いわゆる呼吸器病の発生している養鶏場にひなを導入し, 鶏痘とニューカッスル病の予防接種が呼吸器病の発生にたいしどのような効果があるのか, 臨床学的, 血清学的, 病理学的に観察を行ないつぎのような知見を得た.
(1) 今回の呼吸器病は少なくとも伝染性コリーザ, 鶏痘およびCRD3者以上の混合感染によるものであった.
(2) 呼吸器症状, 症状の程度, 伝染性コリーザ, CRDの血清反応は調査時点では多少のばらつきはあるが, 最終的には対照群との間にほとんど差はみられなかった.
(3) 発病率は初め対照群の方が高かったが, 次第に差はなくなり, 産卵は対照群は産卵開始がおくれたが50%産卵開始後には差は認められなかった.
(4) 生存率は試験群82%, 対照群52%でいちじるしい差を認めた.
(5) したがって, 鶏痘とニューカッスル病の予防接種は, 今回実施した養鶏での呼吸器病にによる損耗を軽減するのにきわめて効果的であったことを認めた.
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