Journal of UOEH
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8 巻, 3 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 松岡 成明, 井上 勝裕, 奥田 真也, 石川 忠廣, 李 和東, 毛利 元彦
    原稿種別: 原著
    1986 年8 巻3 号 p. 293-305
    発行日: 1986/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    300米飽和潜水シュミレーション実験時の1カ月連続睡眠記録をマイクロコンピュータ自動分析器を開発し, 次の結果を得た. すなわち, 1)自動分析器で毎朝覚醒時には一夜の睡眠図をX-Yレコーダにて作成し, 各睡眠図の%比率の判別が容易に出来た. 2)各睡眠段階の%の増減あるいは減少の要因を容易に相関できた.
  • 井上 仁郎, 永田 善之, 鈴木 勝己
    原稿種別: 原著
    1986 年8 巻3 号 p. 307-316
    発行日: 1986/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    マイクロホンによる膝関節音の測定について基礎実験を行い, その結果を検討した. 得られた結果は次の通りである. 1)マイクロホンで膝関節音を収録する場合, 暗騒音が膝関節音より低いレベルにあることが望ましい. その点, 無響室は膝関節音の測定に適している. 2)カプラのventilation holeを適当に選ぶことにより測定時に発生する雑音を低減することができる. 3)カプラと皮膚の摩擦音は, Ultrasonic-gelを接触面に塗ることにより減じることができる. 4)時間領域で信号を引算する差動増幅器を使用したダブルマイクロホンの測定では, マイクロホンに対する音源方向によりピーク, ディップが生じるため周波数特性が悪化し, 膝関節音の収録には適しない. 5)収録音の周波数成分から暗騒音の周波数成分を差し引くという, 周波数領域上での処理を行うことにより, 関節音の周波数成分だけを表示することができる.
  • 大隈 晶子, 寺嶋 廣美, 鳥井 芳邦, 中田 肇, 稲富 久人
    原稿種別: 原著
    1986 年8 巻3 号 p. 317-321
    発行日: 1986/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    進行癌に対してハイパーサーミアと放射線照射による併用療法を行った. 疾患の内訳は, 膀胱癌, 肝癌の左腋窩リンパ節転移, 乳癌, 舌癌の頸部リンパ節転移, 下顎部癌各1例の計5例であった. 何れも腫瘍が大きく放射線のみでは制御不能と考えられた. 治療方法は1日1.8-2.0Gy週5日の放射線照射を行い, 照射終了後1時間以内に週2回もしくは1回, 各約1時間のradio frequency加温を併用した. 膀胱癌症例にpartial responseが得られた. 副作用としては, 全例に電極板辺縁の熱感がみられたが, 重篤な副作用は認められなかった.
  • ―Maslow, Herzbergの説と比較して―
    鈴木 尊志, 塚本 浩二, 阿部 和彦, 長江 寿江子
    原稿種別: 原著
    1986 年8 巻3 号 p. 323-330
    発行日: 1986/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    某大規模電機メーカーの従業員1788人に対して種々の面からアンケート調査を行ったが, そのうち職務・職場における問題に関する32項目を数量化Ⅲ類によって分析した. 第Ⅰ軸ではMaslowの欲求のヒエラルキー説に類似した順での数量化が得られた. 第Ⅱ軸は個人的問題から対人的問題へと並ぶ軸が得られた. これら第Ⅰ軸,第Ⅱ軸平面で変量を観察するとHerzbergの職務満足要因に相当する項目群と衛生要因に相当する項目群とは分離したクラスターとして布置し, これら2群の変量の違いを表わすものといえる. このように全く異った方法によってMaslowやHerzbergの説にみられるものと類似の変量相互の関連が得られたことは興味のあることである.
  • 松尾 典夫, 一安 弘文, 古野 陽一郎, 二宮 謙一, 中島 康秀, 黒岩 昭夫
    原稿種別: 症例報告
    1986 年8 巻3 号 p. 331-337
    発行日: 1986/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    非対称性心室中隔肥厚例における僧帽弁前尖の収縮期異常前方運動と僧帽弁輪部石灰化は数多く報告されている. しかし対称性左室肥大例でのこの2つの異常所見はいまだ十分な報告をみない. 我々は軽度の対称性左室肥大に多量の僧帽弁後輪部石灰化を伴い, これが僧帽弁輪全体を前方すなわち左室流出路の方へ押し出した症例を経験した. 当症例において僧帽弁前尖異常収縮期前方運動を伴った左室流出路狭窄を認めた. この僧帽弁輪の多量の石灰化という異常形態が僧帽弁収縮期異常運動を引き起こし, 左室肥大例における左室流出路狭窄の原因の1つになるものと思われた.
