日本獣医がん学会雑誌
Online ISSN : 1884-3352
Print ISSN : 1884-3344
ISSN-L : 1884-3344
1 巻, 4 号
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原著
  • 信田 卓男, 福岡 里江子, 圓尾 拓也, 伊藤 哲郎, 川村 裕子, 武田 晴央, 杉山 大樹, 石川 剛司, 山田 徹, 斑目 広郎, ...
    2010 年 1 巻 4 号 p. 58-63
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/15
    ジャーナル フリー
    犬のリンパ腫107例に対して、L-アスパラギナーゼとプレドニゾロンにより初期導入を行い、その反応を分析した。評価可能であった104例のうち、寛解率は92.3%(完全寛解27.9%、部分寛解64.4%)であった。皮膚型リンパ腫より多中心型リンパ腫の方が、有意に寛解率が高かったものの(p=0.045)、ステージ、サブステージ、ステロイド投与歴による差は認められなかった。臨床的に有意なアナフィラキシー反応や膵炎は認められなかった。以上のことから、L-アスパラギナーゼとプレドニゾロンによるダウンステージを目的とした導入は、有効であると考えられた。
  • 圓尾 拓也, 信田 卓男, 武田 晴央, 杉山 大樹, 横山 知美, 金久保 佳代, 山田 徹, 伊藤 哲郎, 斑目 広郎, 茅沼 秀樹, ...
    2010 年 1 巻 4 号 p. 64-69
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/12/15
    ジャーナル フリー
    2000年4月から2008年12月までに両側性甲状腺癌と診断され片側切除を実施した8例の生存分析を行った。年齢は平均9歳で転移は認められなかった。切除した腫瘍の大きさは平均4.6cm(幅3~8cm)で、切除しなかった残存腫瘤の大きさは平均2.5cm(幅2~4cm)であった。5頭で化学療法を実施し、局所再発や遠隔転移は認められなかった。生存期間中央値は593日で、腫瘍関連死は、術後11日に喉頭麻痺により死亡した1例のみであった。これらのことから、反対側の腫瘤が小さい場合には片側の腫瘤切除が有効である可能性が示唆された。
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