Journal of UOEH
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5 巻, 2 号
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  • Chandler McCuskey BROOKS
    原稿種別: 特別寄稿
    1983 年5 巻2 号 p. 133-145
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    本論文の内容は1982年10月30日に本学医学概論の授業として講義されたものである. 人間の生命には身体, 精神, 霊性の三つの側面があって, このうちどの一つが欠けても全体の死につながる. 身体的生命の特徴として被刺激性, 成長と生殖, 適応性, 代謝の四つがあげられるが, これら要素の集合が即生命ではなく, 全体を一つにまとめる統合力が身体的生命の本質である. 精神としての生命は知性, 合理的思考などを含み, 霊性としての生命は共感, 未来への洞察, 究極的な存在の探求などを含む. 精神も霊性も身体的生命の死と共に終る. 不死の生命の問題は永遠の謎である. 精神と霊性は人間の文化を形成し, 逆に文化は生命の質を規定する. 文化の死がおこれば人間は単なる野生動物に戻るだろう. 科学者は主に身体と精神を, 哲学者は精神と霊性を取り扱う. 良き医師としての人生は, 人間の一部分のみに注目することなく, 「春風化雨」という詩句に表わされれているように死せる大地から新たな生命を生み出すものでなければならない.(訳責:伊藤幸郎)
  • 後藤 貞夫, 宮田 康子, 西 千代子, 東 監, 坂本 幸哉
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 147-153
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    バクテリアを使った発癌物質のテストシステムは, しばしば偽陽性, 偽陰性を示す. この点を克服するため, 動物細胞を用いた, いくつかの短期間テストが開発提案されてきた. その内の1つに, Painterによって開発されたDNA合成阻害テストがある. 我々はマウスのL細胞を用いて, バクテリアのテストシステムで偽陰性を示した物質数種類についてPainterの方法を試みたところ, いずれも陽性の結果を得た. 本法は簡便かつ有望なテストシステムと思われる. 今後更に多数のテスト物質について検討されることが期待される.
  • 東 監, 池内 希恵
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 155-161
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    マウス腹腔内へ, エールリッヒ腹水癌細胞を移植した後, 経時的に肝ミクロゾームのシトクロームP-450の変動を調べた. 癌細胞の移植後, 6日目で肝ミクロゾームのシトクロームP-450の減少が観察され, 以後徐々に減少し, 第2週の後半では正常肝の40-50%にまで減少する. シトクロームP-450が関与する7-エトキシクマリンの脱エチル化活性はミクロゾームのP-450量にほぼ比例して低下するが, ベンツフェタミンのN-脱メチル化反応のP-450あたりの比活性はむしろ正常肝と比べて約2倍に上昇していた. 担癌肝でヘム酵素は一般に減少するが, P-450に関しては, 総含量は減少するものの, 総ての構成型酵素が無差別に減少するのではなく, 選択的に制御されていることを示唆している.
  • 池村 邦男, 柿木 保明, 西尾 一方, 末永 義則
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 163-168
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    日本人における新生児の口腔粘膜嚢胞(小結節)の発現頻度を調査した結果, 541例中88.7%に認められた. この結果は欧米人や黒人のそれに比べて高い. また, 嚢胞の発現は胎内での成長・発育に関連のあることが示唆された. これら嚢胞(小結節)には種々の疾患名が付されているが, 1)新生児歯肉嚢胞(歯堤嚢胞), 2)正中口蓋粘膜嚢胞(Epstein嚢胞)の2つに分類すると簡明であると考える.
  • 神代 雅晴
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 169-181
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    日本における人間工学の教育の現状ならびに教育にたずさわっている人間工学者の研究内容等について実態調査を行った. その結果, 1)人間工学という名称との遭遇時期に関しては, 1965年から1969年が最も多かった. 2)日本において, 人間工学の研究に従事している研究者は工学部系の出身者が最も多く, 教育・研究の場も工学部が最も多い. 次いで多いのが心理学系出身者であるが, その活躍の場は必ずしも文学部ではなく, 他学部に散在している. 3)人間工学の講義は1953年に始まり, 1967年を一つの区切りとして, 以降, 現在まで急速な普及を示している. しかしながら, 履修条件は選択制が圧倒的に多く, 通年・半期の区分はほぼ半々である. さらに講義の普及度合に比較して, 人間工学実験実習が独立して開講されているケースは非常に少ない. 4)目本の人間工学者が最も多く手掛けている研究領域は「システムの構成要素としての人間」および「人間工学における方法, 技法, ならびに装置」に関する研究で, 同時にこれらのテーマは卒論, 実験実習の教育テーマとしても取りあげられている.
