群馬県下で飼養されている乳用牛, 乳用放牧育成牛, 肥育乳用雄牛の血漿中Vitamin A, Carotinoid濃度を調査し, つぎのような成績を得た.
1. 舎飼乳用牛の血漿中Vitamin A濃度は青刈飼料給与量の多い4~6月に最高値を示し, 以後, 漸減する傾向で2月に最低値を示した. 年間をとおしての血漿中Vitamin A濃度は平均で310.2士153.7IU/dlであった. また, 血漿中Vitamin AとCarotinoid濃度の相関は, 青刈飼料給与時がもっとも高く, その相関係数は0.967であった.
2. 乳用放牧育成牛は入牧直前から退牧後30日までに7回にわたり調査した結果, Vitamin A, Carotinoid濃度とも放牧を経過するに従って上昇し, 退牧時には最高値 (Vitamin Aで入牧直前の約3倍) を示した, しかし, 退牧後30日では両者とも入牧直前とほぼ同様にまで低下した.
3. 肥育乳用雄牛では, 導入時, Vitamin A濃度は70~80IU/d
lであったが, 哺育期には導入時の約1/2に低下し, その後, 平均では漸増したが, 個体間のバラツキは大になる傾向がみられた.また, Carotinoid濃度は哺育期に極度に低値を示し, 肥育期には痕跡程度の牛もかなり観察された.
おわりに, 本稿記載にあたり種々適切なご助言を賜わった農林省家畜衛生試験場牛見忠蔵研究第4部長に深謝いたします.
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