  • 柯 源卿
    原稿種別: 総説
    1986 年8 巻3 号 p. 339-353
    発行日: 1986/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    台湾において1958年より黒足病として報告されてきた地方病は, 井戸水汚染による砒素中毒が原因であるとされてきた. ある機会に砒素中毒説に疑問を感じたのでその根拠となった論文を詳細に分析した. ここでは先ず1958年以前の関係ある情報を紹介し, その後で「黒足病の疫学的研究」に関する6つの論文について文献的考察を行った. その中で原著者等も認めている奇妙な現象「すなわち深井戸の使用を中止して水道を完備した後, 却って患者の発生数が増加している事実」に注目し, その事実をふまえた上で上記論文中の患者の発生状況および悪化等の数字を再検討してみた. その結果, 黒足病の原因として砒素中毒説の根拠が薄弱であるという結論に達した.
  • Mohamed K. YOUSEF, 佐川 寿栄子, 白木 啓三
    原稿種別: 総説
    1986 年8 巻3 号 p. 355-364
    発行日: 1986/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    暑熱ストレスは人間が居住している自然環境下のみならず, 鉱山や炭抗, あるいは製鉄所に代表されるような高温職場環境においてヒトの健康と安全を脅かす. ここでは高温環境におけるヒトの一般的な体温調節機構を概説し, 高温作業環境での暑熱ストレスを防止するためのいくつかの方法について言及した. ヒトの耐暑性は, 個人差, 暑熱適応, 衣服, 年令, 性, 体力, 労作強度等により有意な影響を受けるので, 高温職場の許容温度は現在なお議論されている. 環境の温熱条件を現わす示標として, WBGT(湿球黒球温度指数)が高温職場の評価や許容基準の判定に用いられている. 労働衛生関係官庁や産業医が, 労働の効率や生産性の上昇につながる職場環境の改善や高温の許容基準の設定を行う際に, 本総説が役立てば幸いである.
  • 福長 将仁
    原稿種別: 総説
    1986 年8 巻3 号 p. 365-380
    発行日: 1986/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    酵母の呼吸欠損変異が最初に発見されたのはフランスの Ephrussi の研究室であり, 1949年のことであった. それ以来多くの研究者によってこの変異に関する研究が行われ, 過去30年余りの間にミトコンドリア遺伝や変異メカニズムが明らかにされて来た. 本論文では著者の研究グループによる変異メカニズムの解明に関する結果を含めてこれ迄に明らかになった事柄あるいは不明の点や問題点を整理し, 再考した.
  • 吉田 耕治, 平野 隆博, 大塚 治夫, 及川 和郎, 密山 高宏, 近藤 正彦, 岡村 靖
    原稿種別: 報告
    1986 年8 巻3 号 p. 381-390
    発行日: 1986/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    昭和60年の一年間に産業医科大学産婦人科外来を受診した不妊患者141名を対象に診療統計を行った. 原発性不妊78例, 続発性63例と原発性が多かった. 初診時年令・不妊期間は平均, 原発性30.5才, 3.86年;続発性31.6才, 3.59年であった. 不妊因子では原発・続発性ともに卵巣・内分泌因子が多く, 次いで原発性では男性因子, 続発性では特発性の順であり卵管因子は比較的少なかった. 難治性不妊11例にいわゆるopen laparo-scopyを行ったところ, 8例に術前の子宮卵管造影(HSG), 通水などで発見できなかった卵管疎通障害や癒着, 子宮内膜症を新たに認めた. 61年1月30日までの経過で妊娠例は20例, 内訳は原発性7例, 続発性13例と続発性の方が妊娠率が良かった. 妊娠例はすべて初診時年令35才以下, 不妊期間5年以下で不妊因子は卵巣・内分泌因子が最も多かった. 20例中8例は妊娠周期またはその一周期前にHSGを施行していた. 65名の患者のアンケートからは原発性不妊では体外受精に対しても肯定的な者が多かった. Self-Rating Depression ScaleとCMIを施行した42名の患者では特に鬱や神経症の傾向は高くなく正常域の者が大多数であった.
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