Journal of UOEH
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9 巻, 3 号
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  • 酒井 博子, 中村 弘
    原稿種別: 原著
    1987 年9 巻3 号 p. 267-277
    発行日: 1987/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    クリオグロブリンJir(IgG3κ), Wat(IgG3λ), Fji(Igκ), ならびに対照としてミエローマ蛋自質Har(IgGlκ)およびXob(IgAκ)について糖鎖構造をガスクロマトグラフで分析検討した. これらの標品は酵素的に分解し, 分離した糖ペプチド鎖についてClampらの方法に準じて分析した. 中性糖およびシアル酸はそれぞれ発色定量法により同定し, 上記の結果と合せて糖含量および組成を決定した. 結果は, 標品ごとに糖含量に変化が見い出されたが, 組成は同一クラスでは一定した値を示し, 末端残基の一部欠損が糖含量の差として示された. アセチルアミノ糖, GlcNAcは総ての標品に検出されたが, GalNAcはKobのみに検出され, O-グリコシド結合糖鎖を含むことが確かめられた. シアル酸はJirおよびWatには検出されずに検出されたことは, シアル酸がクリオ沈澱性の直接の構造要因ではないことを示している. アミノ酸分析機によるアミノ糖および糖ペプチド鎖のアミノ酸の分析結果とも合せて考察した.
  • 曽我部 靖博, 門司 幸一, 中島 清春, 田島 文博, 岩元 純
    原稿種別: 原著
    1987 年9 巻3 号 p. 279-285
    発行日: 1987/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    市販のポートー自転車こぎ兼用運動器具に簡単な改良を加えることにより, 水中運動用工ルゴメータを製作した. 主な改良点は両側ペダルに水中での抵抗を増す目的で, 4枚のアクリル製羽根(フィン)を装着したことである. このフィンの大きさとペダルの回転数を変化させることによって水中で400ml/min-2000ml/minの酸素消費量(VO2)の運動負荷を正確に加えることができた. VO2(ml/min)とペダル回転数(n)との関係は次の式によって示すことができた. すなわち 1)フィンのない場合VO2=254.3+4.50n-0.12n²+0.0030n³, 2)小型のフィンの場合VO2=250.1+8.30n-0.32n²+0.0062n³, 3)中型のフィンの場合VO2=254.0+6.10n.24n²+0.0068n³, 4)大型のフィンの場合VO2=256:4+13.77n-0.72n²+0.0131n³.
  • 辻 貞俊, 村井 由之
    原稿種別: 原著
    1987 年9 巻3 号 p. 287-298
    発行日: 1987/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    後頭骨神経刺激による体性感覚誘発電位(SEP)の初期皮質成分の頭皮上分布およびトポグラフィーを12名の正常者について検査し, 初期皮質成分の起源を検討した. 正常者では初期皮質成分のトポグラフィーおよび頭皮上分布には三つの様式があった. 12名中5例では初期陽性一陰性電位は刺激と同側の中心・頭頂部ないし正中部に分布がみられた. これらの成分の起源は刺激と対側中心傍小葉後部にある大脳感覚野にあり, 起源となる双極子が正中部で垂直方向に向いているためと推測される. 他の5名では, P37とN36, N45とP43成分が左右半球で位相逆転を示し, これらの起源は刺激対側中心傍小葉後部に存在する水平双極子による出現機序が推測される. 残り2名はN36, P43成分が刺激対側半球優位に分布し, この出現機序は対側中心傍小葉後部にある垂直双極子が対側半球の方向にむいているためと考えられる. 下肢刺激時の初期皮質SEPの頭皮上分布は正常者でも多様性があるため臨床応用時には考慮する必要がある.
  • 吉田 真一, 水口 康雄, 二階堂 義彦
    原稿種別: 原著
    1987 年9 巻3 号 p. 299-303
    発行日: 1987/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    Legionella PneumoPhilaは肺炎の起炎菌であり細胞内寄生性を示すことで知られている. モノバクタム系抗生物質のazthreonamとcarmonamがLegionella感染症に有効であるか否かを調べるためにまずL.pneumoPhila, philadelphia-1株のin vitroにおけるこれらの薬剤に対する感受性について検討をした. Azthreonumのこの菌に対する最小発育阻止濃度(MIC)は菌数により異なり1.4×104CFUの場合12.5μg/ml, 1.4×105CFUの菌数では25μg/mlであった. しかしcarmonamのMICは菌数にかかわりなく25μg/mlであった. さらに両薬剤ともモルモット腹腔マクロファージ内での菌の増殖は100μg/mlの高濃度でも抑制しなかった. 以上の結果よりモノバクタム系抗生物質はLegionella感染症に無効であることが推察された.
