副腎皮質ホルモン剤に誘発された類似の破壊像を呈する関節症も含まれる. 発生機序としては, 関節の障害に対して疼痛がなく, 無防備の状態であるところに外傷の反復により関節破壊が進行するという外傷説が有力である. 部位別の特徴として,足は糖尿病によるものが多く, 膝は脊髄癆, 肩は脊髄空洞症によるものが多い. 鑑別を要するものに, 変形性関節症, 結核などがある. 治療は, 保存的には装具療法しかなく, 観血的には, 関節固定術が良いことを述べた.
  • 大津 ミキ
    原稿種別: 総説
    1982 年4 巻2 号 p. 199-205
    発行日: 1982/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    私たち人類は, 過去の歴史と切り離すことができない. 看護という一般的な言葉は「イギリス看護」と呼ばれることもある. それ程, イギリスのフローレンス・ナイチンゲールによる職業としての近代看護の創設は価値あるものだと思う. 彼女は, 人類愛を基盤に看護を展開しているが, その影響を受けたアメリカは人道主義者によって看護の幕を開けた. その後, 社会経済の変化を背景に紆余曲折はしたものの, 行動科学を基盤に専門看護へと開花のきざしが見えてきた. 私は, アメリカの初期の看護について報告する.
  • その1 医師の動向
    華表 宏有, 土井 徹
    原稿種別: 資料
    1982 年4 巻2 号 p. 207-216
    発行日: 1982/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    北九州市における地域医療の人的資源として中心的な役割を果たしている医師会会員の性, 年令ならびに診療科目の3つの項目について, 地区別, A・B会員別に把握することを試みた. はじめに過去約16年間における各地区の届出医師数, 医師会会員数などの推移を観察したのち, 昭和55年末現在における医師会会員1,245人(男1,201人, 女44人)を対象として, 上記の3項目についての実状の把握を試みた. なおA会員は865人, B会員は380人である. 会員の平均年令は男が53.5才, 女が57.8才, 男女合計で53.7才である. A会員について地区別にみると若松が59.1才で最も高く, 小倉が53.9才で最も低くなっている. 診療科目について会員が第1に挙げているものでみると内科が最も多く全体の40.8%, つづいて外科(16.9%), 産婦人科(10.6%), 小児科(6.5%), 耳鼻咽喉科(6.2%) の順となっている. また診療科目延数でみると内科(48.3%), 小児科(23.5%), 外科(21.0%), 整形外科(11.2%), 産婦人科(11.0%)となっている.
  • 松田 明子
    原稿種別: 報告
    1982 年4 巻2 号 p. 217-221
    発行日: 1982/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 田中 孝夫
    原稿種別: 報告
    1982 年4 巻2 号 p. 223-226
    発行日: 1982/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
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