実験的なIBDVやMDVの感染がヒナの抗体産生に悪影響をおよぼすことが近年注目されている.今回われわれは不活化NDウイルスを接種し免疫能の比較をIBDとMDの自然発生が抗体チェックで確認された汚染鶏舎とこれら疾病フリーの清浄鶏舎で飼育してしらべ次の結果を得た.
1) 汚染鶏舎のIBDVに対するAGP抗体は汚染鶏舎に移動後2週目から全例が陽転し, その状態は7週目まで持続した.MDに対するAGP抗体は6週目に7羽中3羽, 7週目には6羽中4羽が陽性となった.しかし清浄鶏群はいずれの抗体も実験期間中には認められなかった.
2) 不活化NDウイルスの免疫後, 毎週HIとSN抗体を追跡したところ, 平均HI抗体価では両鶏群間に差を認めなかったが, SN抗体価では清浄鶏群の方が汚染鶏群にくらべて高く, 前者は免疫7週後でもかなり高い抗体価が維持されていたが, 後者でに5週目以降抗体価は検出不能であった.
3) 免疫後7週目にNDの攻撃試験を両群7羽について実施したところ, 清浄鶏群では全例生存し, 汚染鶏群は2羽しか生存せず, 明らかに耐過率に差が認められた.
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