獣医麻酔外科学雑誌
Online ISSN : 1349-7669
Print ISSN : 0916-5908
ISSN-L : 0916-5908
37 巻, 3 号
July
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
総説
短報
  • 森   崇, 坂井田 誠, 山田 雅人, 秋山 博史, 高井 有一, 酒井 洋樹, 丸尾 幸嗣
    2006 年 37 巻 3 号 p. 61-64
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/04/24
    ジャーナル フリー
    触診、超音波ガイド下、あるいはX線透視下にて穿刺が困難と思われた骨盤の骨肉腫(症例1)と第7腰椎の骨髄腫(症例2)に対して、経皮的コンピューター断層撮影(CT)ガイド下針生検を行った。両症例とも短時間で十分な組織が採材できた。また穿刺後の合併症も特に認められなかった。CTガイド下針生検は、深部骨病変に対して安全、容易に行える効果的な手技であると考えられた。
  • 伊東 輝夫, 柑本 敦子, 内田 和幸, 二瓶 和美, 椎 宏樹
    2006 年 37 巻 3 号 p. 65-68
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/04/24
    ジャーナル フリー
    ワクチン接種前の身体検査で、14歳、雄のシーズー犬に左腎臓腫瘍が認められた。腫瘍は外科的に切除され、病理組織学的に腎細胞癌と診断された。8ヵ月後に肺と皮膚に腫瘤が認められた。皮膚の腫瘤は切除され、病理組織学的に腎細胞癌の転移と診断された。肺転移病巣はその後ゆっくり成長した。一方、腹部および鼠径部の再発巣は急速に成長し、初回手術から11、16、および20ヵ月後に外科的に切除された。これらの手術とともにアドリアマイシン、カルボプラチン、およびピロキシカムを用いた化学療法が行われ、カルボプラチン投与後には小さな再発巣は消退した。化学療法の副作用はみられず患犬は良好な全身状態を維持していたが、初回手術から22ヵ月後に交通事故で死亡した。
feedback
Top