各種の粉じん作業に従事している176名の作業者の肺機能に関する追跡研究を1978年より行った. 調査開始時の平均年令は48.3才, 平均作業従事期間は21.6年であった. 対象者全員自覚症状の訴えはなかったが, 胸部X線写真の像はじん肺法の第1型に属していた. 肺機能検査を毎年実施したが, 54名は1980年以降, また49名は1982年以降受検しなかったので, 5年間連続して観察できた者は73名であった. 受検しながった理由は, 停年退職によるもの, 配置転換によるものなどが考えられた. そこでこの3群を1)早期消失群, 2)中期消失群, 3)現役群に分け, 観察開始時(1978年)の各群の肺機能検査結果を比較した. その結果, 早期および中期消失群は現役群に比しFEV
1.0/FVCにわずかながら差が認められ, また早期消失群のV
25/Hは現役群に比し有意に低下していた.以上のことから, 現在作業に従事している者はより健康な群であり, それが作業を継続できる理由とも考えられる.
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