タンニン酸パマキン錠を用いて, 鶏Leucocytozoon病の発生予防, 治療試験を, 1962年7月7日より9月12日まで行ない次のような所見を得た.
1) タンニン酸パマキン錠を20~40mg雛に3日間連投与し, 5日間休んで3日間連投与を繰り返した場合, 野外自然感染をA群で8羽中5羽, B群で6羽中4羽血中のgametogonyの出現を阻止する成績を得た. これにたいし, 対照群は7羽中7羽に出現を認めた.
2) gametogony出現時の臨床症状は, タンニソ酸パマキン錠投与群は対照群に比べて採食, 飲水量, 元気など良好であった.
3) 生体重の測定を試験期間中行なったが, 感染時の雛の発育および回復は, タンニン酸パマキン錠投与群が対照群よりも生体重の動揺が少なくよい成績を得た.
4) フラゾリドン (Nf-180, 0.03%) を添加したB群は, 添加しなかったA群よりも発育が悪い成績であったが, 試験羽数が少ないので今後さらに試験を行なう必要がある.
5) タンニン酸パマキン錠を治療の目的で, 37日令のL病感染雛に100mg1回投与したが, 血中のgametogony, 臨床症状は全く変化を認めなかった.
6) 今回の発生予防試験では, タンニン酸パマキン錠の副作用を依然認めており, 今後投与間隔の延長または投与量の問題を究明しなければ実用に供することは困難であると思う.
抄録全体を表示