  • ―生理的加令変化―
    三島 真一, 鈴木 勝己, 井原 成男
    原稿種別: 原著
    1987 年9 巻3 号 p. 305-313
    発行日: 1987/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    Microdensitometfy(MD)法を用いて, 健常人における各種インデックスの加令変化を男女別, 左右別に分けて検討した. 490名(男213名, 女277名)の768手を対象とした. 男性では骨塩量は30歳代をピークとして, 以降加令とともにわずかながら滅少するパターンを示した. 女性では骨塩量のピークが20歳代にあり, 以降加令と共に徐々に減少し, 50歳代以降は急速に滅少するパターンを示した. 左右差が認められ, 男女共にD値は10歳代以降常に右の方が大きく, △GSmin, △GSmax, ΣGS/D値は30歳代, 40歳代の中年期に右の方が大きい値を示した. 骨塩量を規走する二大因子は年齢と性であるが, 左右差即ち, 利き手の違いあるいは活動性の違いというものも骨塩量に影響を及ぼす因子の一つであると考えられた.
  • 北條 暉幸, 中島 民治, 鶴野 壽一
    原稿種別: 短報
    1987 年9 巻3 号 p. 315-319
    発行日: 1987/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    産業医科大学解剖学実習における小胸筋の解剖において, 同筋の起始の解剖学的変異を観察し, 種々の起始形態の統計学的研究を行い, アメリカ白人とアメリカ黒人との同筋の起始の形態の変異の出現率と比較した. 日本人の同筋の最も多い起始の形態は, 左右両側において男性では, 第2から第5肋骨にかけての型であり, 女性では第2から第4肋骨にかけての型であった. 女性のこの型(2-4)は, 他の比較群よりも有意差をもって高かった. アメリカ白人の種々の型に性差はなく, アメリカ黒人では第2から第5肋骨にかけての型が男性が女性よりも有意差をもって高かった. 人種差は, 女性においてのみ認められ, 日本人女性の第3から第5肋骨の型が黒人女性よりも有意差をもって低く, 第2から第4肋骨の型が黒人女性よりも有意差をもって高かった.
  • 末永 義則, 山元 修, 西尾 一方
    原稿種別: 症例報告
    1987 年9 巻3 号 p. 321-327
    発行日: 1987/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    頭部, 背部, 胸部, 左手背などに多発性緒節を生し, 病理組織学的に多発性皮膚平滑筋腫(multlple pilolelomyoma)と診断した63歳男子例を報告した. 胃透視および胃内視鏡検査により胃粘膜下に胃平清筋腫と考えられる胃腫揚が見出された. 皮膚腫傷は病理組織学的, 電顕的に典型的な立毛筋由来の平滑筋腫の所見を示した. 子官筋腫と合併した本症の報告はしばしばみられるが, 胃平滑筋腫の合併したものはきわめて稀である.
  • ―感染・亜鉛欠乏・胆汁うっ滞・出血傾向は原因か結果か?―
    山岸 稔, 浜本 史明, 白川 嘉継, 河田 泰定, 梶原 康巨, 小松 啓子
    原稿種別: 症例報告
    1987 年9 巻3 号 p. 329-339
    発行日: 1987/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    わが国では近年の社会事情, 栄養状態の好転により難治性下痢症例の数は激減した. しかし少数例とはいえその治療のむずかしさは依然として変りがない. 難治性下痢とは広義には通例の食事, 薬物療法に反応しない治りにくいものをいい, 狭義には諸家がそれぞれ定義を設けているが, 乳児期のそれらの多くは下痢・飢餓・栄養失調・衰弱が悪循環を形成して非特異的胃腸炎を慢性化させ遷延させるものを指している. ここに報告する2乳児例も慢性非特異的胃腸炎による下痢, 体重増加不良に加えて, 第1例では染色体異常, 噛乳不良, 感染, 出血傾向, 亜鉛欠乏など, 第2例では胆汁うっ滞, 高γ-グロブリン血症, 乳汁不耐, 脂溶性ビタミン欠乏, 出血傾向などが認められ, しかもこれらが悪循環の成立・維持に加担していることが推測された. そこでかかる諸症状が, 原因か結果かについても検討・考察を加えた.
  • 椛田 克明, 中村 昭一, 池村 邦男, 寺嶋 広美
    原稿種別: 症例報告
    1987 年9 巻3 号 p. 341-345
    発行日: 1987/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
    58歳, 男性の口蓋から舌, 歯肉にかけての紅色肥厚症の1例を報告した. 生検による組織検査では上皮内癌を示した. 放射線療法(60Co, 5060cGy)と化学療法(5-FU動注, 6400mg)の併用療法を行い, 紅斑は約6週後完全に消失した. 組織学的検査においても異型細胞は認められなかった. 治療後5カ月経過した現在, 再発や転移の徴候は認められない.
  • 大林 雅之
    原稿種別: 報告
    1987 年9 巻3 号 p. 347-350
    発行日: 1987/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
  • 手塚 豊
    原稿種別: 報告
    1987 年9 巻3 号 p. 351-354
    発行日: 1987/09/01
    公開日: 2017/04/11
    ジャーナル フリー
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