  • 野田 敦子, 許 光陽, 野田 浩司, 山本 雄三, 黒住 武史
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 183-190
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    イソニアジド(INH)はリファンピシン(RMP)と併用すると, 単独服用時よりもより重篤な肝障害をおこすことがある. そこでINH代謝物と肝障害との関連をさぐるため, ウサギを用いてINHの代謝におよぼすRMPの影響を検討した. まずRMP前処理したウサギにINHを投与したところ, INHならびにその代謝物であるアセチルイソニアジド(AcINH),アセチルヒドラジン(AcHz)およびジアセチルヒドラジン(DAcHz)の血中濃度プロファイルは, 対照群のそれにくらべ差はほとんどみられなかった. ところが, INH代謝物の一つであるヒドラジン(Hz : H2NNH2)の8時間までの血中濃度-時間曲線下面積(AUC0-8hr)は, 対照群のそれに比して著しく減少した. Hz・ヒドラートそのものを投与しても, その血中消失速度は対照群よりも有意に増加した. またRMP処理により, ウサギ肝ミクロゾーム中のチトクロムP-450活性が増大することも認められた. 一方, Hzを投与したウサギでは, 対照群, AcHzあるいはRMPのみを投与した群にくらべ, けん著な肝細胞の壊死がみられ, RMP前処理によりさらに著しい細胞毒性の増強がみられた. これらの事実より, "INH-肝障害の最も有力な起因物質はその代謝物のHzであり, Hzは肝ミクロゾーム中のチトクロムP-450による酸化である種の肝毒性種(たとえばH2NNHOH, NH=NHなど)へ変換させられるが, RMPは酵素誘導することによりこのHzの酸化代謝過程を促進する"ということが示唆された.
  • 岡本 美恵子, 坪井 篤, 早田 勇, 土屋 武彦
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 191-199
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    腫瘍細胞MM46(C3Hマウス自然発生乳癌由来)から分離したTMT-2腫瘍を, さらに何代かにわたって, 軟寒天培地にコロニーをつくらせ, TMT-3腫瘍系を分離した. この腫瘍細胞は, マウスで, 腹水, 固型の腫瘍をつくり, 浮遊培養も可能である. この腫瘍のTD50は腹水で1.5±1.0である. 軟寒天でのコロニー形成率は腹水からのものが40-70%, 固型のものからが25-30%である. この細胞はTMT-2がもつ4つのマーカー染色体と6つの新しいマーカー染色体がある. この細胞はまた親細胞のもつMM抗原を1/2位もっている. 固型腫瘍の成長をみると, 成長したあと, 中には一時的に減少し, 後に再成長するもの, あるいは減少消滅する性質があるものが示された.
  • 田中 孝夫, 池田 重政, John F. SCHWEISS
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 201-206
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    血管拡張薬二トロプルシドからのCN-産生に与える温度変化の影響をin vitro実験系にて検討した. CN-の測定はFeldstein & Klendshojの方法に準じて行った. 温度低下と共にCN-の産生は減少し, スペクトル的にもシアンメトヘモグロビン形成の低下が認められた. ニトロプロシドは臨床的にも心臓外科手術時など低体温下で投与されることも多く, 今回得られた結果は低体温下でも本薬剤の投与は比較的安全であることを示唆する.
  • 福長 将仁, 松本 信子, 松下 貴子, 水口 康雄
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 207-212
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    フェナンスリジン化合物の変異原性とその化学構造の関係について, 細菌と酵母を用いて検討した. 3位と8位にアミン基を持つ化合物ではSalmonella typhimurium TA98株にフレームシフトタイプの変異を高率に起こした. これに対し3位あるいは8位のアミノ基の除去, またはアザイト基のアミン基との置換によって変異原性は低下した. 酵母ミトコンドリアの変異原性試験において, 双方にアミノ基を持つものは増殖細胞, 静止細胞共に高率な変異を誘発したが, いずれかあるいは双方のアミノ基の除去によって静止細胞での変異誘発能は全く失われ, 増殖細胞にのみ変異活性を示した. また各々の化合物のアザイド置換体の変異誘発能は増殖, 静止細胞ともに著しく低下し, 殆ど活性を示さなかった.
  • 小堀 一二, 榊原 博一, 丸山 勝也, 小林 利次, 八巻 敏雄
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 213-220
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    癌の診断法としての尿中インドール酢酸(IAA)の迅速定量法を確立し, 腫瘍マーカーとしてのその臨床的意義について検討した. 試料として随時尿を用い, IAAの測定値をクレアチニン補正する方法により蓄尿の煩雑さを除いた. IAAの分析は高速液体クロマトグラフィ(HPLC)により, 約10分で完了した. 尿中IAAは胃癌・食道癌・肝胆膵系癌等の上部消化器癌の他に,血液悪性腫瘍例で高値を示したが, 非癌例でも, 肝硬変症, 糖尿病, 胆石症例等に高値を示すものがみられた. IAA高値例では尿中5-ハイドロオキシインドール酢酸(5-HIAA), 尿中モノアミンオキシダーゼ(MAO)活性値も高値であった. 原発性肝癌は尿中IAAのみ軽度上昇し, 尿中5-HIAA, 尿中MAO活性は正常を示したのが特徴的であった. 胃癌の肉眼分類では潰瘍形成癌で尿中IAAの陽性率が高く, その値も進行度に比例して上昇傾向を示していた. このことから, 尿中IAAは胃癌進行度判定のための指標として有用であると思われた.
