日本獣医師会雑誌
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29 巻, 9 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • とくにその疫学, 診断, 治療について
    平棟 孝志
    1976 年 29 巻 9 号 p. 477-481
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 小玉 治喜, 山足 清
    1976 年 29 巻 9 号 p. 482-484
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    著者らは, 1974年6月から1975年8月の15カ月間に, 玉葱の給与による急性溶血性貧血症と思われる10例の患犬を診察した.
    臨床症状では, 可視粘膜の著明な蒼白と赤褐色尿が主徴で, 尿は潜血反応陽性であり, 通常みられない顆粒状の緑色沈渣が認められた.血液学的所見では, ヘマトクリット値の低下と赤血球数の減少が顕著で, これは治療を開始しても2~3日は依然として低下の傾向を続け, 臨床症状の消退とともに次第に正常に回復した. 治療は, ブドウ糖, 強肝剤, ビタミン剤および抗生物質を使用し, 重症の2例について輸血した. 1例は第2病日に死亡し, 2例は症状好転後来院なく不明, 他の7例は3~8日の治療で治癒した.
    終わりに, 論文のご校閲を頂いた北海道大学獣医学部家畜内科学教室前出吉光助手に謝意を表する. なお, 本論文の要旨は, 昭和50年度日本臨床獣医学会 (中国) において報告した.
  • 高橋 幸則, 清水 健, 前田 稔
    1976 年 29 巻 9 号 p. 485-489
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    豚の萎縮性鼻炎 (AR) は幼齢時に最も感染しやすいことが知られているが, 哺乳中の感染を薬剤によって防除できれば, さらに本病の発生頻度は低下するものと考えられた. 本試験で, 5~36日齢までのAR実験感染豚に対して, スルファモノメトキシン (SMM) の筋肉内注射を行なって感染防除効果をしらべた.
    供試豚は生後3日間哺乳させたSPF豚6頭で, 投薬区A, 投薬区Bおよび対照区の3区に各2頭を用い, 81日齢時に剖検した.
    感染は6日齢と12日齢時にBordetella bronchisepticaの血液寒天24時間培養菌を生理食塩水に懸濁させて, それぞれ, 4.0×103/ml, 4.4×108/mlとし, 毎回, 両方の鼻腔内に0.2mlずつ注入した. 投薬方法はA区では感染1日前からSMMを6~8日間間隔で5回筋注 (SMM実量として1.3g/頭) し, B区では感染3日後から同様に行ない, 接種菌の回収, 鼻甲介萎縮の程度, 凝集抗体ならびに豚の増体重によって薬剤の効果を判定した.
    B. bronchisepticaの回収については, 初回感染後5日目 (11日齢) にA区, 2頭およびB区, 1頭の鼻腔内からは菌が回収されなかったが, 対照区の全例とB区の1頭からは検出され, 再感染以後の全頭から回収された. 剖検時 (81日齢) にはA区, 2頭の気管およびA, B両区の全例と対照区の1頭, 合計5頭の肺からの菌回収が陰性であった.
    鼻甲介骨の萎縮病変は, A区の1頭が陰性 (-), 他の1頭には軽度の病変 (+) がみられ, B区では2頭ともに軽度の病変 (+) が認められたのに対し, 対照区では1頭に中程度の病変 (++) が, 他の1頭には軽度の病変 (+) が観察された. また, 81日齢時の凝集抗体は, A区の全例とB区の1頭のみが陰性であった.
    80日齢までの豚の増体重については, A区で平均30.98kgと最もすぐれ, ついで, B区の26.93kgであったのに対し, 対照区では24.02kgであった.
    このように, 対照区の鼻甲介骨萎縮病変にくらべて, 投薬群, とくにA区の病変が軽度な傾向がみられたことは, 投薬によって初回感染時の菌の定着が妨げられた結果と思われる.また, A区において, 凝集抗体が最後まで陰性であり, かつ, 気管および肺から菌が回収されなかったのは, 2回目の多量の菌接種により, 菌は鼻腔内に定着しえたものの, 投薬によって伝播が阻止され, 抗体産生細胞を刺激しうるに至らなかったためと思われる.
    以上の結果から, 子豚の哺乳期間中にSMMを予防的に投与しておくことによってARの防除, または症状軽減の可能性が示唆された.
  • 有本 親史, 木村 容子, 小泉 俊二
    1976 年 29 巻 9 号 p. 489-494
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    In March, 1975, 28 fattening cattle were affected with diarrhea, salivation, nasal discharge, lacrimation, exophthalmos, mydriasis, reduced visual power, hyperesthesia, rotating movement, and blindness. Autopsy revealed an increase in cerebrospinal fluid, filling of blood vessels of the ocular fundus, and hepatomegaly. Histologically, hemorrhagic foci were scattered in the brain parenchyma and around blood vessels, nerve cells degenerated, neuronophages increased, the optic nerve was edematous, and vascular degeneration of the arachnoid was marked. In addition, the lung was congested and edematous, the epithelia of renal uriniferous tubules were detached after degeneration, and calcium was deposited in Bowman's capsules.
    Biochemical tests were performed on 17 cattle and presented an extremely low level (13.2±12.4IU/dl) of vitamin A. The lower this level, the severer became the symptoms manifested.
  • 杉浦 健夫, 牛見 忠蔵, 山本 静雄
    1976 年 29 巻 9 号 p. 494-498
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2011/06/17
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    馬伝染性貧血感染馬4頭について血中の免疫グロブリン (IgG, IgG (T)), CF抗体, 沈降抗体を測定し, これら三者の消長について検討した.
    伝貧馬の血中IgGは初回熱発作直後より上昇し, 頻回発熱を繰り返した例ではIgGの上昇が継続し, 実験終了時まで高い値を保持した. しかし, 発熱の少なかった例では, 初回熱発作後のIgGの一過性増加が観察されただけで, その後は漸次減少し実験前値に復した. IgG (T) は実験期間中やや減少する傾向がみられたが, 一般に変動は少なかった.
    CF抗体, 沈降抗体は, ともに初回熱発作後に陽転し, CF抗体は出現時かあるいはその直後に最高値に達し, その後しばらく陽性を持続して消失した. 沈降抗体は初回熱発作後に陽性となるが, その時期の抗体価は低く長期間陽性を示したのち最高値に達した
  • 基礎と応用
    平井 克哉, 島倉 省吾
    1976 年 29 巻 9 号 p. 498-504
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 阿部 恒夫
    1976 年 29 巻 9 号 p. 507-510
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 錦鯉の構造と機能 (解剖学・組織学・生理学)〈その6〉
    中島 健次
    1976 年 29 巻 9 号 p. 515-519
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2011/06/17
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  • 中村 寛
    1976 年 29 巻 9 号 p. 526-527
    発行日: 1976/09/20
    公開日: 2011/06/17
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