  • 牧 孝, 中野 正博, 長 哲二, 吉村 厚, 吉永 春馬, 上原 周三, 星 正治, 名越 千恵子, 鬼塚 昌彦, 小西 圭介, 豊福 不 ...
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 221-233
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    体内深部の癌の放射線治療に負パイ(π-)中間子を使用する利点は, 体表面から患部までの正常組織には低LET放射線で且つ付与する線量は少なく, π-中間子のrest energy領域での患部にはBragg peak効果とスター形成による高LET放射線で且つ付与する線量は大きく従って治療効果比が大きいと理論的に高く評価される事である. 我国内では物理学的・医学的に治療応用の為の具体的な実験研究は未だ行われていない. 我々は特にπ中間子が正常組織を飛行中のプラトー領域での高LET粒子の発生に注目しその影響を調べた. この論文は第1報として, 国立高エネルギー物理学研究所の12GeV陽子シンクロトロン加速器を用いて発生させた運動量150, 173MeV/cのπ中間子を人体模疑物質ルサイトに照射し, 正・負パイ(π±)中間子の飛程と捕捉・吸収の後の残存曲線の実験結果を示す. 飛程は理論値とよく一致した. 残存曲線にはπ+とπ-中間子では差異が認められた. またピーク・プラトー比は約10対1と予想値よりはるかによい結果を得たことを報告する.
  • Ⅱ. 高分子物質による捕捉.吸収の理論的分析
    中野 正博, 牧 孝
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 235-241
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    π中間子が物質(ルサイト)中に入射したときの進入の深さXでのπ中間子の数N(X) の理論的分析を試みた. N(X) を決めている素過程の重要性を評価する. π中間子の運動量の減少を, π-eラザフォード散乱によると考えると, π中間子の静止点の理論値が実験データと一致すること, π中間子の数の減少にはπ中間子の崩壊は無視できること, N(X) は, Xの小さい領域では主にπ-核反応で決まっており, 静止点の前方約1.5cmからは, π-核ラザフォード散乱で決まっていることなどを示した.
  • ―"フォーカシング・チェック"の試み―
    増井 武士, 池見 陽, 村山 正治
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 243-248
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    フォーカシングにおいて, ある問題全体についての身体の感じ(フェルト・センス)とか, 漠然としたままでいることとか, そこから現われてくる何かを待つこと, など前言語的な体験に注意を向けることが大きな特徴である. また, その特徴は必然的に, フォーカシングにおけるある時点での体験をフォーカシング過程全体の流れの中で位置づけたり,自律性陰反応らの他の類似した体験との弁別を困難なものにしている.それ故フォーカシング体験を, あるstepごとに点検したり, その体験の質を吟味することが必要となる. 本論では, フォーカシングの提唱者である. E.T.Gendlinらがワークショップ利用している"Focusing Check"をより具体的で, かつ日本においても実用可能な形に作成しなおしたものを報告する. この点検の利用により, フォーカシング体験の推進の一助となりえる.
  • 松井 清
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 249-253
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    つり合い不完備ブロック計画と有限幾何が深い関係をもつ事はよく知られている. ブロック計画が代数多様体の有理点を処理に対応させて得られるのである. étaleコホモロジーの理論は GF(qs) 有理点の個数を導く, そして近年のétaleコホモロジーの発展は喜ばしいものがある. しかし個数の完全な式を与える事は大変な問題である. ここではnonisotropic部分空間全体のなす代数多様体の GF(qs) 有理点の個数について議論する.
  • 長田 宏
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 255-263
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    増大をつづける多様なわが国の医療需要に応じて, 適切な医療資源配分を目ざす地域医療計画の必要性を強調し, すみやかなる実現へ向って努力することが火急の要であることを述べた. さらに包括医療の実践において, プライマリ・ケアの意義とかかわり方に検討を加え, 全人的, 包括的医療の施行に際して心身医学の果たすべき重要な側面を, 従来の報告例ならびに, 著者の扱った症例をあげて考察を試みた. さらに, プライマリ・ケアも心身医学の普遍的実践も, 真にその真価を発揮すべきところは, これから積極的に推進されていかねばならぬ地域医療計画の場であって, それには体系的な展開がきわめて重要であることを強調した.
  • 重実 淳子, 北 敏郎, 古屋 義人
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 265-270
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    焼死体の血液は高度の熱変性を受け, 剖検時に測定されたCOHb%が, 死亡時と異なっていると考えられる. そこで, 我々はこの点を明らかにするため, in vitroにおける加温実験のみでなく, 実際の火災を想定し, 高温でCO中毒モルモット死体加熱実験を試みた. 加熱効果を温度と時間の積と考えるなら, 積が5000以下で血液が流動性の場合, COの解離は20%くらいであり, 積が10000以上で血液が熱凝固を呈している場合, COの解離は50%前後であった. この結果をそのまま焼死体の死因判定に応用することはむずかしいが, 焼損の程度・血液の粘稠性も考え合わせれば, 剖検時のCOHb%から逆に死亡当時のCOHb%を予測でき, 法医診断学上有用であると考えられる.
  • 山本 久夫, 畠山 智, 法村 俊之, 土屋 武彦
    原稿種別: 原著
    1983 年5 巻2 号 p. 271-275
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    半導体放射線検出器を短飛程放射線の線量率計として使用する方針で, P型表面障壁型検出器を試作し, X線に対する応答性およびその温度依存性を検討した. 比較のために, N型表面障壁型検出器についても行った. 室温においては, N型およびP型検出器ともに閉回路電流は, 15-50R/minの範囲の照射線量率変化に対して直線的な応答を示した. 開回路電圧は, 両検出器ともに直線とはならながった. 温度依存性については, N型検出器の開回路電圧は温度上昇と共に減少すること, 閉回路電流は10-30℃で一定値となり, 以後急激に減少することが示された. P型検出器では,開回路電圧および閉回路電流ともに温度上昇と共に減少した. 以上の結果より, P型検出器は, まだ究明および改良の余地はあるが, 線量率計として使用できることがわかった.
  • 池村 邦男, 白幡 聡, 中村 外士雄
    原稿種別: 症例報告
    1983 年5 巻2 号 p. 277-282
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    2才7カ月の重症血友病A患者の口蓋形成術を行ったので, 術中, 術後の出血管理について著者らの経験を述べた. 術中第Ⅷ因子の補充(活性レベル50%以上)により出血量を少量(約15ml)に止め得た. また, 術後出血の抑制のためには約2週間の補充療法(活性レベル30%以上)が必要であると思われた.
  • 白石 悟, 三好 甫, 井上 尚英, 村井 由之
    原稿種別: 症例報告
    1983 年5 巻2 号 p. 283-289
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    症例は52歳, 男性, 19年間の糖尿病歴があり, 手袋靴下状に左右対称性の運動感覚障害を呈した. 筋電図では脱神経所見を呈し, 末梢神経伝導検査では運動感覚神経共に誘発不能であった. 腓腹神経による組織定量的な解析と電子顕微鏡的観察では有髄線維, 無髄線維共にコントロールに比べて著名な線維密度の減少およびonion bulb形成の明らかな増加を認め, 肥厚性ニューロパシーの所見を呈した. 現在まで糖尿病を伴う肥厚性ニューロパシーの報告は数例あるが, 1例を除いていずれも左右非対称であり, 私共のように糖尿病に伴う左右対称性の肥厚性ニューロパシーの例はきわめて稀であり, 組織定量的所見について細述した.
  • 高橋 里美, 仲山 親, 石田 直子
    原稿種別: 報告
    1983 年5 巻2 号 p. 291-297
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    線源として241Am45mCiのみを装備したアロカ社製Beam Scanner (bone mineral analyzer) を専用に試作した水浴槽を用い, 骨塩定量について基礎的および臨床的検討を行った. 基礎的検討として行ったギプスシーネ (CaSO4) による241Amガンマー線減衰率の検討では, シーネの枚数の増加とともに指数関数的な減衰率を示した. テストチューブに封入した消石灰Ca(OH)2の測定では消石灰の増加とともに測定値も増加し, 相関係数は0.89であった. またファントムの20回測定によるばらつきはBM/BWの表示では4.06%のC.V.であった. 臨床的検討として行った正常人10人による8カ月後の再現性試験では2.0%のC.V.を示し, 正常例の測定では30代にピークを示し以後加令とともに漸減する傾向を示した. また5例の骨粗鬆症などの病的例では正常域よりかなりの低下を示した. 241Am単独でも専用の水浴槽を用いれば骨塩定量が可能であることを確かめたので報告する.
  • 痛みの国際シンポジウム(京都)に参加して
    田中 孝夫
    原稿種別: 報告
    1983 年5 巻2 号 p. 299-302
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
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